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音楽朗読劇『幸せは蒼穹の果てに』~C.ブロンテ「ジェイン・エア」に拠る~舞台写真 2015年04月

(2015年04月22日記載)

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音楽朗読劇『幸せは蒼穹の果てに』~C.ブロンテ「ジェイン・エア」に拠る~
舞台写真(提供写真)&観劇レポート

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▲第三章朗読 國府田マリ子

公演について(資料より/この公演は終了しています)

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女性アーティストが綴る、儚くも美しいジェイン、その人生。
ピアニスト国府弘子の演奏する「音楽」に乗せて、各ジャンルで活躍する
アーティスト・俳優が独自のスタイルで「朗読」を披露。

題材は「ジェイン・エア」。主人公・ジェインの生涯にスポットを当て、
田尾下哲が翻訳・脚本・演出を施す。
3名の女性キャストにより、ジェインの一生をリレー形式の朗読で紡ぐ。
彼女達が語るジェインの人生に国府弘子のピアノが彩りをいれる、演出は必見であった。



舞台写真(提供写真)

2日間にわたり合計3回、草月ホールで音楽朗読劇『幸せは蒼穹の果てに』
~C.ブロンテ「ジェイン・エア」に拠る~が上演されました。

イギリスの小説家、シャーロット・ブロンテが書いた「ジェイン・エア」をもとに
田尾下哲さんが翻訳・脚本・演出を手掛けました。
国府弘子さんのピアノ生演奏で一気に作品世界に誘い、
背景のスクリーンにイメージ画像を映し出し、
舞台前方で着席スタイルで脚本を読みあげるという形式の音楽朗読劇。
まさに、「これぞ朗読劇!」という定番スタイルですが、
余計なものをそぎ落とし極力シンプルにした分、出演者の“声”や“音”から手繰り寄せる情報をたよりに、
五感が研ぎ澄まされるような演出だなと感じました。

この物語にはたくさんの人物が登場しますが、ジェイン・エアの視点で描かれているのが特徴です。
長い物語を3つに分け、それぞれがジェインを、そしてその場面に登場する人物を声色で表現してゆきます。

キャストは、AKB48の石田さん、宝塚歌劇団出身の水さん、声優・女優の國府田さんという
異なるフィールドで活動している方が集い、珍しい顔合わせとなりました。
可愛らしくて透明感溢れる石田さんのジェインで始まり、
ジェインや子供の声、そして男性であるロチェスターの声を水さんならではの切り替え方で表現し、
豊かな表情と包容力で女性としての魅力を放った國府田さんのジェインで締めくくりました。

この異なる色彩を放つ個性を活かしながら、ひとつの作品として紡いでいったのは、
ジャズピアニストとしても活躍している国府さんの巧みなピアノ演奏だったと思います。
そして、オペラやミュージカルの演出も手掛ける田尾下さんの、
きめ細やかさが文章にも表れていて、とても美しい作品でした。
原作全ての場面をやるとなると膨大な量となってしまうことから、
少しずつ場面をかいつまんで、ジェインの成長物語としてまとめた作品です。

観終わった後にフワッと風が吹いて、青空や草原の匂いを感じるような余韻が残りました。
「これは、ジェイン・エアの幸せの形です、あなたの幸せはあなた自身が見付けてください」
そんなメッセージも感じました。
「よし、明日から私も頑張ろう!」と思えるようなパワーを貰いました。


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▲演奏:国府弘子

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▲第一章朗読 石田晴香(AKB48)

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▲第一章朗読 石田晴香(AKB48)

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▲第二章朗読 水夏希

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▲第二章朗読 水夏希

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▲第三章朗読 國府田マリ子

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▲第三章朗読 國府田マリ子

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▲第ニ章朗読 水夏希 (一部このシーンに登場した石田晴香)

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▲第三章朗読 國府田マリ子

 

(この公演はすでに終了しています)

音楽朗読劇『幸せは蒼穹の果てに』

~C.ブロンテ「ジェイン・エア」に拠る~

 

原作:シャーロット・ブロンテ

翻訳・脚本・演出:田尾下哲

演奏:国府弘子(p)

出演:石田晴香 / 水夏希 / 國府田マリ子

日程:2015年4月9日(木) ・4月10日(金)

会場:草月会館 草月ホール

 

 

 
 

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