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ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン製作発表 2016年05月

(2016年05月12日記載)

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ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョン
製作発表が行われました

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公演について(公演資料より)

2014年に宝塚歌劇100周年を祝して制作された ブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョンが、 2016年夏にニューヨーク、リンカーン・センター・フェスティバルでの公演が決定! 横浜・NY・東京・大阪のワールド・ツアー!

2014年、宝塚歌劇100周年を祝して制作され東京・大阪・名古屋全46公演、70,000人を動員した、世界初女性キャストのみの『シカゴ』。宝塚歌劇団を卒業し、成熟した魅力を身につけた歴代のトップスターと、研ぎすまされたテクニックを持つダンサーたちによって表現された、1920年代のジャズ香る時代のセクシーでスタイリッシュ、そしてコミカルな『シカゴ』は、新たな舞台表現の可能性を日本の観客だけでなく、ブロードウェイの関係者にも印象付けました。そして、『シカゴ』ブロードウェイ公演がロングラン20年を迎える2016年、この宝塚歌劇OGバージョンの7月のリンカーン・センター・フェスティバルでの上演が決定!ニューヨーク、アンバサダー劇場で上演中の『シカゴ』と今回のリンカーン・センター公演により、ニューヨークの主要な劇場2つで同じ演目が同時に上演されるのは史上初となります。

トニー賞®最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞に輝き、アメリカ作品としてはブロードウェイ史上1位のロングラン記録を更新し続け、現在20年目を迎えている『シカゴ』。何でもあり<All That Jazz>な富と名声の物語、素晴らしい楽曲、そしてスタイリッシュでセクシーなダンスが楽しめるこのミュージカルは、ブロードウェイミュージカルの代名詞です。これまでにトニー賞®6部門、オリヴィエ賞®2部門、グラミー賞®、そして幾千回ものスタンディングオーベーションの賞讃を受けてきました。この人気は全世界に広がり、日本を含む30カ国以上、12言語で公演が行われています。

宝塚歌劇OGバージョンは、宝塚歌劇100周年を祝して2014年11月に上演され、振付はブロードウェイで伝説的存在となったボブ・フォッシーによるもの、演出や舞台美術などは全てブロードウェイで上演されている『シカゴ』のクリエイティブ陣の手によって創られました。ミュージカルの聖地ブロードウェイでも「最もセクシーなミュージカル」と称される『シカゴ』と、宝塚歌劇団の卒業生(OG)たちのパフォーマンスによる良質な化学反応に溢れた公演は批評家からも絶賛され、その評判と、公演を手がけたクリエイティブ・チームからの手応えを聞きつけたリンカーン・センター・フェスティバル実行委員会によって2016年7月のデヴィッド・H・コーク・シアターでの上演が実現しました。主演は宝塚歌劇の元トップスターが務めます。峰さを理、麻路さき、姿月あさとは巧みにヴェルマとロキシーを操る弁護士ビリー・フリンを演じ(トリプルキャスト)、和央ようか、湖月わたる、水夏希はヴェルマ・ケリー(トリプルキャスト)を、そして朝海ひかると大和悠河はロキシー・ハート(ダブルキャスト)を演じます。

宝塚歌劇は1989年にNYでラジオシティ・ミュージックホールでの公演を行なっており、当時のニューヨーク・タイムズ紙は「ジーグフェルド・フォリーズ、フォリー・ベルジェール、ラスベガスのフロアショーへの日本の答えがこれだ。ミュージックホールがひとつの煌びやかな贈り物へと展開した」と称しました。今回の『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョンの上演は、初の宝塚歌劇OGによるニューヨーク、リンカーン・センター・フェスティバルでの上演となり、また海外初の上演となります。

ニューヨークを含めたワールド・ツアーは、7月12日から横浜・KAAT 神奈川芸術劇場、7月20日からニューヨーク・デビット・H・コーク・シアター、その後8月10日から東京・東京国際フォーラムホールC、8月25日から大阪・梅田芸術劇場メインホールと全4カ所での公演となります。


キャスト

ビリー・フリン 峰 さを理、麻路さき、姿月あさと(トリプルキャスト)
ヴェルマ・ケリー 和央ようか、湖月わたる、水 夏希(トリプルキャスト)
ロキシー・ハート 朝海ひかる、大和悠河(ダブルキャスト)

