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シアタークリエ『スタンド・バイ・ユー -家庭内再婚-』
囲み取材
「ちゅらさん」「最後から二番目の恋」等、数々のヒットドラマを手掛ける脚本家、
岡田惠和が満を持して書き下ろす初戯曲の舞台化です。
演出は「TRIC」「SPEC」等の映像作品のみならず、
舞台でも「真田十勇士」「悼む人」等、話題作を連発する堤幸彦。
そして今回、舞台初挑戦のミムラの他、
勝村政信、戸次重幸、真飛聖、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬ら、
堤監督と初めてのタッグを組む実力派の俳優陣が揃います。
時に笑い、時に共感し、時にせつなくなるような、あるある感満載の大人のコメディです。
結婚生活の中で、相手の不満を数え上げたらキリがない二人が、
それでもなぜ夫婦で居続けようとするのか――
夫婦の永遠の謎にせまります。
―――キャストのみなさん、どのような役かと自分と共通するところがあるかどうかをお聞かせください。
◆ミムラ
藤沢ハルカ役です。見た感じからしてちょっと浮世離れというか、
なかなか一般的なカテゴリーに当てはまらないようなタイプです。
自分の中で思っていることがあっても表に出さず、自分とも対話をせずに生きてきて、
今回舞台になっているシーンで自分も発見するし、外の人との係わりも発見するような役どころです。
◆戸次重幸
藤沢英明と言いまして、ハルカの夫役です。
性格は見栄を張る、虚勢を張る、中身すっからかん、非常に私と共通点が多く(笑)
全く役作りすることなるやらせていただいております。
(ミムラ:そんなことない。笑)
◆勝村政信
とても地味な榊という役です。きっと下の名前もないんでしょうね。
(真飛:誠治ですよ)(ミムラ:ありますよ)
妻にいじめられて、いじめられて、いじめられて・・・
(真飛:そこ強調しなくて大丈夫です。笑)
ちょっと変わり者のハルカと仲良くしていくかな・・・という役で、
それ以上は言えません。自分との共通点はあまりないですね。
コメディも僕、初めてなんで。(堤:ウソでしょ!)
蜷川さんのところでも僕は悲劇しかやったことないから
緊張しております。(全員が総突っ込み)
◆真飛聖
榊愛子と申しまして、榊誠治さんの奥さんです。
肉食女子で最近肉食女子も世間では増えてきたと思うのですが、
その中でもMAXであそこまでいくと行きすぎてしまっているような気もします(笑)。
思っていることを行動なり顔なり言葉に出してしまうようなタイプです。
役作りです!自分と共通しているところはないと思います。
全て役作りで大変です。そう言っておかないといろいろと差し支えるんで・・・(笑)
―――今回夫婦の話ですが自分の中でどういう関係性が夫婦だと思いますか?
◆ミムラ
昔は親に決められた人と一緒になるようなことが多かったと思いますが、
今はすごく多様な出会いがあるからこそ、夫婦の種類もより増えていっているような感じがします。
でもどこかで「うちの家庭は普通なんだろうか」とか、「普通の幸せの上にのっかっているんだろうか」
というのを気にするところもあると思います。それに対してそれぞれの形があっていいんだよということも
メッセージで込められているので、2人の中で正解を見付けられ、よそ様に大きな迷惑がかからなければ
正解なんじゃないかなということが、今回やっていて感じたことです。
◆戸次重幸
独身なので想像ですが、親から子への愛が無償だとしたら夫婦お互いの愛はなかなかそうはいかない、
だけどどれだけ無償の愛と自分で言えるかどうかというものではないかと想像しております。
(ミムラ:深い!)いや浅いです。ネットで見たような知識です(笑)。
◆勝村政信
愛はお金ですね。(一同笑)夫婦になればなるほど、幸せになるためにお金は必要。
夫婦がどういうものなのか、出来たら教えていただきたいです(笑)。
それが分かれば僕や堤監督のようにならなかったのかなと。
(堤:なんですか?!笑)(ミムラ:実は私も入っていますよ。笑)
◆真飛聖
私も独身なので想像ですが、不満を抱きながらも帰るところは同じ、
それを自分は我慢と思っていて、相手が悪いからこうだと勝手な思い込みでよじれたり、
思わなくていいことまでいろんな感情がめばえたりするんですよね。
自分のこともちゃんと見て、相手だけにぶつけてはいけないということを今回演じていて感じました。
―――堤監督、本日初日を迎えますが手ごたえはいかがでしょうか。
◆堤幸彦(演出)
仕上がりは完ぺきです!
