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宝塚歌劇 雪組『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』『Prayer~祈り~』東京公演が開幕!
朝美 絢、夢白 あや 囲み取材
ミュージカル・ロマン
『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』
作・演出/生田 大和
作曲/フランク・ワイルドホーン
「……いいぜ、やってみせようじゃないか。お前の成し得なかったことを!」
未だ生まれついた身分によって隔てられた階級社会の続く18世紀末イギリス……
それは海を隔てたフランスで、まもなく革命が起きようという時代……平民でありながら、
一代で財を築きあげた父親の意向で、ジョージ・ブランメルは本来であれば入学することなど叶わない名門校に入学する。
「息子の代で、なんとしてもブランメル家を上流階級に……」
幸運な偶然によって固く閉ざされた扉の向こう側を見た父親の、過剰なまでの階級への執着と野心は、
やがて息子ジョージを蝕み、歪めていく。
大学へと進学したジョージは、上流階級ゆえにのうのうと生きる級友たちとは馴染めず、
下町で知り合った恋人の女優ハリエットらと、“お高くとまった奴ら”が眉を顰めるような盛場に入り浸りながら野心を燻らせていた。
その美貌を妬む級友たちから密かにボー・ブランメル(美しきブランメル)と渾名されていたジョージは、
彼を縛りつけてきた父の死を機に受け継いだ財産と、その美貌を武器に“ボー・ブランメル”として生き、
人生を切り拓くことを決意する。
そして、それは“下町生まれのジョージ”を捨てること、ハリエットをも含めた過去との訣別を意味していた……
“ボー・ブランメル”は洗練された身嗜みやファッション・センス、ウィットに富んだ言動で人々を魅了していく。
ほどなく彼の噂を聞きつけたプリンス・オブ・ウェールズ(後のジョージ4世)と知己を得、その魅力でプリンスの心をも捉え、
上流階級への仲間入りを果たす。シンプルながら清潔感と品格が滲み出るファッションと共に、まるで“王”のように社交界に君臨し、
栄光を手にしたボー・ブランメルだったが、プリンスの新たな愛人となったハリエットとの予期せぬ再会をきっかけに、
人生の歯車が狂い始め……
“ダンディズムの祖”と云われるボー・ブランメル。美貌とファッション・センスでイギリス階級社会を駆け上がった男の、
栄光と挫折を描くミュージカル・ロマン。
プレジャー・ステージ
『Prayer~祈り~』
作・演出/中村 一徳
古より人々は「平安」、「幸せ」、「希望」、「夢」、「愛」を願い、また時には感謝の気持ちを込め、“祈り”を捧げてきた。
その祈りはやがて歌、舞、踊りとなり、それらを通していつの時代も明日、未来を生きるエネルギーに繋がっている。
世界各地の祈りの声を受け、偉大な神が降臨するようなプロローグから、祈り、喜びが込められた祝祭をテーマにした場面など、
様々な想いが込められた歌と踊りを通して“祈り”を捧げ、世界、人々の幸福を願う、幻想的かつ祝祭的なショー作品。
◆朝美 絢
皆様、本日は通し舞台稽古に来ていただきありがとうございます。
2026年雪組といたしましては1作目の公演となります。
宝塚大劇場では11月から公演しているものではありますが、更にブラッシュアップして、
パワーアップした公演をお届けできるのではないかなと思っておりますので、
どうぞよろしくお願いいたします
◆夢白 あや
本日は舞台稽古にいらしてくださりありがとうございます。
また気持ちを新たに務めて参りたいと思います。よろしくお願いいたします。
ーーー夢白さんの退団される公演で、お二人のトップコンビとしては集大成の舞台になりますが、
お芝居、ショーを通じて、改めてコンビの集大成として印象深い場面は?
