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世田谷パブリックシアター『狂言劇場 その九』が開幕!舞台写真と野村萬斎さんのコメントが到着 2021年06月

(2021年06月21日記載)

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世田谷パブリックシアター『狂言劇場 その九』が開幕!
舞台写真と野村萬斎さんのコメントが到着


Aプログラム『法螺侍』 左から:野村裕基 高野和憲 野村萬斎 深田博治 内藤連 中村修一/撮影:政川慎治

野村萬斎さん(総合演出・出演) コメント

野村萬斎芸術監督により、古典芸能という枠にとどまらず「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての狂言」
というコンセプトに基づき、2004 年にスタートしたシリーズ「狂言劇場」。
今回は、狂言劇場には初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、『法螺侍』と『鮎』という現代狂言2作品が、
あらたな配役、あらたな演出で世田谷パブリックシアターに立ち上がりました。

開幕コメント 野村萬斎(総合演出・出演)
Aプログラム
『武悪』は劇場で上演したことで、作品のもつドラマ性がよりはっきりしたのではないでしょうか。
一人一人のキャラクターの浮き上がり方や対峙する役者の緊張感が際立ち、よりスリリングな人間ドラマとなりました。
常々ドラマとは「生きることを考えること」だと言っていますが、今回の舞台セットを含めた演出でも、
「生と死」「生の地続きに死があること」が見えてくるのではないかと思います。
『法螺侍』は(洞田助右衛門は野村万作から野村萬斎へ、太郎冠者は野村萬斎から野村裕基へと)代替わりして、
パワフルな作品へと“アップデート”しました。シェイクスピアと狂言のもつ古典的な手法はそのままでも、
劇場で演じることで現代性を獲得するという不思議さは、まさに役者によって作品がアップデートされるからだと実感しています。
新旧の時空の超え方と東西の文化の越え方を是非目撃していただきたいです。

Bプログラム
『舟渡聟』は狂言の名作ですが、舞台後方に琵琶湖の風景を出現させたことで、
雄大な世界の中で頑張って生きていく人間を描きました。
この作品では最年長(野村万作・90 歳)と最年少(野村裕基・21 歳)が船頭と聟を演じていますので、
今回の「狂言三代」ならではの面白みを感じていただければと思います。
『鮎』は、劇場という現代的な空間へ移ったことで、原作の小説から感じた「都会と田舎論」を、
より具体的且つ象徴的に描くことができ、これもある種の“アップデート”ができたのではないかと思います。
狂言の衣装を着て世田谷パブリックシアターという現代の劇場に立つことで、
古典と現代が地続きになっていることを自分でも感じることができました。
コロナ禍の現在、都会はある意味抑圧された場所、抑圧されればされるほど魅力的に感じる「毒」のような場所と捉え、
非常に複雑な我々の現状を背負いながら、いま『鮎』を上演する意義を感じています。
「読後感」のようなものを感じてもらえたなら、現代劇の劇場での狂言の在り方として、一つの手ごたえになると思っています。

ポストトーク開催決定!

6月26日(土)12:00 A プログラム
出演:野村萬斎 野村太一郎 高野和憲 中村修一 内藤連 野村裕基
6月26日(土)17:00Bプログラム ※手話通訳あり 出演:野村萬斎 石田幸雄 深田博治 野村裕基
※各回の終演後に実施。開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます。

公演概要(リリースより)

野村 万作・萬斎・裕基の“狂言三代”がお届けする「狂言劇場」
万作から萬斎へ、萬斎から裕基へ、初めて役が引き継がれる『法螺侍』
作家・池澤夏樹が初めて書き下ろした、文学と狂言の出会い『鮎』


◆狂言劇場」とは
芸術監督・野村萬斎により、古典芸能という枠にとどまらず
「“舞台芸術=パフォーミングアーツ”としての 狂言」というコンセプトに基づき、
2004年にスタートしたシリーズ「狂言劇場」。
世田谷パブリックシアターの 劇場空間に特設能舞台を設置し、数々の名曲を上演するほか、
舞の新作『MANSAIボレロ』を発表する など、狂言の多角的な魅力を提示してきました。
劇場空間ならではの、オリジナリティあふれる舞台美術・新演出は毎回話題を呼んでいます。

今回は、狂言劇場には初登場となる古典狂言『武悪』『舟渡聟』に加え、
『法螺侍』『鮎』という現代狂言2作品が、あらたな配役、あらたな演出で
ついに世田谷パブリックシアターに立ち上がります。
『法螺侍』では、これまで野村万作が演じてきた洞田助右衛門に野村萬斎が、
野村萬斎が演じてきた太 郎冠者に野村裕基が、それぞれ初めて挑みます。
また、文学と狂言の出会いとも言える、作家・池澤夏樹が初めて書き下ろした
狂言『鮎』の上演にもご期待ください。

