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大空祐飛 退団記者会見 2012年07月

(2012年07月02日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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東京宝塚劇場宙組公演千秋楽
大空祐飛 退団記者会見

大空祐飛 プロフィール(資料より)

東京都世田谷区出身 田園調布雙葉中学出身
1990年 4月 宝塚音楽学校入学
1992年 3月 宝塚音楽学校卒業
1992年 3月 宝塚歌劇団入団、『この恋は雲の涯まで』で初舞台
1993年 1月 月組に配属
2008年 1月 花組に組替え
2009年 6月 宙組に組替え
2009年 8月 『大江山花伝』『Apasionado(アパショナード)!!II』(博多座)で宙組トップスターに就任

■主な舞台歴 ※劇場名のないものは全て宝塚大劇場公演
1992年 3~5月 『この恋は雲の涯まで』で初舞台
1998年 3月 『WEST SIDE STORY』(新人公演) トニー(第1幕) ※新人公演初主演
1998年 10月 『黒い瞳』(新人公演) プガチョフ
2001年 10月 『血と砂』(バウホール) プルミタス ※バウホール公演初主演
2004年 6~8月 『飛鳥夕映え』中臣鎌足/蘇我石川麻呂 ※役替わり
2004年 11月 『THE LAST PARTY~S.Fitzgerald’s last day~』(バウホール)
        フィッツジェラルド ※バウホール公演単独初主演
2005年 2~3月 『エリザベート』 ルドルフ
2006年 1~2月 『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』 オスカル ※役替わり
2006年 10月 『あかねさす紫の花』(全国ツアー) 中大兄皇子
2007年 12月 『HOLLYWOOD LOVER』(バウホール) ステファーノ・グランディ
2008年 5~6月 『愛と死のアラビア』 イブラヒム
2008年 10月 『銀ちゃんの恋』(ドラマシティ) 倉丘銀四郎
2009年 1~2月 『太王四神記』 ヨン・ホゲ
2009年 8月 『大江山花伝』(博多座) 茨木童子
2009年 11~12月 『カサブランカ』 リック(リチャード・ブレイン) ※トップスターとして初の大劇場公演
2010年 3月 『シャングリラ −水之城−』(ドラマシティ) 空(ソラ)
2010年 5~6月 『TRAFALGAR(トラファルガー)』 ホレイショ・ネルソン
2010年 9月 『銀ちゃんの恋』(全国ツアー) 倉丘銀四郎
2010年 11~12月 『誰がために鐘は鳴る』 ロバート・ジョーダン
2011年 3月 『ヴァレンチノ』(ドラマシティ) ルドルフ・ヴァレンチノ(ルディー)
2011年 5~6月 『美しき生涯』 石田三成
2011年 10~11月 『クラシコ・イタリアーノ』 サルヴァトーレ・フェリ

2012年2月1日 <中日劇場公演>ミュージカル『仮面のロマネスク』 ファナティック・ショー『Apasionado(アパショナード)!!II』 
2012年4月~5月 <宝塚大劇場>ミュージカル『華やかなりし日々』 グランド・ショー『クライマックス』−Cry‐Max− 
2012年5月16日(水)・5月17日(木) <宝塚ホテル>大空祐飛ディナーショー『YUHizm(ユーヒズム)』
2012年5月23日(水)・5月24日(木) <パレスホテル東京>大空祐飛ディナーショー『YUHizm(ユーヒズム)』
2012年6月~7月 <東京宝塚劇場>ミュージカル『華やかなりし日々』 グランド・ショー『クライマックス』−Cry‐Max− 



退団会見が行われました(2012年7月1日)

宙組東京宝塚劇場公演『華やかなりし日々』『クライマックス』千秋楽公演に続いて大空祐飛サヨナラショー、退団者挨拶が行われました。舞台上でのセレモニー終了後、報道陣の前で大空祐飛さんが現在の心境を語りました。







お疲れ様でした。皆様本日は千秋楽にお集まりいただきありがとうございます。 本当に長い間お世話になりました。お陰さまで無事に最後の緞帳を下ろすことができました。 皆様には長い間支えていただき感謝しております。