ママ・モートン 初風諄、杜けあき(ダブルキャスト)
エイモス・ハート 磯野千尋
メアリー・サンシャイン…T.OKAMOTO
トップレディース 星奈優里、蒼乃夕妃

ジェントルメン
珠洲春希、牧勢海、真波そら、祐澄しゅん、月央和沙、美翔かずき、香音有希、光海舞人、真輝いづみ、隼海惺

レディース
舞城のどか、音花ゆり、華耀きらり、華月由舞、稀鳥まりや、麗百愛

多彩な催しも開催

◆NY公演にて特別なレビュー・ショー「タカラヅカ・アンコール」を上演!
今回リンカーン・センター・フェスティバルのためだけに、元宝塚歌劇団 演出家、三木章雄が構成する特別なレビュー・ショー。Chicago終演後に披露される、このショー「タカラヅカ・アンコール」は、Chicagoのシンプルでモノトーンな雰囲気から、一気に色合い豊かで、ゴージャスな宝塚歌劇の世界へと観客を誘います。20分のショーの中には、宝塚の人気場面であるラインダンス、宝塚歌劇を卒業したからこそ魅せることができる、濃密でセクシーな男役と女役のダンスと歌、そしてフィナーレには花のある舞台にふさわしい羽根も登場します。ューヨーク、そして世界に宝塚歌劇100年以上の歴史を誇る宝塚歌劇を担ってきた歴代のスターたちが、世界の演劇の中心である、ニューヨークの由緒あるフェスティバルで、その伝統と歴史の華を開かせます。

三木章雄(タカラヅカ・アンコール演出家)コメント
『CHICAGOの世界から一転して、明るいステージへ!ラインダンス、男役のStarと女役のStarのデュエトダンスをはじめ、RomanticにElegantにそしてSexyなステージを上演します。タカラヅカの名曲や、Starの証である羽根も舞台を彩る予定です。』

◆横浜公演のお見送りセレモニーにて「タカラヅカ・アンコール」の一部お披露目!
初の宝塚歌劇OGによるNY、リンカーン・センター・フェスティバルでの上演に先がけ行われる横浜公演。 この横浜公演では、毎公演終演後にお見送りセレモニーを開催いたします。キャストによるご挨拶に加え、ニューヨーク公演のみで上演される「タカラヅカ・アンコール」から特別に一部楽曲を披露する予定です。最後にはキャストが客席に登場し、観客の皆様と一緒に盛り上がります。なお、披露される「タカラヅカ・アンコール」の曲目は当日をお楽しみに!

◆東京公演・大阪公演にてニューヨーク公演特別映像の上映!
一部の東京公演、大阪公演の終演後に、NY公演にて収録したスペシャルムービーを上映いたします。初の宝塚歌劇OGによるNY、リンカーン・センター・フェスティバルでの上演にカメラが密着!緊緊張の舞台裏、楽屋でのオフショットやインタビュー、シカゴ本編はもちろんNY公演のみで上演される特別演目「タカラヅカ・アンコール」の一部に加え、劇場から一歩出た周辺やブロードウェイの街並みを楽しむキャストのオフの姿など、特別な映像をお届けします。(約15分予定)

*東京公演:8/12(金)13:00、8/13(土)12:00/17:30、8/14(日)12:00/17:30、8/15(月) 13:00、8/19(金)13:00
 大阪公演:8/27(土)12:00/17:30、8/28(日)12:00/17:30

製作発表(2016年5月11日)

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◆峰さを理(ビリー・フリン役)

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まさか再演出来るとは思っておりませんでしたので、再演のお話を伺った時は本当に嬉しかったです。宝塚を退団してこんなに大好きな“男”に出会えるとは思っていませんでした。ビリーというのは本当に魅力的な男性ですし、お役だと思っております。またあの時の緊張感が戻ってくると思うとドキドキワクワクします。ニューヨークの本場でどのように受け止めて下さるのか、どういう反響をいただけるのかが、今から楽しみですし、怖さもあります。今まで宝塚歌劇では海外公演もやってまいりましたが、(ニューヨークで)男役としてセリフを言うのは私たちが初めてなのではないでしょうか。緊張を持って臨まなければいけないなと思っている次第です。皆様もお時間がございましたらニューヨークまで応援に来て下さいませ(笑)。よろしくお願いいたします。

