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『高麗屋三代襲名記念展』オープニングセレモニー
平成30年1月・2月、東京の歌舞伎座では松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎、
松本金太郎改め八代目市川染五郎の襲名披露興行が行われます。
江戸時代初期から続く松本幸四郎の名跡は、歴代の名優がその名を受け継ぎ、歌舞伎の歴史を築いてまいりました。
直系の親子三代の襲名は、昭和56年10月、11月、歌舞伎座での初代松本白鸚、九代目松本幸四郎、
七代目市川染五郎の襲名が史上初であり、それから37年の時を経ての三代襲名となります。
それに先駆けこのたび、東京・銀座の和光本店 和光ホールにて、『高麗屋三代襲名記念展』
が行われています。舞台衣裳や鏡台、金太郎直筆の絵や工作物まで
ゆかりの品々約150点が展示され、華いだ展示会となっています。
◆展示デザイン・コンセプト 空間デザイン
山根脩平 阿部真理子
高麗屋三代の同時襲名。襲名の「襲」とは「重ねる」という意味を持っている。
今回のデザインコンセプトはこの「重なり」である。
隣接する互いのエリアから他の2つのエリアが見える。
三人それぞれ、独自の空間を持ちながらつながっている。
◆展示ゾーン
1 代々の松本幸四郎
2 二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎の軌跡
3 高麗屋と『勧進帳』の弁慶
4 高麗屋の継承
▲左より、安達辰彦(株式会社和光社長)、松本金太郎、市川染五郎、松本幸四郎、
迫本淳一(松竹株式会社社長)、安孫子正(松竹株式会社副社長)
▲松本幸四郎
去年、三代襲名を発表させていただいて、今年歌舞伎座で三人の口上の写真を撮らせていただいて、
今回の和光さんの展示会となります。36年前も同じ場所で展示会をさせていただきました。
感無量でございます。本日は松竹 迫本社長、安孫子副社長、和光 安達社長様、
ご出席賜りありがとうございました。襲名までのカウントダウンが始まっておりますが
新しい名前で親孝行出来るかと思うと感無量でございます。展示の品それぞれ心を込めて
魂の入った懐かしい品ばかりでございます。どうぞご覧いただき、来年の襲名の励みとさせていただきたいと思います。
▲市川染五郎
本日展示されております品々は、これまでの私(のゆかりの品)を展示させていただいております。
来年襲名するにあたりまして、これまでのことが間違いではなかったということを
証明するために来年から松本幸四郎として勤めてまいりたいと思います。
多くの方にご覧いただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
▲松本金太郎
来年の1月は『勧進帳』の義経という大役で襲名させていただきます。
2月は父が36年前に染五郎を襲名したのと同じく『仮名手本忠臣蔵』大星力弥を勤めます。
高麗屋にゆかりのある役で襲名させていただくことを嬉しく思います。
本日はありがとうございました。
▲『勧進帳』のコーナーを眺めるお三方。
▲「東大寺奉納大歌舞伎」で、当代幸四郎が1000回目の弁慶を勤めたときの中啓なども展示。
▲三代の門出を記念し、この展示会に寄せて新たにとった押隈のパネルも掲示され、
それぞれが襲名する名前を初めて書き入れました。
来年1月・2月歌舞伎座での襲名披露演目も発表されました。
詳しくは下記ページをご覧ください。
「壽初春大歌舞伎」
「二月大歌舞伎」
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