◆朝美 絢
特にお芝居はいつも通りと言いますか、それぞれの役として毎日、
その場の空気を感じながらコミュニケーションをとっている感覚があります。
1度宝塚大劇場の千秋楽を終えて、あやちゃん(夢白の愛称)とお芝居するのも
あと東京公演だけなんだなと感じましたし、最後にこれが集大成だというところまで
いきたいなとは思いますけれども、それはお客さまが感じてくださることで、
私たちはいつも通り、お届けしたいなと私は思っております。
◆夢白 あや
はい!(その通りです、と言うように朝美の言葉に応えてから)
いつも通りは本当にその通りなのですが、今回、お芝居の最後の朝美さんの大ナンバーで、
私は一人せりふもなく(銀橋を歩いていく時に)、歌を受けて心が動いている状態で、
それはすごくありがたい機会だなと思って、毎日楽曲も噛み締めていきたいと思っています。
ーーー作品の見どころは
◆朝美 絢
お芝居は(世界的作曲家の)フランク・ワイルドホーンさんの楽曲が、
この物語をさらに深く、太くしていると思いますので、そこが一番の見どころかなと私は思います。
ショーは「祈り」というテーマで各場面、各国の祈り、中詰めはお祭りとしての祈りなど、
何かに捧げる、お客さまに届けるという思いを大切にしているので、そこが見どころかなと思います。
◆夢白 あや
お芝居は、個人的になんですが男役さんのお衣装の着こなしが、
いつも以上に洗練されているなと感じております。
ショーは中村一徳先生ならではの、(舞台の)端の下級生に至るまでみんなが目立つと言いますか、
すごく愛が詰まった作品だなと感じております。
ーーーお二人のコンビが最後ということで、お互いにすてきだと思うシーンは
◆朝美 絢
そうですね、いっぱいあるんですけれども……
◆夢白 あや
(思わず嬉しそうに声をあげる)
◆朝美 絢
お芝居のハリエット役もそうですし、ショーでもやっぱり「夢白あや」という、
いままで彼女が作り上げてきた、追い求めてきた娘役像というものが、卒業を前にいますごく輝いているなと思います。
舞台上にいるだけで本当に華やぎますし、そこがあやちゃんの魅力であり、好きなところでもあります。
◆夢白 あや
ありがとうございます!
◆朝美 絢
いえいえ。
◆夢白 あや
私は本当に色々な場所で言わせていただているのですが(朝美を示し)、太陽的な存在で、
すごくパワーがあって、「行くぞ!」みたいな背中で見せる勢いに、本当に雪組は助けられています。
(朝美に)最近すごく「雪組元気」って言っていただきませんか?
◆朝美 絢
そうだね。
◆夢白 あや
それは本当に(トップが)朝美さんだからと思っております。
ーーーショーでは夢白さんの退団にちなんだシーンもありますが。
◆夢白 あや
私自身、毎日舞台に立たせていただいて、「あ、これが最後なんだ」と感じる部分もありますし、
その日々が本当に当たり前のことではなかったんだなというのを実感させていただいております。
ですから一日一日、この環境で過ごせる時間を大切に過ごしたいと思います。
ーーー朝美さん「美しすぎる男」を演じる気持ちは?
◆朝美 絢
いやー(笑)最初はとてもプレッシャーに感じていたんですけれども、
今はもう定着したというか(笑)。この役を経て「美しすぎる」というのは外見だけではなく中身、
その生き方が美しいという意味でのボー・ブランメルを毎日演じているので、
美しさを追求したがゆえの、その精神が面白いと思います。
私も朝美絢として日々、美しさを追い求めて生きていかねばならないと、
この公演がはじまってから思っております。
ですから「美しすぎる」と言っていただけるように精進したいです。
ーーー男役の所作も、今まで以上に意識されましたか?
◆朝美 絢
ダンディズム、美学ということで考えると、男役の美学と、
ブランメルという人の美学は少し違うという思いが私にはありまして。
ウエストのラインやシルエットも少し違っていて、
それが(現代の)燕尾服の元になっていたりもしますから、
それをリスペクトしながら、ブランメルが求めた美学というものを、
未だにブランメルの本を読みながら、深めていきたいと思っております。
(取材・撮影 橘涼香)
宝塚歌劇 雪組 東京公演
ミュージカル・ロマン
『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』
プレジャー・ステージ
『Prayer~祈り~』
公演期間:2026年1月10日(土)〜2月22日(日)
会場:東京宝塚劇場
https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2025/beaubrummell/
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