―――2014年の時は宝塚100周年という節目の年でした。今回はニューヨークで公演が行なわれます。みなさんの記念史的公演と言っても過言ではない『シカゴ』ですが、再演されるということ、ニューヨーク公演があるということを聞いての感想を。

再演出来ることに喜びを感じています。再演はもうひとつ初演より一段二段上がっていないといけないなというのがあるので、お稽古しているうちにみんなも練り上げてくるので、それに戦えるビリーでいないといけないなと思います。(共演者が背が)大きな方ばかりなので大変なのですが、人によっても(演じ方が)変わるので、(自分も)それに対して変われるビリーでいたいなと思います。もう少し大人の作品として練り上げ直したいなと思います。ニューヨークは緊張、ワクワク、ドキドキ、怖さ、いろんなものが、ない混ぜになっております。ちょっとでも英語を話せるようになりたいなと思っているのですが、まだだめでした。

―――作品、役柄、あるいは舞台人として、前回何かこういう発見があったということを教えていただけたら。

ビリーは弁護士なのでたくさんしゃべります。それがプレッシャーでした。今、ゲイリーさんとの会話を思い出しました。この『シカゴ』は全世界でいろんな言葉で翻訳されて演じられています。ゲイリーさんがロキシー役で私がビリー役でお稽古した時、彼は英語で私は日本語でしたが日本語の訳もすごくいい訳がなされていて、間などもうまくいって普通にお芝居出来るんです。だからきっと韓国の方がここにポンって入ってもすっと出来るんだろうなと思いました。その良さがニューヨークで出せれば伝わるんじゃないかなと思います。テンポ感ももう一度よく見直して、ゲイリーさんとも相談しながら練り直したものを、日本の皆様にもご覧いただきたいです。「なぜOGが『シカゴ』をやるの?」と思われる方もいると思いますが、「お願いだから観て」と思います。舞台稽古でゲイリーさんが、ビリーが羽根扇で囲まれるところを観て「こんなに羽根の似合うビリーを観たのは初めてだ、ブラボー」とおっしゃいました。そういうこともあるので、とにかく観て欲しいです。



◆姿月あさと(ビリー・フリン役)
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2014年に日本で上演してから約1年半ぶり、またこうして出演させていただけることを大変嬉しく思っております。日本人の女性だけでやらせていただけるということで、私がニューヨークのブロードウェイの劇場でビリーの扮装をして発表をさせていただきました。女性が男性の扮装をするということに大変興味をもたれ、あちらの劇場の劇場の方たちが、もしも女性のキャストがビリーを演じるアクトレスが出てきたら面白いねと言う話も出ておりました。『シカゴ』が世界で上演されている中で、女性が男性を演じるという初めての挑戦をするこということは、世界的にも新しいチャレンジです。みんなで力をあわせて頑張りますのでよろしくお願いいたします。

―――2014年の時は宝塚100周年という節目の年でした。今回はニューヨークで公演が行なわれます。みなさんの記念史的公演と言っても過言ではない『シカゴ』ですが、再演されるということ、ニューヨーク公演があるということを聞いての感想を。

2014年に終わった瞬間以来、譜面も台本も見ていませんが、先ほど音楽がかかったとたん、ぞぞぞぞという緊張感が蘇りましたので、そろそろ譜面と台本を見つめて、始めようかなと思います。新しい『シカゴ』に挑戦する気持ちです。

―――作品、役柄、あるいは舞台人として、前回何かこういう発見があったということを教えていただけたら。

2014年の『シカゴ』をやる前に、『DANCIN’CRAZY 2』で『シカゴ』ショートバージョンをやり、全編やるかどうかの試験のような公演でもありました。その際に振付のゲイリーさんらがいらっしゃって、これなら出来るという話になりました。自分が客席で観ている時には分からなかったのですが、稽古場でも黒い稽古着で衣裳も向こうからのものを着させていただくという、細かい決まりごとがあるというのはやってみて分かりました。その厳しさの中で、どの世界でも守られている規律がある、私たちもその規律の中でやっていかなければいけないということを感じました。



◆湖月わたる(ヴェルマ・ケリー役)
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大好きな『シカゴ』、大好きなヴェルマに再び取り組むことが出来ること、本当に幸せに思っております。このような素敵な会場で関係者の皆様、共演者の皆様と再びお目にかかりました。ニューヨークのリンカーンセンターでバレエを観たことがありますが、本当に素敵な劇場であの劇場でやらせていただけるのだなと、実感し、興奮しておりますが、身の引き締まる思いでございます。世界の中でたったひとつの、女性だけの『シカゴ』をニューヨークの皆さんに観ていただいて、日本の皆様には更にブラッシュアップされた、宝塚OGによる『シカゴ』をお届したいと思います。皆様のお力で盛り上げていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

