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OSK日本歌劇団「EXPO2025!! REVUE OSAKA」翼和希・千咲えみ囲み取材 2025年09月

(2025年09月19日記載)

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OSK日本歌劇団「EXPO2025!! REVUE OSAKA」翼和希・千咲えみ囲み取材


公演概要(リリースより)


初日を目前に控えた「EXPO2025!! REVUE OSAKA」。
大阪・万博をテーマにした華やかなレビュー公演の開幕に先立ち、
トップスターの翼和希さんと娘役トップスターの千咲えみさんが囲み取材に応じました。
万博イヤーを彩る舞台への思いや、コンビを組んで1年の歩み、
大阪松竹座閉館への率直な気持ちなどを語り、公演にかける熱意を伝えました。

翼和希・千咲えみ囲み取材(2025年9月18日)


◆翼和希
皆様、本日はお越しいただきありがとうございます。
“EXPO2025!!”と銘打ちまして、大阪・関西万博を盛り上げていこうと
3年前の「Road to 2025!!」から始まって、万博の年を迎え、
そしてもう終わろうとしている時の流れの速さにびっくりしています。
今回は、“REVUE OSAKA”という名前を付けていただき、
大阪らしい、OSKらしい新しい作品を作っていただきました。
集中して取り組みますので、どうぞよろしくお願いいたします。

◆千咲えみ
私は、このレビュー大阪は3回とも出演させていただいておりまして、
初演の時も赤と青のお衣裳で、すごく万博を意識した演出でした。
今回は大阪名物の“たこ焼き”や“おばちゃん”が登場するなど、
大阪らしさ満載のラインダンスです。OSKは大阪の劇団、そして万博も大阪。
ぜひ多くの方に見ていただきたいです。明日が初日という実感はまだ湧きませんが、
5日間という短い期間を大切に、全力で臨みます。



ーーーコンビを組んで1年を振り返ってみていかがですか?

◆翼和希
本当にあっという間でした。全国を巡る中でお客様の反応を直に浴びることができ、劇団への期待を感じました。
これまでも色々な話をお互いにしてきましたが、どんな時でも一番近くに千咲がいてくれることで、
何かあっても、目が合った瞬間に“こうしよう”と対応できるようになり、
2人で新しい劇団を引っ張っていこうという気持ちが強くなりました。
去年のTTホール公演よりも成長した姿を見ていただけると思います。

◆千咲えみ
作品ごとに翼との役柄や関係性が全く違うので、毎回新鮮な気持ちで臨んでいます。
その一方で、フィナーレでは2人ならではの色も出せるようになってきました。
コンビとしては1年ですが、10年以上の付き合いから生まれる、何にも変えられない安心感があります。

ーーー大阪松竹座が来年5月に閉館します。OSKの故郷でもありますが、
そのニュースを聞いたとき率直にどう思われましたか?


◆翼和希
まさか閉館するとは思わず、本当にびっくりしました。
私たちが育ち、『春のおどり』が生まれた劇場です。
生まれ故郷の劇場が無くなることは驚きだし、寂しいし、不安もありますが、
この作品を続けることで、松竹座で観たOSKの舞台が皆様の心の中に記憶として
残っていただけたらと強く思いました。

◆千咲えみ
松竹座が無くなるとは思ってもいなかったので、何事も当たり前じゃないんだなって思いました。
ニュースが出た時に、多くの方からメッセージをいただき、
“松竹座=OSK”と思ってくださる方が多いことを改めて感じました。
故郷がなくなる寂しさはありますが、そのDNAは私たちに受け継がれています。
困難を乗り越えてきた劇団だからこそ、また新たな形で『春のおどり』を大阪から届けていきたいです。

◆翼和希
私たちにとって初舞台の場でもあるので、思い出がいっぱい詰まった、大好きな場所です。

ーーー今回のレビューで、琉球の場面にはメッセージ性が込められていますね。

◆翼和希
感情をこんなにぶつけられる場面はあまりないなと思ってお稽古をしてきました。
この場面は人種差別や国の争いといったテーマを含み、今の時代とも重なります。
歌や踊りで表現をすることで心を揺さぶることができたら、
観てくださる方が“明日何かできることはないかな”と感じるような
行動のきっかけを私たちが作ることはできるんじゃないかなと思っています。


ーーーTTホールでの挑戦を経て、今後大阪の歌劇文化をどのように伝えていきたいですか?

◆翼和希
松竹座は故郷であり母のような存在で、ホームグラウンドが閉まってしまうことに関しては、
もちろんショックは大きいのですが、劇場がなくなってもOSKの魂は消えません。
何度も解散の危機を乗り越えてきた生命力が、今の私たちにも受け継がれているものだと思うので、
どこであってもOSKの舞台、大阪の文化、日本の歌劇は「ここに観に来てね」と、
いつでも皆様をお迎えできる状態でお届けできるよう芸を磨き続けます。
要ホームページチェックをお願いします!(笑)
場所を変えてもOSKが無くなるわけではないので、その松竹座で生まれた歴史や
先輩たちが紡いできたものを形としてではなく、皆様の心に残るものとして、
目に見えないものをお届けしたいと思っています。

◆千咲えみ
劇場は変わっても、『春のおどり』を大阪で続けていくことに意味があると思います。
今回は節目で、自分達に与えられた試練でもありますが、劇場はたくさんあるので
『春のおどり』をこれからも皆様にお届けすること、
そこだけは私たちが守っていかなければならないところだと思うので、
大阪から消えないように大切に守り続けていきたいです(翼ささんの顔を見る)。

◆翼和希
OSKやで!


ーーーコンビを組んで1年、ご自身たちの“カラー”はどんなものだと思いますか?

◆翼和希
絆が一番深まったんじゃないかなと思っています。
絆の中にも色々あるのですが、大事にしてきたのは“コミュニケーション”です。
同期だからこそ意見を言い合い、長く一緒にいるからこそ理解しあえる関係性があります。
それを皆に共有しようとなった時に、その話し合いや積み重ねが舞台への理解を深め、
作品づくりにつながっていると感じます。下級生とも意見のキャッチボールができることは
舞台づくりとして、表現をすることにとってもすごく前向きなことだと思うので、
それが素敵だなと思うので、続けていきたいと感じています。

◆千咲えみ
同期という関係は弱点でもあり強みにもなりますが、
そこが私たちにしか出せない“コンビカラー”だと思います。
お互い同じ場面にいなくても安心してもらえるように、切磋琢磨しながらも、
自然に“しっくりくる”存在。それをお客様に感じていただけたら嬉しいです。


「EXPO2025!! REVUE OSAKA」は、万博イヤーにふさわしい大阪発のレビュー。
大阪名物を取り入れた華やかな演出から、平和へのメッセージを込めた琉球の場面まで、多彩なステージが繰り広げられる。
翼和希と千咲えみが語る“絆”と“大阪のレビューを未来へつなぐ決意”に、公演への期待が高まる囲み取材となりました。


 

 

OSK日本歌劇団

「EXPO2025!! REVUE OSAKA」

 

日程:2025年9月19日(金)〜9月23日(火祝)

劇場:クールジャパンパーク大阪 TTホール(大阪市中央区大阪城3番6号)

https://www.osk-revue.com/2025/06/25/%ef%bc%91-160.html

 

 

 
 

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