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スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』千穐楽カーテンコールコメント 2016年05月

(2016年05月08日記載)

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スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『ワンピース』
千穐楽カーテンコールにて市川猿之助が「熊本地震」義援金を贈呈しました。

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公演について

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 昨年10月に幕を開けたスーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』。2カ月行われた東京公演では10万席が完売、さらに今年3月に新たなキャストを迎え演出も一新した大阪公演も大好評、続く福岡公演も博多座リニューアル後初の公演ということもあり、連日大盛り上がり。稽古から含めると足掛け6か月にわたる猿之助ルフィとその仲間たちの航海も順調に進んでいました。
 そんな矢先、突如起こった「熊本地震」。震度7にも及んだ4月14日夜の前震と4月16日未明の本震が九州を襲いました。幸いなことに福岡・博多は大きな揺れもなく公演続行が可能となりましたが、隣県である熊本県、大分県は甚大な被害を受けてしまいました。4月16日(土)に行った被災地へのお見舞いの口上で市川猿之助さんは「こんな時に公演をしていいものかと悩んだ。」しかし、「このような時こそ演るべきだ、そして何よりもお客様が1人でもいるならば、俳優は絶対に舞台を演らなければいけない、これが俳優の使命である」と語り、公演続行を決定いたしました。
 そして、4月16日以降、毎公演の2幕終わりの幕間に出演者自ら義援金募金の活動を行いました。沢山の方にご協力いただき、11日間(17公演)で義援金22,870,539円を集めました。『ワンピース』公演の大千穐楽となる博多座公演最終日の4月26日のカーテンコールにて、皆さまの思い、出演者・スタッフの思いの詰まった義援金を市川猿之助さんが髙島宗一郎福岡市長にたくしました。

「市川猿之助丈 カーテンコールコメント (一部略)」(2016年4月26日/提供写真)

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4月14日、昼一回公演でした。僕はここ博多座でTV番組の収録をしていました。一回公演なのにまだ働かないといけないのかと思っていました。そんな時です。久しぶりに、携帯のけたたましい、心臓をえぐられるような地震速報のアラームが鳴ったのです。キャストの中には仕事で熊本に行っていたため新幹線に閉じ込められた者もいます。16日になりました。芝居をやっていいかどうか…。こんな状態でできるわけがない。やった方がいい、やめた方がいい、様々な意見があり、非常に一同悩みました。結果、上演続行を決め、おかげさまで千穐楽を迎えることができました。

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そして、なにかできないかということで、出演者の皆さんが自発的に、休憩時間を削って、2幕後の幕間に募金活動をしてくれました。今日まで続けた結果、僕たちが元気を送らないといけないのに、逆にお客さんみなさんから元気をもらっていました。ありがとうといわれましたけど、こっちの方がありがとうです。

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そんな皆さんの善意!22,870,539円!
これをしかるべき処に寄付したいと思いまして、私が一番信頼が置けると判断しました髙島宗一郎福岡市長に託したいと思います。

目録 義援金22,870,539円
熊本地震の義援金としてお送りいたします。
平成28年4月26日 スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』
お客様、出演者、スタッフ、株式会社博多座、『ワンピース』を愛する全ての仲間たちより

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髙島市長コメント「この短期間でこんなに多額の義援金が集まったのは、お客様、出演者、スタッフの皆さんの熱い思いがあったからと思います。皆さんの思いを被災地に、被災地のみなさんにしっかりと行きとどくように、福岡市が責任を持ってお届けいたします。」

同時に、今年10月22日にシネマ歌舞伎としての公開(東京・新橋演舞場版)と、来年の再演の発表も行われました。

そして最後に、猿之助は、この『ワンピース』の主題歌「TETOTE」がただの主題歌としてだけでなく、震災の復興ソングの様だと生みの親・北川悠仁(ゆず)と語ったことを明かし、「この曲を九州で広め、どうかみなさんの力でこれを、元気の、パワーの歌にしてください」と締めくくりました。

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