ーーー宝塚の最後の舞台を終え、大空さんにとって「宝塚」とはどんな場所でしたか。

本当に今の私の全てを作ってくれた場所です。入った時の私を思えば、何も分かっていない状態だったので、今の私はここで育てていただいたと思っています。

ーーー大空さんは宝塚で唯一無二の男役像を確立されたと思いますが、20年かけて追求してきた男役芸というものをどのように総括しますか。

自分では男役芸というものをものすごく意識していたわけではなくて、いただいた役でその男性の役になりきろうと思ってこの20年を過ごしてきました。大空祐飛という人間が演技力を使って男になっているという状態が、私の男役芸なのかなと思います。私は限りなく心情を含めリアリティーを求めていたのですけど、だからこそより男らしく、それが夢であるというのが、私の目指していた男役像なのかなと思います。

ーーーそれを今日で封印してしまうのは、惜しくないですか。

自分ではここまでやってきたので惜しいと思うのかなと思ったのですけど、本当に千秋楽の3日前くらいからすごく楽しくなりましたし、毎回毎回を今日が最後でもいいと思ってやってきたんだなと、そういう風に生きられたんだなということを確信しました。これで悔いなしと思っております。

ーーー宝塚はまもなく100周年を迎えますが、今卒業するにあたり宝塚歌劇団に贈る言葉は。

私はもちろんファンの皆様にもずっと愛していただきたいと思いますけど、宝塚を創っていく立場の私たち(生徒)が誰よりも高い夢を持ち続けること、人間の原動力は本当に夢(につながるの)だなとひしひしと感じています。出演者、スタッフの作り手側が夢を持ち続けることで、お客様を魅了し続けることが出来るのではないかと思います。

ーーー初日前の囲み取材の際に、次期トップの凰稀 かなめさんへの言葉として、ご自身とは正反対の魅力があるとおっしゃっていましたが、それぞれの魅力とどう正反対なのかを教えてください。

私はどちらかと言うと、割と攻撃的なタイプだと思います(笑)。私はずっと、とがっていたいと思っていて、それが魅力になればいいなと思ってやってきました。彼女と一緒にいると、誰もがそのとげを引っ込めるような、優しさや人を安心させる力があり、気遣いが出来る人だと思うので、そのあたりが反対かなと。

ーーーリアリティーを求めて演じてきたというお話がございましたが、男役の美学との兼ね合いについてどのように感じていますか。今後、演技力、リアリズムをどこかで発揮する予定がありますか。

ずっとリアリティーを求めてきた男役の演じかたには葛藤もあったのですが、『THE LAST PARTY~S.Fitzgerald’s last day~』でフィッツジェラルドを演じた時に、何か自分の路線というか演技の方向性が見えたような気がしました。そのあたりからこの方向で行ってみたいと自分で信じてやってきた結果が今に繋がっているのではないかと思います。今後については、宝塚で完全燃焼することを目標にしてきたので、ゼロに戻してリセットしてから、次の人生のことを考えようと思います。

ーーーカーテンコールのご挨拶の中で、78期生最後の退団者というお話がございました。宝塚でしか経験することができない絆があると思いますが、同期生とのエピソードがあれば教えてください。

私は同じ主演になった貴城けいと瀬奈じゅんをそれぞれ袖で見送っていたのですけど、同じ立場にいたからこそ分かる言葉を、大劇場では貴城が、東京では瀬奈がかけてくれて、やはり同期で同じ立場を経験したこの絆は変えられないものがあると今日も確信いたしました。

ーーー先ほど一度リセットしてから今後のことを考えられるということでしたが、舞台に立たれる可能性は?

自分が聞きたい位、何もまだ分からないですね。今日を無事に終えることだけを考えてきました。今自分の前にあることを120パーセント位の結果を出して終えることによって次がまた巡ってくるという生き方なので、今日の千秋楽の結果がどうなるのかは全く予測がつきません。

ーーーご結婚の予測は?

それはもっとつきません(笑)。

 

 
 

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