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『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 製作発表 2012年06月

(2012年06月14日記載)

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坂東玉三郎主演
『ふるあめりかに袖はぬらさじ』製作発表



公演について


2012年9月、赤坂ACTシアターにて有吉佐和子さんの最高傑作「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が公演されます。時代の波に呑まれていく人々を描いたこの作品。初演は、1972年に杉村春子さんの主演で行われ今年で40年目を迎えます。坂東玉三郎さんの主演は、1988年の公演から数えて10回目の上演となるそうです。

2010年10月に行われた中国の古典芸術・昆劇「牡丹亭」では可憐な美しき少女を見事演じきった坂東玉三郎さん。今回の公演では、坂東玉三郎さんみずから舞台セットや照明、衣裳にいたるまで細部に渡り監修を行い、長年評判を博した名作を新たなる形で進化させるとのこと。
恋に殉じて命を絶つ花魁・亀遊役には檀れいさん。他豪華キャストで行われます。


ストーリー(公式サイトより)

幕末、尊王攘夷の機運が盛り上がる開港間もない横浜の遊廓・岩亀楼。
病で床に伏せった遊女の亀遊(檀れい)を見舞いに吉原の頃から顔なじみだった芸者・お園(坂東玉三郎)がやって来る。
そこでお園は、亀遊が通辞の藤吉(松田悟志)と恋仲であることに気づく。ある日、岩亀楼にアメリカ人のイルウスがやってくる。藤吉が通訳する中、イルウスは亀遊を気に入り、ぜひ相手にと熱望する。岩亀楼の主人はイルウスから大金をせしめることができると見るや亀遊の身請けを承諾するものの、亀遊は藤吉との恋が叶わないことを儚んで自害してしまう。 そのうちに、亀遊が自害したのは外国人への身請けを拒んだことが原因だという瓦版がまかれ、亀遊は一躍攘夷女郎のヒロインにまつりあげられる。
そして「露をだに いとふ倭の女郎花 ふるあめりかに袖はぬらさじ」という辞世の句を残したという話まででっちあげられてしまう。
一方、岩亀楼には攘夷女郎がいたと評判が立ち連日客が押し寄せる。亀遊の話を聞きたがる客にお園が話をするうちに、どんどん話が大きくなり、脚色されていってしまう。5年後、攘夷党の集まりが岩亀楼で開かれ、例によってお園が呼ばれ、亀遊の話をすることになる。手馴れたお園は流暢に話をし、最後に辞世の句を歌うと、それが脚色であることがばれてしまう。怒った攘夷党の侍に刀を向けられ、今後一切この話をしないように脅かされる。一命を取り留めたお園は、一人、降る雨を眺めながら酒をあおるのだった……。


製作発表が行われました(2012年5月28日)





◆坂東玉三郎(お園)

一昨年の10月に『牡丹亭』で赤坂ACTシアター公演をさせていただき、今年の10月に『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 を上演させていただきます。亀遊役としてま檀さんが出てくださること、また藤吉役に松田さんが出てくださることで、新しい『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 ができればと思っております。初演ができてから40年ということですし、私は10回目であります。割りますと4年に1度上演しているということになります。今まで一番大きな劇場が歌舞伎座でしたが、赤坂ACTシアターという空間はまた歌舞伎座とは違った意味で広い空間ですから、お客様とできるだけ近い形で、空間を最大に生かして舞台の前のほうでこの戯曲を皆様に身近に感じて観ていただけるようにしたいと思っております。松田さんとは昨日南座で一緒に千秋楽を迎えまして一緒に帰って今日の会見ですが、檀さんとは初めてでございます。劇団で十分に経験を積んでいらっしゃるので、歌舞伎と違うところではありますが、一緒に楽しんで作っていきたいと思っております。皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。




◆檀れい(亀遊)

本日はお忙しい中をお集りいただきましてありがとうございます。亀遊役を演じます。有吉佐和子さんの最高傑作と言われるこの『ふるあめりかに袖はぬらさじ』 で、坂東玉三郎さんをはじめ素晴らしいキャストの皆様、スタッフの皆様とご一緒させていただくこと、本当にこの上ない幸せと感じるとともに、いま身が引き締まる思いです。亀遊という役は、これまで素晴らしい女優さん方が演じられてきた役なので、私もそれに負けないよう、お稽古で一杯悩んで、1回1回の公演を大切に、1日1ミリでも成長できるように一生懸命取り組んでまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。




◆松田悟志(藤吉)

藤吉を演じさせていただきます、松田悟志です。今回一番初めにお話をいただいたとき、どうして僕なのか、と非常に不安に思ったものですから、初めて坂東玉三郎さんにお会いしたタイミングで、「僕にできますか」とお尋ねしたところ「大丈夫です」と言っていただいたので、その言葉を鵜呑みにして(笑)頑張っております。今は非常に安定した気持ちでやらせていただいておりますが、実際に御園座と南座に立たせていただいたのですが、一日一日で、ああ僕はこうして藤吉になっていくんだなと実感しながら日々を過ごさせていただきました。藤吉という役は、本当に亀遊さんにがいてそれで出来上がっているような人物なので、亀遊さんが檀さんになると、中身がそっくり入れ替わるに近いことが起きますので、今度の赤坂ACTシアターでは、また新たな気持ちで舞台に立たせていただきたいなと思います。藤吉のように正直な気持ちで全身全霊挑んでいきたいと思っております。皆様どうぞよろしくお願いいたします。










 

『ふるあめりかに袖はぬらさじ』

 

公演日程:2012年9月28日(金)~2012年10月21日(日)

会場:赤坂ACTシアター

 

http://www.tbs.co.jp/act/event/furuamerica/

 

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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