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OSK 楊 琳さん・舞美りらさんインタビュー『ROMEO&JULIET』出演 2016年10月

(2016年10月02日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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OSK日本歌劇団 11月(大阪)・12月(東京)公演
DANCE REVUE『ROMEO&JULIET』にご出演の
楊 琳さん・舞美りらさんにお話を伺いました

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▲楊 琳さん(やん りんさん・写真右)・舞美りらさん(まいみ りらさん・写真左)

DANCE REVUE『ROMEO&JULIET(ロミオとジュリエット)』STORY

舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。モンタギュー家とキャピュレット家の血の抗争が繰り広げられていた。
モンタギュー家の一人息子ロミオは、気晴らしに、友人達とキャピュレット家のパーティに忍び込んでいた。
キャピュレット家の一人娘ジュリエットに出会い、たちまち二人は恋におちる。二人は修行僧ロレンスの元で密かに結婚、
ロレンスは二人の結婚が両家の争いに終止符を打つきっかけになる事を期待していた。
しかし、その直後、ロミオは友人と共に街頭での争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺されたことに逆上したロミオは
キャピュレット家の甥ティボルトを殺してしまう。

ヴェローナの大公エスカラスは、ロミオを追放し、キャピュレットは大公の親戚のパリスと結婚することを命じた。
ジュリエットに助けを求められたロレンスは、彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、
この計画は追放されていたロミオには伝わっていなかった。

果たして、若くして永遠の愛を誓ったロミオとジュリエットは、結ばれるのであろうか。

楊 琳さん・舞美りらさんインタビュー(取材日:2016年9月12日 / 取材・文 住川絵理)

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―――『CRYSTAL PASSION 2016 ~情熱の結晶~』三越劇場公演が終わったばかりなので、その感想からお聞かせください。

楊 琳
稽古期間から昨日の東京公演までずっと、毎日のサイクルに組み込まれていたので、
今日いきなりパッタリなくなると、「今日は踊らなくていいんですか?」という気持ちです(笑)。
ずっと、ことあるごとに「踊りたいです!」と言っていたので、
この公演に参加させていただけてとっても嬉しかったですし、
終った今、すごく達成感があります。千秋楽の幕引きまで全員舞台に立っていたことが自分たちの糧になったと思います。

舞美りら
私も楊さんと同様で、今までにないほどのすごい満足感があって、公演をやっているうちにもう、
再演をやりたいな、って(笑)。その日その日は自分が出せるものを一生懸命出しているんですけれども、
あの場面ではもっとこういう風に表現できたらいいなっていう課題もたくさんあるので、
次は成長した自分で臨みたいっていう気持ちが強いです。
こう思える作品に出演できて幸せだなと思っております。


―――ショー作品二本立てというのは珍しいと思いますが、振り返って印象に残っていることや好きだった場面などは?

楊 琳
まんべんなく、ほんとに全てのシーンが好きだったのですが、特に第一部で印象に残ってるのは、
最後みんなで鳥になるところですね。本当に(スケジュール的に)ギリギリの中でできあがった場面だったので
常にすごい緊張感がありました。一番苦労した分、風の場面から鳥の場面が一番印象深いですね。
二部の方は幕開きの場面が一番好きです。あの主題歌のブラック&ゴールドが好きです。

―――スマートなかっこよさを感じる場面で、第一部とガラリと雰囲気が変わったというのが
はっきり分かりましたよね。


楊 琳
曲調もすごくかっこよくて踊っていて気持ちが良かったです。
あとはやっぱり最後の高速ラインダンスのところですか(笑)。


―――あれほど高速なラインダンスは今まで経験ありました?

楊 琳
いやぁ・・・あそこまで速いのは経験したことないです(笑)。

舞美りら
あそこまで速いのはないですねぇ。

―――やっぱりそうですか。あんなに高速なのは観たことなかったです。
振付があった時、どんな反応でした?


楊 琳
振付で音を聞いた瞬間、爆笑しちゃって(笑)
これでやるんですか!?って(笑)。速くなる前のラインダンスのテンポもいつもより速い方なんですけど、
その後のところはもう断然速いと思いました。

―――どういう体幹をしてたらあんな維持できるの?って思いました。
しかも、踊り続けるショー作品2本目の最後でですからね。
まさに心臓やぶりの坂を駆け上がった感じですよね?


