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『ふるあめりかに袖はぬらさじ』明治座公演が開幕!
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』東京・明治座公演が開幕しました。11月27日まで上演中です。
時は幕末。開港間もない横浜・港崎遊郭。
岩亀楼の三味線芸者・お園は、旧知の花魁・亀遊を看病していた。
お園のあたたかい励ましと、留学して医学を学ぶという夢を抱く通訳・藤吉の薬のおかげで、
亀遊はどうにか生色を取り戻す。
ところがある日のこと。久しぶりにつとめたお座敷に居合わせたアメリカ人・イルウスに、
亀遊は見初められてしまう。
岩亀楼の主人によって、法外な値段で身請けを決められた亀遊。
藤吉への恋が叶わぬことを儚んだ彼女は、自らの手でその命を絶った。
数日後、亀遊の死の真相を偽って伝える出所不明の瓦版が現れた。
そこには、紅毛碧眼に身を汚されることを潔しとせず、
懐剣で喉を突いた本那婦女列伝に記されるべき烈婦と書かれており、
「露をだに いとふ倭の女郎花 ふるあめりかに 袖はぬらさじ」
という辞世の句までが添えられていた。
こんな嘘――と笑うお園に、商売上手な岩亀楼の主人は、客が喜ぶ話をするよう命じる。
やむなくお園は、亀遊の悲劇的な話を客たちに語り聞かせ始めた。
結果、「攘夷女郎」としてまつりあげられることとなった亀遊。
岩亀楼は攘夷派の志士たちの聖地となり、お園のお座敷には客が連日押し寄せることに。
亀遊の死を最初に見つけた生き証人として、
一躍花形芸者になるお園だったが……。
【CAST】
大地真央
矢崎 広 中島亜梨沙
大沢 健 篠田光亮 林田航平 榊原徹士 瀬戸啓太 未沙のえる 久保田磨希
桜 一花 羽咲まな 美翔かずき 樋口 綾 石原絵理 小林千花 鈴木章生 伊吹謙太郎 森山栄治 永島敬三
温水洋一 佐藤B作 横内正
ーーー役について一言ずつお願いします。
◆大地真央/お園 役
三味線芸者の、お園という役を演じさせていただきます。
東京・吉原から横浜へ流れてきて、亀遊さんをとても可愛く思っているのですが、
とにかくお喋り、飲兵衛、そして、お人好の面白い人です。
やればやるほど楽しくなっております。27日の千秋楽まで大切に演じたいと思っています。
◆横内 正/イルウス 役
私一人だけ外国人の役です。
普段は時代劇が多いので、ちょんまげの方が楽なのですが、
孤独感に苛まれながらやっております(笑)。
普段なら袖で軽くリラックスして、温水さんとジョークでも飛ばしてから
舞台に出るのですが、今回は緊張していて、間違えたらとちったらどうしようという
思いでやっておりますので、皆さんともコミュニケーションもあまりとれていないので、
申し訳ないと思っています。ただ、それだけこの舞台に対する思いがあるということで
ご理解ください(笑)。千秋楽まで頑張ります。
◆佐藤B作/岩亀楼主人 役
岩亀楼という舞台の設定となります。横浜いちのお店の旦那役でございます。
それなりの大きな構えのお店なので、太っ腹の感じを出したいと思っておりますが、
なかなか私は小物でございますので、それが大きな壁となっております。
千秋楽まで…無理でしょうね(笑)。面白い役でございますので、
精一杯作品に奉仕しながら、自分でも楽しみながら頑張りたいと思います。
◆矢崎 広/藤吉 役
岩亀楼という遊郭の通訳の藤吉という役を演じます。
隣にいる中島さん演じる亀遊と恋に落ちるのですが、
自分は蘭学(ドクター)医者を目指してアメリカに行くという夢を持つ青年の役です。
僕は再演からの参加なのですが、この素晴らしい作品に出会えたことは、すごく嬉しいですし、
この素晴らしさをお客様にも伝えていきたいなと思っています。千秋楽まで頑張ります。
◆中島亜梨沙/亀遊 役
亀遊という岩亀楼の花魁役をやります。
毎日、大地さん演じるお園さんと濃密な時間を務めさせていただいております。
2年前を同じ役を演じさせていただいているのですが、毎日心が震えるような、
お園さんのお芝居をいただいて、亀遊として改めて生きていられるような
心持ちで演じております。千秋楽まで、成長できるように、
新鮮に演じられるように頑張りたいと思います。
◆温水洋一/大種屋主人 役
薬問屋大種屋の主人の役で名前はありません。すごく楽しんでやっています。
明治座のような舞台に出るのは初めてなので、最初は不安がありました。
和物のお芝居もやったことがなく、着物の帯の結びからも分からなかったので、
大地さんはじめ、先輩方が教えてくださり、すごく素敵なカンパニーで良かったなと
思っています。ただ嫌な奴というだけではなく、最後まで楽しんで演じていこうと思います。
◆未沙のえる/お咲 役
横浜・岩亀楼のやり手ババアのお咲を演じております。
初演の時には、今回久保田さんが演じているマリア役をやらせていただいたのですが、
その時の衣装の重さから考えたら、(今回は)ものすごく楽です。
また、この作品を違う角度から見ることができて楽しんでいます。
◆久保田磨希/マリア 役
唐人口の遊女マリア役をやらせていただいております久保田です。
この顔はふざけているわけではありません!メイクの先生からの細かい指導の元に、
当時の外国人専門の遊女の方が、女神様と天女様とか日本の良いところを取り入れた
であろうメイクです。諸先輩方が「のびのびやったらいいんだよ」と言ってくだいますし、
登場して出落ちにならないように、最後まで怪我なくやっていきたいと思います。
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