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ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』
水 夏希さん、大山真志さん インタビュー
2017年夏、初の全国ツアーが行われたミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』。
2018年6月30日(土)より、全国ツアーアンコール上演が行われます。
ミュージカル、演劇文化の普及を目的として始まった一般社団法人 映画演劇文化協会の
“ハロー・ミュージカル!プロジェクト”全国ツアー。
その第一弾は2012年〜2014 年の「王様と私」(出演:松平健・紫吹淳・はいだしょうこ ほか)、
第二弾は2015年、2016年の「南太平洋」(出演:藤原紀香・別所哲也・太川陽介 ほか)。
そして、来る第三弾の演目は“ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』”。
シェイクスピアの喜劇『じゃじゃ馬ならし』を劇中劇に仕立て、舞台裏とを交互に見せる
「バック・ステージ・ミュージカル」の傑作。出演は2017年に引き続き、
松平健、一路真輝、水夏希、川崎麻世、ちあきしん、杉山英司(スギちゃん)、太川陽介、
さらに新たに大山真志を迎え豪華な顔ぶれが揃いました。
ボルティモアの劇場、『じゃじゃ馬ならし』の初日。
脚本・演出・主演・プロデューサーのフレッド(松平健)は大忙し。
抜擢したロイス(水夏希)に気があるし、相手役の「元妻」リリー(一路真輝)ともいい雰囲気…。
やがてひとつの花束が、大騒動を巻き起こす。
ロイスの恋人ビル(大山真志)は、今日もギャンブルで大負け、フレッドの名前を使い借用書にサインする。
やがて借金の取り立てに、ギャング(太川陽介・杉山英司)が楽屋にご来場。開幕。
(リリー演じる)キャタリーナはじゃじゃ馬娘、(ロイス演じる)妹ビアンカを先に結婚させることはできず、
父親は大弱り。そこへ(フレッド演じる)ベトルーチオが、持参金つきならOKと、
じゃじゃ馬ならしに名乗りを上げた…。
舞台裏でアクシデント!リリーは激怒し「今カレ」のハウエル将軍(川﨑麻世)まで登場。
あわや公演中止か!機転を利かせたフレッドは、「公演できないと借金が払えなくなる…」と、
ギャングを味方につけてしまう。波乱含みの『じゃじゃ馬ならし』、さてはて結末は…
―――今回『キス・ミー・ケイト』の出演が決まった時どう思いましたか?
◆水 夏希
私は再演なので、物語の全体像もやるべきこともわかっていて、前回「もう少しこうやりたかったな」というところを、
もう一度チャレンジできるので、すごく嬉しかったです。曲も素敵で大好きなミュージカルなので。
◆大山真志
決まった時は「あぁ出られるんだ!」と嬉しく思いました。前回の公演を拝見したのですが、曲もキャッチーで、
誰も悪い人がいない幸せな気持ちになれる作品ですね。この中に僕も入れるのだというワクワク感がありました。
―――それぞれの役について教えてください。
◆水 夏希
スターを目指す新人女優ロイスの役です。作品の中では、松平健さん演じるフレッドや
川﨑麻世さんが演じるハウエル将軍に取り入って上に登ろうとします。
でも実際のロイスはそうじゃないんじゃないかな。
憧れを持って頑張っているけど、本質は大山君が演じる恋人のビルと一緒に、のんびりと楽しく暮らしていたいと
思っている。フレッドと一路真輝さんが演じるリリーとは対照的なカップルですね。
◆大山真志
僕が演じるビルは、根っからのギャンブラーで、ナイトクラブでロイスと一緒に歌って、うまくやっていたのですが、
「シェイクスピアの舞台に出てみないか?」とフレッドさんに言われ、役付きで出させていただく。
でも根本は変わっていないので、本番直前にもギャンブルをしに行ってしまったり。
作品の中で最初に問題を起こすのが僕です。ビルはロイスのことが大好きだけど、綱を持っていないと、
すぐにどこかへ行ってしまいそうなロイスにヒヤヒヤしたり、ちょっと嫉妬をしたり。
松平さんと一路さんは大人の恋愛で、水さんと僕は若い恋愛という感じですね。
―――初共演ということですが、お互いの印象は?