楊 琳
すごくおもしろかったですよ(笑)。テンションが上がります。
これぞOSK!という感じのショーのロケット(ラインダンス)を見せて、まさにエンターテインメントって感じです。

―――舞美さんは、どのシーンが印象に残っていますか。

舞美りら
第一部が自然をテーマにした内容で麻咲梨乃先生が創ってくださって、私自身も全編を通して
火の祭り以外は全部、自分がヒトではないと思って演じていました。
それに対して第二部は、真麻(里都)さんもおっしゃってたんですけど、
三井聡先生が人の日常の生活をレビューに創ってくださって、その違いが楽しくて。
第一部と第二部を切り替えて演じられたのが一番楽しかったです。

特に第一部の水のシーンでお扇子を持たせていただいて踊るところがあったのですが、
先生が何のしがらみもなく本当に自分が水になったと思って演じて欲しいとおっしゃったことがすごく大きくて、
あの場面が好きです。あと、鳥になるところもすごく好きで、(作・演出・振付の)麻咲先生が、
OSKの飛躍を願って創ってくださったんです。最後に三角形になるところがあるんですけど、
未来に向けて高みを目指していきたいっていうみんなの気持ちが現れている中で、
私も同じ気持ちで毎日やっていたので、その場面はやっぱりすごく思い入れがありますね。

第二部は、どの場面も好きなんですけど、今回、私が紫の衣裳で歌わせていただいたところのような、
ああいうコミカルなところが結構好きです(笑)。
あの場面は、何をやってもいいよってお任せされている部分も大きかったんです。


―――あの場面は委ねられてたんですか。

舞美りら
はい。ほんとに、もう何も考えずに楽しんでくれたらいいからと。
第二部は全体的に大人っぽくて、おしゃれだったので、その場面だけはちょっと違った雰囲気で。

―――ちょっと色を変えようかなという感じだったんですね。

舞美りら
はい。そう思ってやりましたし、その場面が一番好きです。何をしても楊さんが受けとめてくれましたから(笑)。

楊 琳
あの場面、みんなすごく生き生きしていたと思います。

―――あの公演の中で、“自分の中にある色は何色ですか?”とおっしゃっていましたが、
お二人は何色でありたいと思っていらっしゃいますか?


楊 琳
常々思うのが、透明っていうか、白っていうか、何色でもなれるようにいたいな、と。
だから自分で自分の色は決めたくないな、っていつも思ってますね。
演者として染まれる色でいる、そうありたいと思っています。

舞美りら
私もこの色っていう風に決めたくはなくて、どの色にも染まれる舞台人でありたいなっていうのは
いつも思っています。今回、光と影の場面があったんですけど、まさに舞台人って
その光を求めたらその後ろには影があって、その光と影っていうのが、
先生はブラックとゴールドに例えられてらっしゃるんだなと思って。
私も白と黒っていうよりも、黒とゴールドっていうのを今後自分の中でも大きく意識するようになったと思います。
歌劇の華やかさがゴールドに現れているような気がするので。

―――楊さんは光と影についてはどう思われます?

楊 琳
光と影っていうのはオンとオフでもあったり、舞台上と稽古場とかであったり、いろんなところにあると思うので、
その光と影が合わさったものが、自分なんでしょうね。
だから、光と影が同時に存在して、舞台に立っている感じがします。
特に男役っていうのが、そうなんじゃないかなって思います。
舞台上での男っていう性別が光だったら、普段の女っていう性別は影ですし、
普段の女が光だったら男は影なので。でもそれがひとつになるからこそ、
男役って魅力的なのかなって思います。上手く言えないのですけど(笑)。

―――すごく分かりやすかったです。“自分の中の音楽”はどんな音楽ですか?

楊 琳
私はラテン系を聴くと元気になるというか、踊り出したくなります。
ダンスでもラテン系の踊りがすごい好きなので、ラテンじゃないですかね、自分の中で流れてる音楽(笑)。
熱くありたいと思います。

―――何か、イメージが湧きます!舞美さんはいかがですか。

舞美りら
父が昔のジャズの曲を車の中で聴いていて、それを私も幼い頃からずっと聴いていました。
英語なので何を言っているかは分からなかったんですけどね。
それで、歌劇を初めて観た時に、その車の中で流れていた曲が使われていてすごく親近感が沸いて。
舞台でこういう曲も使われてるんだって思いました。そういう曲で踊るシーンが出てくると
「あ、この曲で踊れるんだー」って、すごくウキウキします。
私はバレエをずっとやってたので、クラシックの音楽が流れていると身体もほっとする感じがあります。

―――そして、次回公演は『ロミオ&ジュリエット』ですね。
とてもドラマチックな公演チラシですが、ビジュアル撮影の時はどんな心境でした?


