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第七回 システィーナ歌舞伎『La Belle et la Bete 美女と野獣』製作発表 片岡愛之助さん 中村 壱太郎さん 2015年12月

(2015年12月14日記載)

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大塚国際美術館 システィーナ・ホール
第七回 システィーナ歌舞伎
『La Belle et la Bete 美女と野獣』製作発表
片岡愛之助さん、中村 壱太郎さん

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▲(左)中村 壱太郎と片岡愛之助

システィーナ歌舞伎について
(公演資料より)


大塚国際美術館では、2009年よりヴァティカンのシスティーナ礼拝堂を
原寸大に立体再現した「システィーナ・ホール」を舞台とする 『システィーナ歌舞伎』を上演しています。
これまでに、2009年の『切支丹寺異聞 伽羅紗』、2010年『スサノオ susanoo』、
2011年『GOEMON 石川五右衛門』、2012年『『主天童子』、
2014年『満月阿波噺 Le Mariage de Figaro フィガロ』
2015年『百合若丸弓軍功 ユリシーズ』と、
美術館の空間を最大限に生かした画期的な演目を披露。
今年度は、「和と洋のコラボレーション」ということで
『La Belle et la Bete 美女と野獣』を2016年2月19日~21日にかけて6回公演します。


大塚国際美術館について


「大塚国際美術館」は、徳島県鳴門市の鳴門公園に位置し、世界の名画1000点以上の
原寸大の作品が一堂に展示されている、陶板名画美術館です。古代壁画から世界25ヶ国
190余の美術館が所蔵する現代絵画まで、世界の名画を特殊技術によって、
原寸大の陶板で忠実に複製。鑑賞ルートは約4kmに及び、現地の空間そのままに
再現した古代遺跡や礼拝堂の立体展示のほか、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」、
ゴッホ「ヒマワリ」、ピカソ「ゲルニカ」など、美術書などで一度は見たことが
あるような名画を展示されています。
今回上演を行う「システィーナ・ホール」も、ミケランジェロが描いた天井画と
正面祭壇壁画「最後の審判」とともに立体再現。その迫力は必見です。


『La Belle et la Bete 美女と野獣』あらすじ


天下麻のごとく乱れ、下剋上の嵐が吹き荒れた応仁の乱、美濃の国の守護鷹司冬明(たかつかさふゆあき)は、
長井政光との戦いに敗れ、城は落城、家来たちも討死、長男龍之進(ちょうなんたつのしん)と
三人の娘の家族のみの落武者となってしまった。
皆を残し冬明は、一夜の宿を求め、山中に入ると、不思議な佇まいの古城に辿りついた。
庭には花々が咲き乱れ、室内には豪華な食器に山海の珍味が並んでいた。
ご馳走に腹を満たし、娘の土産に一本の薔薇の花を手折ると、俄にあたりが振動して、恐ろしい野獣が現れ、
薔薇を手折った罰に娘を差し出せ、さもなくば皆殺しと迫った。戻った父の話を聞き、
心優しい三女の美寿々姫(みすずひめ)が、野獣の許へ行くことになった。
美寿々姫をひと目見た野獣はその美しさ、優しさに心奪われる。醜い野獣と美しい姫、果たしてこの恋は…。


製作発表が行われました(2015年11月24日)

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◆作・演出 水口 一夫

1004_8897来年の2月で7回目のシスティーナ歌舞伎になります。毎回、作・演出を担当させていただいているのですが、作る側からすると本当に難しい場所で、どうしたらお客さんが喜んでくれるだろう、どうしたら役者さんたちがかっこ良く見えるだろうと、それを考えて苦労しながら作っております。今回は、前からやりたいと思っていた『美女と野獣』の歌舞伎版を上演します。映画にもなっておりますし、ディズニーミュージカルにも、バレエにもなっております。色々なかたちで『美女と野獣』という素材が、取り上げられているのですが、歌舞伎ではまだございません。(映画『美女と野獣』の監督ジャン・コクトーさんが、戦前、日本に来た時に六代目尾上菊五郎さんの『鏡獅子』を観て、そこから発想のヒントを得て『美女と野獣』が生まれたと言われている)本家帰りの『美女と野獣』ということで、歌舞伎版の『美女と野獣』を(片岡)愛之助さん、(中村)壱太郎さんはじめ、みなさんと力を合わせて作っていこうと思っております。非常に難しい空間ですので、どういうことが出来るか、まだ考えが及んでおりませんが、まだ一行も本も書いておりません(笑)。ただ、歌舞伎の設定ですから、応仁の乱の後の1人の武将それが戦いに敗れて、3人の姫と息子たちと…その辺からストーリーを始めようかなと思っております。まだ書き出すとどう変わるかわかりませんが、ご期待に添えるような作品を作っていきたいと思います。





◆片岡 愛之助
1004_89195年連続の出演と聞きまして、もうそんなになるのかと思いました。このシスティーナ歌舞伎を勤めさせていただくにあたりまして、沢山の新しい発見があり、沢山のことを学ばせていただきました。やはり、システィーナ歌舞伎から生まれた作品として『GOEMON 石川五右衛門』もそうですが、ここから大劇場にかけられる、かかるようなものを意識して作らせていただいております。『美女と野獣』という国内でも、世界的にも誰もが知っている名作である題材を、また(作・演出)水口先生に手掛けていただきます。毎年何をしよう、毎年終わった後も何をしたらよいのかなという話をしておりまして、つい先日決まったわけでございます。題材が決まりましたけれども、私、まだ美女をやらせていただけるのか、野獣をやらせていただけるのか、まだ聞いておりません(笑)。私もワクワクしておりますし、これが歌舞伎に置き換えられたらどうなるのかということで、皆様にもワクワク、ドキドキしていただけるような作品作りをしていきたいと思っております。どうぞ、宜しくお願いいたします。





◆中村 壱太郎
1004_89142回目から、ずっと連続で出演させていただいていたのですが、昨年は出演が叶いませんで、とても残念な思いをしておりましたが、また今回こうして呼んでいただけましたことを、嬉しく思っている次第です。今回の題材は『美女と野獣』ということで、いま愛之助のお兄さんからのお話にもありましたが、沢山の方が知っていらっしゃる作品が歌舞伎になったらどうなるのか、僕も今からワクワクしております。どんな舞台になるか、本当にこれからゼロからスタートするのだと思いますので、水口先生や愛之助の兄さんと歌舞伎という今に生きる、この芸能を文化として歌舞伎版の『美女と野獣』が作られること、この一端を担えるようにしっかりと頑張っていこうと思っております。宜しくお願いいたします。



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大塚国際美術館 システィーナ・ホール

第七回 システィーナ歌舞伎

『La Belle et la Bete 美女と野獣』

 

作・演出:水口一夫

振付:藤間勘十郎

出演:片岡愛之助、中村 壱太郎

 

日程:2016年2月19日(金)、20日(土)、21日(日)

時間:午前の部 11:00/午後の部 15:30

会場:大塚国際美術館 システィーナ・ホール

入場料(美術館入館料・観劇料込):全席指定12,000円

発売日:12月15日(火) 午前10時より販売開始

 

 

http://www.o-museum.or.jp/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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