―――2014年の時は宝塚100周年という節目の年でした。今回はニューヨークで公演が行なわれます。みなさんの記念史的公演と言っても過言ではない『シカゴ』ですが、再演されるということ、ニューヨーク公演があるということを聞いての感想を。

私たちOGバージョンの魅力、強みは団結力。男役の皆さん、ジェントルマンのみなさんのカッコよさ、レディースのみなさんの美しさ。これは世界に通用すると信じて、心新たにこの作品に向き合いたいと思います。

―――作品、役柄、あるいは舞台人として、前回何かこういう発見があったということを教えていただけたら。

4年前に初めて『シカゴ』の世界に携わり、振付のゲイリーさんが「フォッシースタイルを踊ることできっとあなたのダンス、俳優としても何かが変わると思うよ」とおっしゃってくださり、その時は無我夢中で分かりませんでしたが、2014年に再び出会った時に自分の中で感じた変化、もっともっとそぎ落とすこと、自分の芸と向き合っていくことの大切さと強さを与えてくれました。今回も自分ときっちりと向き合ってヴェルマを少しでも成長した姿でお届けしたいと思います。



◆水夏希(ヴェルマ・ケリー役)
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ミュージカルに関係している人は誰もが一度は出演したいと思うような『シカゴ』という作品(に出演し)、誰もが憧れるニューヨークで上演されるということで、ニ重の喜びを噛みしめております。前回、ヴェルマをやらせていただいた時は、無我夢中で役と向き合いました。コケティッシュに前回はつくりましたが、宝塚を退団して6年半が経ち、色々な女性を演じて参りましたので、今までのものにプラスした女性像を投影出来たらいいなと思っております。また新しいヴェルマを観に来ていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

―――2014年の時は宝塚100周年という節目の年でした。今回はニューヨークで公演が行なわれます。みなさんの記念史的公演と言っても過言ではない『シカゴ』ですが、再演されるということ、ニューヨーク公演があるということを聞いての感想を。

前回演じた後に、個人的なコンサートなどで何度か「All That Jazz」を歌う機会がありました。歌うたびに新たな発見があり、今回またたくさんの発見があるだろうなとワクワクしております。前回の時は朝からフォッシースタイルのダンスの稽古をして、リハーサルして、個人稽古を重ねてきましたが、今回更に時間をかけて取り組むことが出来るので、ますます磨きをかけたいです。日本人はわりと外国の方から見ると子供っぽく見えるところがあると思いますので、更に鍛えて力強さを出していきたいと思います。

―――作品、役柄、あるいは舞台人として、前回何かこういう発見があったということを教えていただけたら。

前回演じた時に思ったのは、宝塚時代はスパンコールにラインストーンが付いたギラギラなお衣裳で華やかな照明の中でやってきたので、衣裳も装置も想像以上にシンプルな中で、自分から何もかもがはぎとられてシンプルな黒のワンピース一枚でやるという怖さを感じました。自分の身ひとつでどれだけ勝負出来るかという感じだったのでよくダンサーの方たちとも「筋肉は裏切らない」と言って筋トレしていました(笑)。鏡を観て、「こんなひょろひょろの自分ではお客様に説得力がないな」と思ったからです。ヴェルマは妹とコンビを組んでショーでお客様を魅了していた役なので、身体で魅せる、踊りで魅せる、お客様の心を鷲掴みにするという魅力がなくてはいけないなと思いました。私も宝塚でショーをやってきたのでその部分は重なりますが、裸ひとつ、身体ひとつで表現するという難しさを感じました。シンプルな原点に戻り、怖さと向き合って作品をつくりたいです。日本では宝塚をよくご存知の方が観てくださいましたが、ニューヨークは日本人がやるという、ただそれだけなので、女性だけの劇団(出身者)がやる素晴らしさを、2020年の(TOKYO)オリンピックに先がけて見せられたらと思います。