(全員:ひぇ~~~!)
と、思いたい。
(ミムラ:みんなそう思いたいです!)
不安なことを数えたらきりがないです。会話劇であり、ミュージカルのようでもあり、
コメディでもあればジワっとくるところもある、いろんな方向性があるものを
舞台で演じてもらわないといけないので役者さんは大変ですね(笑)。
(全員:ひとごとじゃないですか!)
昨日までは本当に大丈夫かなと思いましたが、今のゲネプロで今夜初日行けるぞと
確信しました。みなさんのおかげです。
―――初舞台のミムラさんいかがですか?
◆ミムラ
分からないこともたくさんあるのですが、先輩方のアクションを見て、
「ああこれは舞台の上でそんなにたくさんあることじゃないんだ」とか
そういうことを考えています。ご覧の通り素晴らしい先輩方で
戸次さんは切れのある動きと今ここに何があるのかが分かっていらっしゃるんですよね。
私は言われないとまだ分からないのですが、必要だと思ったら身体が反応して作っている、
そういうのも勉強になりますし(戸次:やめてくださいよ。いじめですよ!笑)
勝村さんは稽古場に入るのも早く、身体を動かしていらっしゃって、何か起きてもそれをトラブルと
見せずに、観客にマイナスポイントとして与えないんです。(堤:そうだ!)
真飛さんは宝塚の地盤で築いていらした身体の動き(真飛:顔の動き?笑)
身体です!(笑)今回課せられているのはいつもの“かっこいい真飛聖”ではないので、
ファンの方も面白いと思いますし、後輩から見ていても身体にこれほど切れがあると
芝居にもこれほど幅が出るんだ!と思いました。(真飛:あと顔もね)
顔もですね。今回は見たことがない真飛さんが見られると思います。
◆堤幸彦
ミムラさんは初舞台とは思えないです。感情の幅がすごいです。
ウネウネからパーンといきますので楽しみになさってください。
―――堤幸彦さんからご覧になって、キャストの方々の魅力を一言ずつお願いします。
◆堤幸彦
戸次さんは好きなんですよ、舞台の上が。たぶん。(戸次:好きです)
一番ビビっていると思うんですが、お客さんが入るとものすごく変わって行くと思うので
そこに期待をしています。楽しみです。舞台で豹変するタイプ。(戸次:プレッシャーでしかない。笑)
ミムラさんは、機械のような性格ですが人間味がものすごくある。あれはどこから来ているんでしょうね。
本読みから考えて考えて、それがにじみ出て、人間として幅広い芝居になっているなと思います。
勝村さんは飛ばしまして・・・(一同笑)
(勝村:いやいやおかしいでしょ!!僕は今日が頂点です。ここから下がります)
それは困るなぁ(笑)。勝村さんも舞台の上に立てば立つほどね。先ほどのスタッフのちょっとしたミスも、
完全に笑いに転化するマジシャンですからね。(勝村:鳩でも出しましょうか。笑)
真飛さんはすごいですね。さすがです。(真飛:顔がですか?笑)
板の上の座りがものすごくいい。(ミムラ:きれいですよね)
そういうキレイなお座りにも関わらず、ものすごい役どころをやってもらっているので、
私も笑いのものをやることが多いのですが、笑いの中心にお呼びしたいなと。
(真飛:よろしくお願いします!)それぐらい真と言うかきっかけがいい。
コントやりませんか?(真飛:やりたいです!はい!)
―――最後にメッセージを。
◆ミムラ
夫婦と言う関係性の不思議について、なぜ他人と他人が一緒になるのか、
いろんな世代の方がある時不思議に思うことがあると思うのですが、
その一端を紐といた作品になっていると思います。
これを見て何かをお持ち帰りいただいて、人生にぽっと花が咲くような
作品になっていると思います。是非ご覧になってください。よろしくお願いいたします。
『スタンド・バイ・ユー -家庭内再婚-』
脚本:岡田惠和
演出:堤幸彦
出演:ミムラ、戸次重幸、真飛聖、モト冬樹、広岡由里子、馬場良馬、勝村政信
日程:2015年1月12日~1月27日
会場:シアタークリエ
他の会場でも公演あり
http://www.tohostage.com/stand_by_you/
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