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9月『トーマの心臓』、10月 『ロートレック』に出演する山本芳樹さんインタビュー

山本芳樹さんインタビュー

9月には６年ぶりの再演となる劇団スタジオライフの代表作『トーマの心臓』、
10月には文化庁芸術祭参加が決まった『Yoshiki Yamamoto Solo Musical「ロートレック」』に出演する
山本芳樹さんのインタビューが到着しました！

ーーー 秋は山本芳樹さんの代表作が続きます。

『トーマの心臓』は、劇団の代表作で、萩尾望都先生の原作は熱狂的なファンも多い作品です。
ドイツのギムナジウムを舞台に繰り広げられる少年たちの物語で、今回が10回目の上演となります。
ユリスモールは僕自身25年演じている役なのですが、やればやるほど課題や発見が尽きないんです。
『トーマ』の素晴らしいところは、ピュアなところ。やればやるほどその純粋さが身体に染み込んでいくんです。
ダブルキャストで演じるレドヴィは初役。何度も『トーマ』を見ている方にも、楽しみにしていただきたいですね。
劇団スタジオライフが、誇りを持ってお勧めしたい作品です。

ーーー そして10月は『ロートレック』の出演ですね。

これも、作品自体は元劇団四季の沢木順さんが立ち上げてやってきた大切な作品で、
エジンバラ国際演劇祭にも参加して評価を得ています。
僕が沢木さんから引き継いで演じるようになってからは3度目の上演なのですが、
見どころは、ロートレックという実在した画家の人生を、20曲以上の歌と語りで10数人の登場人物をひとりで演じきること。
しかも生演奏！前回のピアノ、ドラム、ベースに、今回からヴァイオリンが加わります。
美術も前回できなかったことを今回取り入れています。
山本芳樹のライフワークとして、今後もどんどん進化させていき、日本全国や海外でも上演したい作品です。


ーーー 劇団のお芝居と、外部のお芝居の違いは？

劇団のお芝居では、仲間にも世界観にも慣れ親しんでいる部分もあって・・・甘えちゃうんですよね。
今回、劇団公演には一年ぶりの参加なのですが、そうそうこの感じ、この匂い、この味って思いますもんね。
特に『トーマ』だし・・・どこか安心しちゃうんですよね、落ち着いちゃうというか。
『ロートレック』は、ソロミュージカルで一人なので・・・孤独、不安・・・さすがに慣れましたけど。
その孤独、不安が、ロートレックと重なる部分があって、そことどう向き合っていくかが課題です。プレッシャーが絶大。
でも、生バンドの心強いメンバーに支えられて、良い作品をお届けできるように頑張っていますので、
ぜひ多くの方に劇場にお越しいただきたいです。

ーーー コロナを経て、今、舞台に立つということをどのようにとらえていますか？

ステージに立つこと、演じ続けるということが当たり前ではなくなってきていますよね。
だからこそ、“ありがたい”という気持ちが強くなっています。

ーーー それぞれの公演の意気込みをお願いします。

『トーマ』は上演のたびに新しい発見があって、進化した自分、進化した作品をお届けできればいいな。
昔から観てくださっている方にも、初めて見る方にも、2022年の『トーマの心臓』を新鮮に見ていただきたいと思います。
『ロートレック』は、山本芳樹が挑戦に挑戦を重ねていっている作品なので、作品を育てつつ、成長していきたいと思っています。
多様性が問われている昨今、作品が訴えるメッセージが多くの方の心に届くんじゃないかと思っています。

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