◆大和悠河(ロキシー・ハート役)
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大好きなロキシーという役を演じられるということで本当に嬉しく思っております。『シカゴ』は衣裳もシンプルでセットも大変シンプルで、そういうものに頼らず身体全てで表現するということで、前回演じた時は大変怖いなと思ったのですけれど、自分をさらけ出すことの快感というか、喜びを感じました。それを再び出来ることを大変嬉しく思っております。そして大好きな大好きなニューヨークで、リンカーンセンターにはオペラを観に何度も何度も通っているので、そこで『シカゴ』をやらせていただけることは本当に光栄なことだなと思っております。私たちは“清く正しく美しく”を背負って宝塚で過ごして参りましたが、辞めてからもなおそれを背負っているなと感じます。『シカゴ』の世界とは真逆なことかなと思われるかもしれませんが、そんな私たちが『シカゴ』に挑む、その姿を向こうの方にも、日本の方にも観ていただけたらなと思います。頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

―――2014年の時は宝塚100周年という節目の年でした。今回はニューヨークで公演が行なわれます。みなさんの記念史的公演と言っても過言ではない『シカゴ』ですが、再演されるということ、ニューヨーク公演があるということを聞いての感想を。

ミュージカルの本場のニューヨークで出来ることは本当に嬉しいです。宝塚時代からお休みが出来ればニューヨークに行き、ロングランでやっている舞台や最新の舞台をとにかくたくさん観て、刺激を受けて、自分もこういう風になりたいという夢を描いて頑張ってまいりました。本場のブロードウェイで『シカゴ』が上演されている中、リンカーンセンターでさせていただけるのは本当に嬉しいです。男役で演じているところ、そしてどの『シカゴ』よりも美しくエレガントなものになると思うのでそこをたくさんの方に観ていただけたらと思います。自分のロキシー役に関しては前回は決まり事を身体に入れることに時間を費やし大変でしたが、「ああ楽しい、もっとやりたい」と思った時に千秋楽でしたので、またこうして出来ることは嬉しいです。もう一度ゼロに戻って真っ白な気持ちで台本を読んで、正直に演じられたらいいなと思います。前回とはまた違う発見があることを期待して頑張りたいです。

―――作品、役柄、あるいは舞台人として、前回何かこういう発見があったということを教えていただけたら。

一番最初に『シカゴ』をニューヨークで観た時、スタイリッシュなカッコよさに憧れてすごいなと思いました。その時は(英語なので)物語はあまりよく分かっていなくて、よく考えると殺人犯として牢屋に入れられた女性たちがどう生きるかというお話なんですよね。そこで「ハテナ?」の部分が(自分の中に)ありましたが、ロキシーという役に向き合った時、まっすぐに自分の気持ちに嘘なく生きる、そのピュアさがお客さんをあれだけフィーバーさせている源なのかなと思いました。まっすぐで自分に正直で、パワフルな女性たちがこんなにたくさん出て来るところに感激しました。宝塚の中で女子だけで強くたくましく生きて来た私たちと重なるところもあります。作品と自分を重ねて演じられたらと思います。



◆初風諄(ママ・モートン役)
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本当に夢のようなお話がふってわきまして、(会見の今日)やっとこれで現実になり、エキサイティングしてまいりました。ニューヨークで「すみれの花咲く頃」を歌わせていただくことになりました。宝塚の式典などでも歌わせていただいてまいりましたが、身の引き締まる思いです。女性だけの『シカゴ』、絶対に他のものには負けておりません。とても素晴らしい公演ですので、私も足を引っ張らないように頑張ってまいります。

―――作品、役柄、あるいは舞台人として、前回何かこういう発見があったということを教えていただけたら。

最初にお話をいただいたとき、私には無縁だと思っていた牢屋の番人・ママ・モートン、私には出来ないと思いました。でも稽古を進めるうちに、「これ、自分に一番あっているかな」と思いました。すごい歌詞もありますが、最後の頃には全然へっちゃらで歌っておりました。ギブ&テイクのウーマン、大好きな役です。宝友会が世界各国にありますので、上級生から観てくださるというお知らせがきて心強いです。



◆杜けあき(ママ・モートン役)
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世界各国で演じられております、この『シカゴ』が日本語でニューヨークで演じることになろうとは、すごく楽しみです。各国でいろんな原語で演じられていますから、言語の持つ良さがあると思います。私たちは日本語でどのように大胆に演じられるだろうかと、今からワクワクとドキドキでいっぱいです。『シカゴ』は今回からの参加ですが、海外公演は役者人生で一度行けるか行けないかというものだと思うので大変光栄に思っております。宝塚時代にロンドン公演の企画がございましたが、ちょうど湾岸戦争で延期になってしまいました。今回はリベンジで、本場のニューヨークで公演出来るということで本当に幸せに思っております。みなさんのお力をお借りして、心を込めて一丸となって頑張りますのでよろしくお願いいたします。

―――今回初参加ですが、ご覧になりましたか?