楊 琳
(舞美さんに)何かありますか?

舞美りら
私は極力横顔で・・・楊さんのお顔が見えるように・・・

楊 琳
いやいやいや・・・

舞美りら
どうですかねぇ・・・

楊 琳
どうですかねぇ・・・

舞美りら
実はその写真がチラシに使われると思って・・・

楊 琳
なかったんです(笑)。

―――そうだったのですね。

舞美りら
プログラムの中でちょっとでも使っていただけるといいなという感じだったので、
「あら!まさか、この写真が!」って思いました。

―――ぎゅっと世界観がつまってるようなチラシですね。

楊 琳
ありがたいことに「すごい素敵ですね」「今までにない感じですね」ってたくさんの方が言ってくださいます。

(編集注釈:大阪公演のチラシと東京公演のチラシ、見比べてみるとお二人の距離感が異なります。
そういうところにも『ロミオ&ジュリエット』の世界観を感じますね)

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▲『ロミオ&ジュリエット』を意識したアクセサリーですね!

―――『ロミオ&ジュリエット』をやるって聞いた時にお二人はどんな気持ちでした?

楊 琳
キャストは発表されてなかったのですが、こういう公演を企画してますって知って。
「うわぁ、OSKもついに『ロミオ&ジュリエット』やるんだ、うわぁ・・・!」って思ったんですよ。
まさか自分が主演のロミオをやるとは、ほんとにこれっぽっちも思ってませんでした。
私はどっちの家で出るんだろう、ぐらいにしか思ってなくって。

―――主演、しかもロミオって聞いてどうでした?

楊 琳
いろんな方から、「ロミジュリは役者として1回はやりたい作品だから、ほんとに幸せね」って
言っていただくんですよね・・・それがすごいプレッシャーです(笑)。
劇場公演で主演っていうのはほんとに初めてなので、もう・・・ほんとに・・・怖いです(笑)

―――まだ楽しみよりも怖い方が強いんですね(笑)。

楊 琳
作品を背負っていかなきゃいけないと思うと怖くて仕方ないですけど、いろんな方に助けていただいて、
また、助けたいなって思ってもらえるように全うしたいと思います。

―――『ロミオ&ジュリエット』はいろんな形で映画や演劇になってますけど、
イメージとしてはどんなことを感じます?


楊 琳
悲劇っていうのはあんまり感じないんですけど、本当に典型的なラブロマンスだと思います。
このロミオとジュリエットっていうのは、いろんな立場に置き換えられると思うんです。
みなさまが知っているからこそ、自分に変換しやすいじゃないですか。
共感しやすい作品だからこそ、きちんとその世界観を創らなきゃいけないなと思ってます。

―――楊さんの普段の元気なキャラクターのイメージからすると、
ロミオ役は挑戦であり、たぶんそれがどう変わってくるのか、っていうところが見所でもあるのかなと思いますが、
楊さんの中のロミオな部分をどうやって引き出そうと思っていますか?


楊 琳
ロミオってすごく揺らぐじゃないですか。繊細というか・・・私は揺らがないんですよね。
だから、その心理分析をしたいです。ひとつひとつ、何がどうあってっていうのを、突き詰めていきたいです。

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―――舞美さんはジュリエットのイメージは?

舞美りら
私も、楊さんと一緒で、まずその公演予定のところに、『ロミオ&ジュリエット』って書かれていて、
「え!?そうなんだ!」と思っていました。それが本当に実現してジュリエット役ですって言われた時は
「ひぇ~~~!」と思いました。本当に誰もが憧れる役で、私がジュリエットを演じる日がくるとは思ってなかったので、
「まさか自分が!」と驚きましたが、今は楽しみで、ワクワク感でいっぱいです。

―――楽しみな気持ちの方が強いんですね。

舞美りら
そうなんです。もちろん不安はどこかにあるかもしれないですけど、
お相手が楊さんって分かった時から、一割不安だったら九割はもう・・・ワクワクでしかなくって。
怖いもの知らずで今までも来ていた部分があるので、プレッシャーは感じなきゃいけないなとは思うんですけど、
私の性格上プレッシャーを感じていたら、たぶん動けなくなってしまうタイプだと思うので。
感謝の気持ちをもってジュリエットをさせていただきたいと思います。

―――普段共演なさってる楊さんがロミオを演じられることついては?