◆作品紹介

A プログラム 狂言 『武悪』/『法螺侍』
『武悪』

武悪:野村万作 主:石田幸雄 太郎冠者:野村太一郎
武悪の不奉公に怒り心頭の主人は太郎冠者に武悪を討ち取ってくるよう命ずる。
太郎冠者はやむなく武悪をだまし討ちにしようとするが、
最期に臨み覚悟を決める様子にどうしても討つことができない。
太郎冠者は武悪に逃げることを勧め、主人には武悪が神妙に討たれたと偽りの報告をする。
主人はせめて跡を弔ってやろうと東山に向かうが、
ちょうどそこへ命拾いのお礼参りに来た武悪と鉢合わせてしまい……。


Aプログラム『武悪』 野村万作/撮影:政川慎治


Aプログラム『武悪』 左から:野村太一郎 野村万作/撮影:政川慎治



『法螺侍』
原作:W.シェイクスピア「ウィンザーの陽気な女房たち」
作:高橋康也 演出:野村万作
洞田助右衛門:野村萬斎
太郎冠者:野村裕基 次郎冠者:中村修一
お松:高野和憲 お竹:内藤連 焼兵衛:深田博治
太鼓:桜井均(6/18・20・27)/吉谷潔(6/26)
笛:一噌幸弘
酒好きで女好きで強がりばかりの洞田助右衛門は身のだらしなさがもとで将軍家を追放され、
毎日飲み暮らしていたが、ついに酒も、酒を買う金も底をついてしまう。
そこで女を騙して貢がせようと家来の太郎冠者と次郎冠者に命じて、二人の女に同一の恋文を届けさせる。
主人の日頃からの勝手な振る舞いに嫌気がさしていた太郎冠者と次郎冠者は、
助右衛門を懲らしめるべく計画を練り始めます。
狂言劇場では、万作が演じてきた洞田助右衛門を萬斎が演じ、
萬斎が演じてきた太郎冠者に野村裕基が挑みます。

Aプログラム『法螺侍』 左から:深田博治 野村萬斎/撮影:政川慎治


Aプログラム『法螺侍』 中央左から:中村修一 野村萬斎 野村裕基/撮影:政川慎治



B プログラム 狂言 『舟渡聟』/『鮎』
『舟渡聟』

船頭・舅:野村万作 聟:野村裕基
姑:野村太一郎(6/19)/岡聡史(6/25)/石田淡朗(6/26)
妻の実家に初めて挨拶に向かう聟が、
渡し舟の酒好きの船頭に手土産の酒樽をせがまれ飲まれてしまう。
仕方なく、軽くなった酒樽を持って舅宅へ出向く。
やがて外出していた舅が帰宅すると、びっくり仰天、舅こそが舟で酒を無理やり振舞わせた船頭だった。
舅は姑の勧めで髭を剃り、顔を隠して対面するのだが……。

Bプログラム『舟渡聟』 手前左から:野村万作 野村裕基/撮影:政川慎治


Bプログラム『舟渡聟』 中央手前から:野村裕基 野村万作/撮影:政川慎治



『鮎』
作:池澤夏樹 演出・補綴:野村萬斎
国立能楽堂委嘱作品
小吉:野村萬斎 才助:石田幸雄
大鮎:深田博治 小鮎:月崎晴夫・高野和憲・中村修 一・内藤連・飯田豪 ほか
笛:大野誠(6/19)/竹市学(6/25・26)
小鼓:大倉源次郎(6/19・25)/大山容子(6/26)
清流のほとりで鮎を捕って暮らす才助が釣りにいくと喧嘩をした小吉が逃げ込んでくる。
顔を見るとその人の性格や将来がわかってしまう才助は小吉を諭すが、小吉は聞き入れない。
才助は小吉を大きな宿屋に紹介、風呂焚きとなった小吉は「忖度」に励みながら出世し、
ついに宿屋の主人の座に収まる。ある日、出世した小吉のもとに才助が訪れ頼みごとをするが……。

Bプログラム『鮎』 手前:石田幸雄/撮影:政川慎治


Bプログラム『鮎』 手前左から:野村萬斎 石田幸雄/撮影:政川慎治


Bプログラム『鮎』 手前左から:野村萬斎 石田幸雄/撮影:政川慎治


Bプログラム『鮎』 野村萬斎/撮影:政川慎治

 

 

狂言劇場その九 『武悪』『法螺侍』/『舟渡聟』『鮎』

 

総合演出:野村萬斎

出演:野村万作 野村萬斎 野村裕基

石田幸雄

深田博治 高野和憲 月崎晴夫 野村太一郎

岡聡史 中村修一 内藤連 飯田豪 石田淡朗

 

日程:2021年6月18日(金)〜6月27日(日)

会場:世田谷パブリックシアター

 

チケット一般発売開始:2021年5月16日(日)

チケット料金:一般S席 8,500円(1・2 階)

A席 6,500円(3 階) U24・高校生以下S席 4,250円

A席 3,250円 ほか各種割引あり

チケット取扱い:

世田谷パブリックシアターチケットセンター

03-5432-1515 (10〜19時)

世田谷パブリックシアターオンラインチケット

https://setagaya-pt.jp

お問い合わせ:世田谷パブリックシアターチケットセンター

03-5432-1515(10~19 時)

 

主催:公益財団法人せたがや文化財団

企画制作:世田谷パブリックシアター

後援:世田谷区

制作協力:万作の会 国立能楽堂

 

https://setagaya-pt.jp

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

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