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ミュージカル「イヴ・サンローラン」安寿ミラさんインタビュー 2019年02月

(2019年02月01日記載)

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ミュージカル「イヴ・サンローラン」
安寿ミラさんインタビュー

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公演について(リリースより)


東京公演 2019年2月15日(金)~3月3日(日)よみうり大手町ホール、
兵庫公演2019年 3月 26日(火)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、
フランスを代表する伝説のファッションデザイナー イヴ・サンローランの華麗な人生の光と影を描く、
ミュージカル『イヴ・サンローラン』の上演が決定しました。

イヴ・サンローランは、約40年に渡りトップデザイナーとしてファッション業界をリードし、
貴族や女優等にも多大な影響を及ぼした20世紀を代表する世界的デザイナー。
そのイヴ・サンローランの切なくも美しい人生を、ファンタジックに、そしてドラマチックに描きます。
作・演出を担当するのは、文化庁芸術祭演劇部門優秀賞も受賞し、現在もミュージカルだけでなく
ストレートプレイやショー等の演出も手がけ高い評価を得ている荻田浩一。
主演のイヴ・サンローランには、類い稀なる身体能力で魅了する東山義久と、
圧倒的な歌唱力で人気の海宝直人がダブルキャストで演じます。
更に、上原理生、大山真志、川原一馬、神田恭兵、奥田 努、和田泰右といった若手注目株の男性俳優陣と、
伊東弘美、皆本麻帆、安寿ミラが出演し、イヴ・サンローランの切なくも美しい人生を謳い上げます。

安寿ミラさんインタビュー(2019年1月20日 取材・撮影・文:住川禾乙里)


―――今作では「イヴ・サンローラン」の人生に影響を与えた複数の人を演じられるとのことですが。 


◆安寿ミラ
作品の舞台となるフランスには、友達がいるので30年近く行っています。
自分にとっては、すごく身近な国なのですが、今回ココ・シャネルを演じると聞いた時はすごく嬉しかったですね。
「あぁ~来た!」という感じでした。ココ・シャネルは、本や映画、舞台も数多くあるので、
皆さんの中でのイメージも相当出来上がっていると思うのですが、私は「シャネル」の舞台は拝見していないので、
自分なりにシャネルの言葉集などを読んでイメージを膨らましています。
あとは作・演出の荻田(浩一)さんと話をしながら作っていきたいと思っています。
イヴ・サンローランの母・ルシエンヌは、ほとんど資料がありません。しかも回想シーンで若い頃の
お母さんとして出てくるので、1から作って、荻田さんが「こういう風にしてほしい」と思う人物像に
なるべく近づけられるように。シャネルとお母さんは正反対ですね。それと、ベティというすごく
イヴ・サンローランの近くにいた友達も演じます。ベティは、イヴ・サンローランのドキュメント番組に
出てきたので見ました。すごくフランス女性という強い感じの人でした。

―――制作発表の時に荻田さんのことを“スリリング”という表現をされていましたね。

◆安寿ミラ
現在のイヴ・サンローランがいるところに、若い頃のお母さんが出てきたり、死んだ後のシャネルが出てきたり。
時空を越えて1つの場面で交わって「これ大丈夫?」っていう意味の“スリリング”なんです(笑)。
荻田先生の中では出来上がっているのだろうけど、観ている人は大丈夫かな?と。
いつもそういうスリルのある演出をする方だなと思いますね。

―――今回の作品の中で安寿さんの中で挑戦になりそうだなというところありますか?

◆安寿ミラ
私お母さんらしい台詞をいうのは初めてだと思います。ここまで息子を溺愛していて、
はっきり母性を出すのは初めてですね。

―――息子のイヴ・サンローラン役は東山義久さん、海宝直人さんの
Wキャストですがそれぞれの印象は?


◆安寿ミラ
ヨシ(東山)は、何作も一緒に共演しているのですが、彼が『ニジンスキー』の中で演じた孤独で神経質なところが、
今回の役を彷彿させます。イヴ・サンローランも孤独だけど、自分はのし上がりたいという
意志の強さみたいなものが、ヨシの中に見て取れるところがあります。
海宝くんは「お願いだから誰か僕のそばにいて」という甘い部分が、よく見られるなというところがありますね。
二人とも出てくるものが違うけれど、どちらも繊細ですね。

―――今回の舞台はどんな感じになりそうですか?

◆安寿ミラ
衣装がまだどういう風に出来上がってくるのか分からないのですが、セットはすごく立体的です。
色々なところに座ったり、寄りかかったり。サンローランのアトリエになったり、
お母さんがいる小さい頃の家になったり。そのセットの中でお芝居をしている空間を、
モデルさんたちが素敵な衣装を着て歩いたり、踊ったりと、すごく幻想的な舞台になるんじゃないかと思っています。
今回は楽曲が多くて難しいです。『La biographie de CHANEL』というシャネルが歌う一代記の歌をもらいました。
何度もご一緒したことがある(音楽の)斉藤恒芳さんが、私の音域や歌い方をわかってくださっているから、
シャンソンを取り入れたりしてくださっています。

―――30年近くフランスに行かれているということですが、
フランスの魅力はどんなところですか?


◆安寿ミラ
友だちが住んでいるのは郊外なんです。近くに(フランスの作曲家)モーリス・ラヴェルの家があります。
モンフォール・ラモリという観光地になって、すごく観光客が増えてしまったのですが、
小さい教会がポンッとあって、小さなビストロがあって、通りを挟んで小さいアパルトマンが並ぶ素敵なところです。
フランスの魅力は、空港に降り立ったところから雰囲気が違いますよね。
フランスの中でも「あそこへ行きたい」と思うと2、3日分用意して泊まりがけで行かないと行けないような広さ。
永遠と広がる菜の花畑とか、どこまで行っても山がないような広いところ。日本では見られない空間。
ケーキやパフェの大きさや甘さとか。あとはやっぱり道ゆく人たちのファッションですね。
本当におしゃれだし、80、90歳くらいの方が赤い口紅をつけて、プラチナブロンドの髪で赤いコート着て。
それが似合う国ですものね。

―――安寿が思う「イヴ・サンローラン」と「シャネル」のブランドイメージは?

◆安寿ミラ
「シャネル」の方が、シンプルで動きやすい服。ちょっと攻撃的な印象があります。
「イヴ・サンローラン」の方がエレガントで優雅という言葉がすぐに浮かぶ感じですね。

―――では最後にメッセージを。

◆安寿ミラ
立体的なセットの中で時空を飛んで色々なことが起こっていくのですが、
その中をランウェイのようにモデルさんたちが通るすごく幻想的な舞台になっていると思います。
難解なメロディーに乗って美しい歌詞が登場するのですが、それに合わせての動きや普通の舞台では
ありえないような幻想的な舞台になるんじゃないかと思って、私も楽しみにしているので、
そこをぜひご覧いただきたいなと思います。

 

 

 

ミュージカル『イヴ・サンローラン』

 

【東京公演】2019年2月15日(金)~3月3日(日)

会場:よみうり大手町ホール

 

【兵庫公演】2019年3月26日(火)

会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

 

公式サイト

 

 

 
 

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