舞美りら
楊さんがロミオ役ということに意外性をお感じになる方もいらっしゃるようですが、
私は、以前『プリメール王国物語』という公演でご一緒させていただいた時に、楊さんは王子様の役だったんですけど、
失礼かもしれないんですけど・・・演じながら「楊さんってきっとロミオを演じたらピッタリだろうな」って思ってました。

楊 琳
えー!

舞美りら
なので今回・・・ほんとにビックリして。きっと楊さんの陽な部分をイメージされる方が多いと思うんですけれど、
私はご一緒し、近くにいさせていただける機会が多いので、そういう時に楊さんを見ていると、
本当に繊細なんですよ。舞台の楊さんもそうですが、普段もものすごく周りの方にも気を遣われていて
観点が私とは全然違うなって思いました。それを見ていつも「見習わなきゃいけないな」って思います。
逆に私の方が、ジュリエットと真逆だと思うんです(笑)
でも真逆だからこそ客観的に見られるっていうか、そういう面で、ギャップというか、
普段の私だったら絶対ないものを演じられる楽しみがあるので、もうワクワクしてます。

――そんな告白がありましたが(笑)、楊さんいかがですか?

楊 琳
ビックリですね(笑)。

――ご自身の分析としては、繊細な部分はあまり意識をしていないですか?

楊 琳
そうですね、自分のことって一番分からないですよね。自分で気をつけてることは
誰に対しても爽やかでいたいなっていうのは思います。自分の機嫌で人に不快な思いさせてはならないので、
そういうところがそう見えるんですかね。分からないですけど(笑)。

――そうかもしれないですね。確かに。ロミオはとても爽やかなイメージもあります。

舞美りら
そうなんですよ。少年のように何にもとらわれない、
そういう自由な面や爽やかなところがロミオにぴったりだなと。

楊 琳
ありがとうございます。

―――舞美さんは、ジュリエットが自分とは真逆だとおっしゃいましたが、楊さんはどう思われます?

楊 琳
舞美がやれば何でもジュリエットになるんじゃない?
劇団内で誰が似合いそう?と考えたら、舞美かなって。

舞美りら
えぇ!?(笑)

楊 琳
新しい作品に出会える時にワクワクするって言ってるから、
そういう好奇心旺盛なところが合っているんじゃないかな。
その好奇心からこの物語が始まっていくと思うので・・・。
恋に対しての好奇心であったり、初めての異性との感情の好奇心、
それが若いからこそ加速していってああいう結果になってしまう・・・っていうお話ですよね。

―――400年前のシェイクスピアに聞いてみたいことはありますか?

楊 琳
「書いた中で一番好きな作品は何ですか?」かな。

舞美りら
私は『ロミオ&ジュリエット』の中で一番伝えたいことは何ですか?」ということですね。

―――話は変わりますが、最近気になっていることは?

楊 琳
そのうち読もうと思っていた本を端から読みたいなと思っています。

舞美りら
「舞台人は普段の日常が出るよ」っていうことを、前からなんとなくは認識していたのですが、
普段の生活で感じることや自分が感じることが大きくなったものが(ショーの中の)
歌であったりダンスであったりするという話を、先日、三井先生からうかがって、ああなるほどと
思いました。いつもだったら1ぐらいで感じていることを舞台では10でしなければいけないので
そういう意識を普段から持っていないといけないなと思いました。

―――楊さんは男役として活動してきて思うことは?

楊 琳
男役として10年。ありがたいことにお仕事がとぎれることなく走り続けてきたのであっというまでした。
特に今年は“男役10年”に相応しい自分でいなきゃ、と思いながら過ごしてきました。
そう思ってから、お客様が言ってくださる感想も少し変わってきたので、
決意や覚悟って表に出るんだなと思いました。

―――今年は東京公演も多いですね。今後の夢は?

楊 琳
今年は『ロミオ&ジュリエット』で東京公演も5回目になります。
その全部に参加させていただきました。
夢は、出身地の横浜で公演することです。

舞美りら
私の夢は、日本中の皆さんにOSKの存在を知っていただきたいのので、
地方公演にも回れたらいいな、っていうことです。

―――夢は発信し続けたら叶うかもしれないですね。
本日はありがとうございました



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▲2014年『プリメール王国物語』(初演時)の際の写真

 

DANCE REVUE『ROMEO & JULIET』

 

脚本・演出・振付:上島 雪夫

原作:ウィリアム・シェイクスピア

 

【大阪公演】

2016年11月19日(土)~27日(日) 近鉄アート館

 

【東京公演】

2016年12月2日(金)~4日(日) 銀座博品館劇場

 

http://www.osk-revue.com/2016/07/01/0701.html

 

 

 
 

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