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第10回明治大学シェイクスピアプロジェクト
『ヘンリー四世』上演決定

明治大学シェイクスピアプロジェクトとは

明治大学シェイクスピアプロジェクト（通称MSP）は、今年度で第10回を迎える明治大学主催のシェイクスピアの戯曲を上演するプロジェクトです。学部間共通総合講座「シェイクスピアの現代的魅力」の受講生の有志で構成されておりましたが、昨年度から「シェイクスピアを上演しよう」という科目としてプロジェクトへの参加が正式に単位認定されるようになりました。また、構成メンバーの中には以上の授業の受講生ではない有志も参加しています。

毎年、プロのスタッフの皆さんにご指導いただきながら、２１世紀の新しい「シェイクスピア」の探求を目指しています。昨年度の第９回公演では喜劇『お気に召すまま』を上演しました。

多くの翻訳家に翻訳されているシェイクスピアの作品ですが、第６回公演『ハムレット』より、学生たちで翻訳台本をつくるコラプターズというチームが発足しました。シェイクスピアの作りだした数々の英語表現を、現代の学生が等身大の言葉でユーモアを交えながら上演台本をつくりあげています。

また、昨年度は中高生を対象としたバックステージツアーを行い、好評をいただきました。
公演は明治大学駿河台校舎アカデミーコモン内アカデミーホール（客席数1192席）で行われます。

明治大学シェイクスピアプロジェクト発足の経緯と歩み

2004年、元明治大学文学部教授、佐藤正紀氏が明治大学出身の俳優である原田大二郎氏に「明治大学から、シェイクスピアに精通する学生をより多く輩出する。」という構想を持ちかけました。この申請により大学側で「シェイクスピアの現代的魅力」という学部間共通総合講座を設置し、その受講生を中心にシェイクスピアの戯曲を実演し、明治から文化発信していくという目的で「明治大学文化プロジェクト」という名で発足しました。以降第７回『夏の夜の夢』まで原田氏に監修を依頼しました。

演劇のプロから直接学ぶ技術によって、学生演劇の域を超越したクオリティの舞台を作り上げることができる上、実社会で活躍する方々と仕事を共有することによって培われるコミュニケーション能力を学生たちに学ばせたいという佐藤元教授の思いから、プロのスタッフの皆さんにご指導を依頼しております。

第一回『ヴェニスの商人』をアカデミーホールのこけら落とし公演として上演。以降、第二回『マクベス』、第三回『ウィンザーの陽気な妻たち』、第四回『オセロー』、第五回『十二夜』、第六回『ハムレット』、第七回『夏の夜の夢』を上演しました。2011年度には、より新しいシェイクスピア像を追求しようという思いから、名称を「明治大学文化プロジェクト」から「明治大学シェイクスピアプロジェクト」へ変更し、第八回『冬物語』を上演しました。

今年度の監修は第八回公演から引き続き、扉座主催の横内謙介氏に依頼しています。

第十回目となる今年度は『ヘンリー四世』を上演予定です。

[過去の記録]
2004年　「明治大学文化プロジェクト」発足
　　　　　　第一回公演『ヴェニスの商人』動員約1500名（全２回公演）
2005年　第二回公演『マクベス』動員約2000名（全３回公演）
2006年　第三回公演『ウィンザーの陽気な妻たち』動員約1500名（全３回公演））
2007年　第四回公演『オセロー』動員約2000名（全３回公演）
2008年　第五回公演『十二夜』動員約2000名（全４回公演）
2009年　第六回公演『ハムレット』動員約3500名（全６回公演）
　　　　　　学生翻訳チームコラプターズ発足
2010年　第七回公演『夏の夜の夢』動員約3000名（全４回公演）
201１年　名称変更　「明治大学シェイクスピアプロジェクト」
第八回公演『冬物語』動員約3200名（全５回公演）
2012年　第九回公演『お気に召すまま』動員約3200名（全５回公演）

プロジェクトの特徴

◆学生による翻訳
シェイクスピアが新しい言葉を生みだしたことと、現代の若い学生の言語感覚が似ているのではないか、という発想から、翻訳チーム「コラプターズ」を結成し、上演台本を学生が翻訳しています。

◆プロスタッフのバックアップ
監修：横内謙介（劇団扉座）
舞台監督：村信保（劇団キンダーベース）
舞台美術：上田淳子（日本大学芸術学部講師）
照明：塚本悟（ASG）
音響：青木タクヘイ（ステージオフィス）


◆映像・ウェブの充実
2011年度の駿河台映画研究部とのコラボレーションを経て、昨年度新たに映像部を設置しました。主にウェブを通じて映像などのさまざまなコンテンツを発信することにより、多くの方にMSPを紹介しています。また、昨年度の明治大学主催eプレゼンコンテストにて、映像部制作「MSP物語」が最優秀賞を受賞しました。

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