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歌舞伎座「三月大歌舞伎」が開幕!
豪華顔合わせ、珠玉の舞台が開幕!!
当月も三部制(各部総入れ替え、幕間あり)での上演!
3月4日(木)、歌舞伎座3月公演「三月大歌舞伎(さんがつおおかぶき)」が初日の幕を開けました。
「三月大歌舞伎」は尾上菊五郎、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、坂東玉三郎をはじめ豪華出演陣が
顔を揃え、春らしい趣向に富んだ演目が揃いました。
歌舞伎座では、引き続き出演者・お客様は各部総入れ替え、
客席数は50%を維持して公演を行います(第三部は午後8時までに終演)。
お客様に安心して歌舞伎をお楽しみいただけますよう、換気や消毒を徹底するなど、
今後も感染予防対策に万全を期してまいります。
第一部の序幕を飾る『猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)』は、
江戸歌舞伎の幕開きをモチーフにした舞踊劇。
今から約 400年前、江戸で初めて官許の櫓をあげた、初世(猿若)勘三郎の猿若座(後の中村座)。
猿若の機転を利かせた働きが奉行に認められ、芝居小屋の開場が許されるまでが描かれます。
猿若と歌舞伎の創始者・出雲の阿国が揃って江戸にやって来るという、
楽しい創作を交えた一幕で、中村屋が大切にしてきた作品です。
中村勘九郎が猿若を快活に演じ、中村七之助が出雲の阿国を溌剌と勤めると、
中村扇雀演じる奉行の板倉勝重から「その方たちの勢いで、流行り病を鎮めてくれい!」の台詞には、
場内が大きな拍手で包まれました。
続いては、常磐津の舞踊『戻駕色相肩 (もどりかごいろにあいかた)』です。
春景色の中、尾上松緑演じる赤っ面風の堂々とした姿の次郎作、片岡愛之助演じる白塗りの粋な与四郎、
中村莟玉演じる可 愛らしい禿が揃うと、舞台は錦絵のような華やぎをみせます。
三人がそれぞれ大坂、江戸、京の廓の様子を踊るうち、やがて次郎作と与四郎の意外な正体が明らかになります。
古風な大らかさに、奇想天外な趣向も楽しい一幕です。
第一部は今の季節に相応しい、春らしく明るい狂言が揃い、場内は晴れやかな雰囲気に包まれました。
出演者たちの生き生きとした姿に、客席も華やいだ雰囲気に溢れました。
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