前回スケジュールが合わず涙をのんで出演出来なかったので、公演も拝見していないのです。今、皆様のお話を聞いて、出演者ではありますが、期待が大きくなりました。峰さんの言葉でもうひとつ、力強さを感じました。宝塚のチームワークも兼ね備えてドーンとパワーが出せる公演になるのではないかなと。水ちゃんが裸と言ったけど裸ではないでしょ?(水:着てはいます。笑)白黒のモノトーンの世界からカーテンコールで鮮やかな変身をすると思うのでニューヨークのお客様がどんな歓声をあげてくださるんだろうと思ったら、ワクワクします。



◆三木章雄 NY公演にて特別なレビュー・ショー「タカラヅカ・アンコール」を演出
『シカゴ』をニューヨークで宝塚出身者たちで公演するということは素晴らしく、快挙であると思っております。せっかく出身者がこれだけ集まり、トップスター経験者がたくさんおりますので、単なるアンコール(カーテンコール)ではなくもう少し華やかなショーが出来ないかというお話がございました。宝塚がどんなところかという一端をお見せ出来たらという企画でございます。曲目はまた秘密です。

◆麻路さき(ビリー・フリン役) ブラジルよりビデオメッセージ
私は海外在住の為、この会見に出席出来ず、このビデオメッセージで参加させていただきます。今私が住んでいるのは8月にリオでオリンピックが開かれる為盛り上がっているブラジルです。おととし宝塚OGバージョンで『シカゴ』をやらせていただいた時には、毎公演緊張の中、楽しく興奮しながらビリーを演じさせていただきました。そのビリーを今度はニューヨークでやらせていただけることになり、既に興奮状態です。本場ニューヨークでも他の国々でも『シカゴ』のビリー役は皆さん男性です。宝塚在団中に男役として学んだ色々なことを活かして、本物の男性にも負けないようなビリーをつくりあげたいと思っています。

◆和央ようか(ヴェルマ・ケリー役) ニューヨークよりビデオメッセージ
みなさまこんにちは、私は今、ニューヨークにいます。この中の劇場のひとつ、ニューヨーク・デビット・H・コーク・シアターで、私たちは公演させていただきます。この場所で約2ヶ月後に私たちの『シカゴ』公演が出来るという夢が叶うなんて、とてもワクワクしています。今年『シカゴ』は20周年を迎え、ニューヨークの街を歩いていても、『シカゴ』の20周年をお祝いする広告に溢れています。この街で、このメンバーで出来ることを本当に幸せに思っております。私なりのヴェルマを頑張ってつくらなければいけないなと思っています。もうすぐリハーサルが始まりますが、私なりにレッスンしたり、よいものを見たり感じたりしながら準備しています。ニューヨーカーに、アメリカ中の方々に、世界中の方々に愛されている場所で上演出来るなんて夢のようです。精一杯頑張ります。

◆朝海ひかる(ロキシー・ハート役) (出演中の)明治座楽屋より着物姿でビデオメッセージ
私は本日、明治座で本番中ですので、『シカゴ』とは全然違うイメージでビデオ出演させていただいております。日本人らしさ、日本人の繊細な気配りや表現力を『シカゴ』に投影できたらいいなと思います。その時々によって演じさせていただきました、ロキシー・ハート、今回私なりにまた頑張って演じたいと思います。私たち日本人が女性だけで演じる、世界一エレガントなミュージカル『シカゴ』、ニューヨークの皆様も魅了したいと思います。頑張ります。That JAZZ!!

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ブロードウェイミュージカル『シカゴ』

宝塚歌劇OGバージョン

 

横浜 2016年7月9日(土)~14日(木) KAAT 神奈川芸術劇場

NY  2016年7月20日(水)~24日(日) デビット・H・コーク・シアター

東京 2016年8月10日(水)~21日(日) 東京国際フォーラム ホールC

大阪 2016年8月25日(木)~31日(水) 梅田芸術劇場メインホール

 

 

http://chicagothemusical.jp/

 

 

 
 

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