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赤坂ACTシアター『赤坂大歌舞伎』囲み取材
赤坂ACTシアター『赤坂大歌舞伎』制作発表 コメント(2015/6/29) はコチラ
2008年9月、十八代目中村勘三郎の“芸能の街・赤坂で歌舞伎を!”という一言から始まった「赤坂大歌舞伎」。
世話物の傑作『狐狸狐狸ばなし』/松羽目物『棒しばり』は、これまで歌舞伎を観たことがなかった方々の
関心をも喚起し、客席からは絶賛の嵐!!大成功を収めました。そして2010年、中村勘三郎が再び赤坂に登場!
山田洋次監督に補綴をして頂いた『文七元結』/舞踊『鷺娘』は、伝統芸能としての歌舞伎を継承しつつ、
現代、そして世界に通じる舞台を繰り広げ、笑って泣いて、ほろりと心にしみいる公演として観客を魅了しました。
2013年には、亡き中村勘三郎の遺志を継ぎ、中村勘九郎、中村七之助兄弟を中心に、
「赤坂大歌舞伎」の新たな歴史の1ページが、勘三郎の当り狂言であった『怪談乳房榎』によって開かれました。
そして2015年9月、4回目となる「赤坂大歌舞伎」は、糸操りの人形が三番叟を踊る、
ユーモア溢れる舞踊『操り三番叟』と、主要人物七役早替りが見所の『於染久松色読販 お染の七役』。
『操り三番叟』では中村勘九郎が、軽やかさと力強さを備えた品格ある舞いを繰り広げます。
また『お染の七役』では、中村七之助が、2012年の平成中村座公演での初挑戦以来、2度目の七役に挑みます!
ますますパワーアップした「赤坂大歌舞伎」にご期待下さい。
一、操り三番叟 長唄囃子連中
能楽の儀式舞踊である「三番叟」を基に、数多くの三番叟物と言われる作品が誕生しました。
『操り三番叟』はそのひとつで、糸繰りの人形が三番叟を踊るというユーモア溢れる趣向で楽しい舞踊となっています。
前半は翁の荘重さと千歳のしとやかさで品格ある厳かな踊りが主眼となります。
そして後見が人形箱から三番叟を取出すと、あたかも糸で操られているかのように踊り出します。
次第に糸が絡まり、切れ、動かなくなった三番叟を後見が糸をつなぐと、魂が宿ったかのように、
ますます鮮やかに、手ぶり足ぶりも面白く舞い続け、五穀豊穣を祈ってめでたく舞い納めとなります。
三番叟 ・・・・・ 中村 勘九郎
千歳 ・・・・・・ 坂東 新 悟
後見 ・・・・・・ 中村 国 生
翁 ・・・・・・・ 坂東 彌十郎
ニ、お染の七役 三幕七場
浄瑠璃「心中翌の噂」常磐津連中
四世鶴屋南北 作
渥美清太郎 改訂
於染久松色読販
「お染の七役」は、宝永年間に大坂で実際に起きたお染と久松の心中事件を題材に、
物語の舞台を大坂から江戸に置き換えた作品です。
質屋油屋の娘のお染と山家屋清兵衛の縁談が進められている中、お染には久松という言い交した相手がいます。
久松にもお光という許嫁があり、元は武家の子息で紛失した御家の短刀と折紙を捜しています。
姉の竹川も久松の身を案じ、短刀の探索の金の工面を土手のお六に頼みます。
お六と亭主の鬼門の喜兵衛は油屋で金を騙し取ろうとしますが…。
お染、久松、小糸、貞昌、土手のお六、お光、竹川という七役の早替りや、南北特有の世話場、
また常磐津による所作事と、見どころに溢れた南北の名作をお楽しみください。
油屋娘お染
丁稚久松
許嫁お光
後家貞昌
奥女中竹川
芸者小糸
土手のお六 中村 七之助
鬼門の喜兵衛 中村 勘九郎
油屋多三郎 坂東 新 悟
船頭長吉 中村 国 生
腰元お勝/女猿廻しお作 中村 鶴 松
庵崎久作 片岡 亀 蔵
山家屋清兵衛 坂東 彌十郎
『赤坂大歌舞伎』
日程:2015年9月7日(月)〜25日(金)
会場:赤坂ACTシアター
http://www.tbs.co.jp/act/event/ookabuki/
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2015/09/_1_4.html
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