◆大山真志
ビジュアル撮影の時、僕の衣裳にマントがついていたのですが「ここはこうした方が良いよ」と水さんが直してくれたんです。
「カッコイイ!!」と思ったのが第一印象です(笑)
◆水 夏希
(宝塚時代にもよく着ていたので)マントは、お手の物なのでね(笑)
大山君は稽古が始まるまでは緊張していたのか「おはようございます!」「ありがとうございます!」みたいな、
上級生と下級生みたいな感じだったのですが、稽古に入ったら「イェイ~」と
和気あいあいとしたフランクな感じで楽しいです。
―――大山さん、緊張されていたのですね。
◆大山真志
大きなミュージカルで、こんなに大きい役をいただいて出るということが初めてなので、
どうやって中に入っていけばいいのだろうという緊張がありました。
今回の出演者の方は、初めてご一緒する方が多いので。でも、今は楽しく仲良くさせていただいてます。
―――ミュージカル・コメディということですが。
◆水 夏希
コメディに関しては、松平さんとギャングの2人が全面的に担当してくださっています。
◆大山真志
松平さんと一路さんの夫婦漫才は、すごく面白い(笑)。
◆水 夏希
本当に最高だよね(笑)。私たちは“若者カップルあるある”といったところですね。
でも、前回と違うキャストなので、全然違う空気感でおもしろいですね。
今回、大山君になるならない関係なく、もう一度やらせていただけるのなら、
前回とは、ちょっと違う形の役づくりをしようかと思っていたので、その方向にぴったりのビルという感じです。
声のトーンとか、物理的な大きさとか(笑)。
◆大山真志
間違いないですね(笑)
◆水 夏希
だからバランスが良い。これからお稽古を通して、もっと深めていきたいなと思っています。
―――出演者もお衣裳も豪華ですよね。
◆水 夏希
やっぱりコスチューム・プレイなので華やかです。
◆大山真志
劇中劇なので、普段の時の衣裳と劇中劇をやっている時の衣裳とでも違うので、そういう楽しみ方もできますね。
◆水 夏希
一路さんとお話ししていたのですが、一路さんが演じる劇中劇のキャタリーナと素のリリーは、
じゃじゃ馬っぷりが似ているから、どこが役で、どこが素のリリーなのかという演じ分けが難しい。
でも、観ている方はそこが面白いのだと思います。
―――お二人の世界観を、どのように作っていこうと思っていますか?
◆水 夏希
二人での出番が少ないので、出ていないところで、私たちに何があったのかという裏ストーリーの部分を
作っていかなきゃいけないですね。(大山さんに向かって)汗だくだよね。
◆大山真志
そうですね(笑)。結構踊っています。劇中劇で水さんが演じるビアンカに求婚する時のダンスが
今回はリニューアルされています。水さんは、大勢の人から求婚されていますよね。
◆水 夏希
そう。人生最大にして最後のモテ期(笑)
◆大山真志
いやいやいや(笑)。僕は初参加ですが、前回の公演を見ているので「あぁ、こうなったのだな」と楽しいですし、
華やかなので、観に来てくださるお客様にも楽しんでいただけると思いますね。
◆水 夏希
ダンスナンバーはやっぱり楽しい!「Too Darn Hot」とかね。
◆大山真志
あの場面は出たかった!
―――全国を巡りますが、水さんは宝塚時代に全国ツアーにもよくいかれていたと思いますが、
大山さんは?
◆大山真志
子役の時にやっていたミュージカルは、毎年地方公演がありました。
ミュージカル『テニスの王子様』をやっていた時は台湾公演に行ったり、
でも、今回のようにたくさんのところに行くのは7年ぶりくらいかもしれないです。
◆水 夏希
お客様が温かくて本当に楽しいんですよね。私は久留米に行ったことがないし、
移動日でお休みの日もあるので、すごくワクワクしています。
―――では、最後に今回の意気込みを。
◆大山真志
今回、新たに参加させていただくので、今までのビルとは全く違う感じになっていると思いますし、
前回の良い部分をさらにパワーアップできたらと思っています。
前回観た方にも、今回初めて観ていただく方にも楽しんでいただけるように頑張ります。
◆水 夏希
前回から一味も二味も調味料が足されていて、密度が濃くなっているので、
さらにグレードアップした作品になっていると思います。わかりやすくて誰もが楽しめる作品。
最近のミュージカルはダンスがあまり入っていないのですが、本作はダンスもたくさんあるので
幅広い年齢層の方に楽しんでいただけるのではないかと思います。
ミュージカルを全国の皆様にという企画なので「ミュージカルって楽しいな」と
思っていただけたら嬉しいですね。
ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』
川崎公演
日程:2018年6月30日(土)、7月1日(日)
会場:カルッツかわさき ホール
東京公演
日程:2018年7月3日(火)〜8日(日)
会場:東京芸術劇場プレイハウス
全国ツアー
神奈川、東京、岩手、青森、愛知、石川
兵庫、香川、愛媛、広島、福岡の13会場
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