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京都・南座8月「坂東玉三郎 特別公演」関西初上演となる玉三郎による『東海道四谷怪談』が開幕

公演について（リリースより）

京都・南座では８月２日(火)から２８日(日)まで、「坂東玉三郎 特別公演」を上演中です。

坂東玉三郎が昨年9月歌舞伎座以来の『東海道四谷怪談』でお岩を演じます。
関西で玉三郎の『東海道四谷怪談』を上演するのは今回が初めて。
相手役となる色悪の代表的な役のひとつ・民谷伊右衛門役は片岡愛之助が勤めます。
公演に先駆けて行われた取材会で玉三郎は「愛之助さんに助けていただいて、
『東海道四谷怪談』の浪宅のお岩様にのみ集中できる公演です。
以前8月の南座の花形歌舞伎で愛之助さんのお父様の（片岡）秀太郎さん、
そして（片岡）仁左衛門さん、（片岡）我當さんとずっとご一緒させていただいてきて、
今回世代を超えて愛之助さんとご一緒できるのは、感慨深い」と語っていました。

京都は汗がにじむほどの暑さの中、多くのお客様にご来場いただき、いよいよ開幕となりました。

第一部は四世鶴屋南北の代表作『東海道四谷怪談』で幕を開けます。
玉三郎演じるお岩が登場すると、その情念のこもった姿に観客は息をのみます。
産後の肥立ちが悪く、隣の伊藤家から届いた薬を、毒とも知らず飲んだお岩の顔はたちまち変わり果てます。
伊右衛門（愛之助）に冷酷にあしらわれ、その裏切りと伊東家の企みを知ると、彼らのもとへ向かうべく身支度を始めます。
みどころのひとつであるこの「髪梳き」の場面では、梳くたびに髪が抜け落ち、血がしたたり落ち…
嫉妬と怒りがにじむ姿は、客席を引き込んでいきます。その後亡霊となったお岩は伊右衛門を様々に追い詰めていき…。
人間の業と女の悲哀を丁寧に描いた作品に、客席からは大きな拍手が起こりました。

続く第二部『元禄花見踊』は一転して華やかな舞踊劇です。
満開の桜が咲き誇る上野の山を舞台に、元禄時代の花見の風景を描いています。
本作を度々上演してきた玉三郎ならではの艶やかな姿に目を奪われます。
賑やかに花見を楽しむ最後の総踊りの場面では、劇場内も明るく華やかな雰囲気に包まれ、
万雷の拍手とともに終演となりました。
本公演は２8日（日）まで上演。チケットは好評発売中です。

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