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『明治座 五月花形歌舞伎』制作発表 2013年04月

(2013年04月14日記載)

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『明治座 五月花形歌舞伎』制作発表


▲写真左より、中村七之助、片岡愛之助、市川染五郎、中村勘九郎

公演について(公演資料より)

昼の部

  源平布引滝
一、実盛物語(さねもりものがたり)
斎藤別当実盛 中村勘九郎
小万 中村七之助
百姓九郎助 松本錦 吾
女房小よし 上村吉 弥
瀬尾十郎兼氏 片岡亀 蔵
御台葵御前 市川高麗蔵

二、与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)
序 幕 木更津海岸見染の場
二幕目 赤間別荘の場
三幕目 玄冶店妾宅の場
【見染・赤間別荘】
与三郎 市川染五郎
お富 中村七之助
海松杭の松五郎 坂東薪 車
赤間源左衛門 片岡亀 蔵
鳶頭金五郎 中村勘九郎
【玄冶店】
与三郎 市川染五郎
お富 中村七之助
蝙蝠安 中村亀 鶴
和泉屋多左衛門 片岡愛之助

夜の部

一、将軍江戸を去る(しょうぐんえどをさる)
徳川慶喜 市川染五郎
山岡鉄太郎 中村勘九郎
間宮金八郎 中村亀 鶴
土肥庄次郎 大谷廣太郎
吉崎角之助 坂東薪 車
天野八郎 市川男女蔵
高橋伊勢守 片岡愛之助

二、藤娘(ふじむすめ)
藤の精 中村七之助

  湧昇水鯉滝
三、鯉つかみ(こいつかみ)
滝窓志賀之助実は鯉の精
滝窓志賀之助実は清若丸 片岡愛之助
釣家息女小桜姫 中村壱太郎
家老篠村次郎公光 坂東薪 車
篠村妻呉竹 上村吉 弥


制作発表が行われました(2013年3月21日)

昼の部『与話情浮名横櫛』第三幕「玄冶店」縁の地といわれる「玄冶店 濱田家」にて、
「明治座 五月花形歌舞伎」制作発表が行われました。





◆明治座代表取締役社長 三田芳裕

私ども明治座の五月公演は歌舞伎でございます。一昨年、16年ぶりに明治座での歌舞伎公演が復活し、今回が三回目となります。松竹の皆様のおはからいで、素晴らしいお顔ぶれで、バラエティーに富んだ演目となりました。この場所が『与話情浮名横櫛』第三幕「玄冶店」の舞台となった地域でございます。私はこの「玄冶店 濱田家」の主人でもありますので特別の思いを持ってやらせていただきます。四月は待ちに待った歌舞伎座の新装開場がございます。そのさなかの明治座公演ということで、多くの方にお心配りをいただいての上演となります。御礼を申し上げます。



◆松竹株式会社専務取締役 安孫子正

一昨年に明治座から久しぶりの歌舞伎のお話をいただき、16年ぶりに明治座で歌舞伎を上演させていただきました。この年の三月に震災があり、五月の上演も危ぶまれましたが、染五郎さん、当時は勘太郎だった勘九郎さん、七之助さん、当時は亀治郎さんだった猿之助さんといった顔ぶれで、大盛況の公演ができました。劇場ごとにもお客様がいらっしゃるので、明治座の興業で多くのお客様を開拓できたのかなと嬉しく思っております。
おかげさまで昨年も花形歌舞伎を開催し、今年もお声がけいただきました。今回は染五郎さん、勘太郎さん、七之助さんのメンバーに、新しく愛之助さんが加わり、素晴らしい一座を組むことができました。今、三田社長からお話があったとおり、歌舞伎座は四月に新開場いたします。その二ヶ月後に明治座の花形歌舞伎ができるということは、非常に歌舞伎にとってありがたいことだなと思っております。
ご存じのように、染五郎さんは三月の新橋演舞場の座頭ですし、勘九郎さんと七之助さんは赤坂ACTシアターでの歌舞伎を座頭として盛り上げ、愛之助さんも二月の大阪の松竹座では座頭として若手のリーダーとなり頑張っております。若手のリーダーが集まり、明治座五月公演に出演するというのは歌舞伎にとって素晴らしいことだと思います。歌舞伎座はもちろんですが、明治座での歌舞伎も大勢の方にお集まりいただけたら、これに勝る喜びはございません。ぜひお力添えをお願いいたします。



◆市川染五郎

明治座の舞台には一昨年出させていただきましたが、また五月に出させていただくことを非常に有難く思います。一昨年前、この明治座での歌舞伎公演が続いていきますようにという思いで、公演を盛り上げようと懸命に勤めて参りました。また震災もございまして、その時もこの場所「濱田家」で制作発表をさせていただきましたが、余震などもある中での制作発表でした。そんな中ではありましたが公演できる幸せを感じながら、舞台を勤めさせていただきました。
今回『与話情浮名横櫛』の与三郎は三度目となります。【赤間別荘】の場をやりたいということをずっと思っておりましたので、念願が叶って嬉しいです。名作としてお見せ出来るように、勤めたいと思っております。夜の部は、『将軍江戸を去る』の徳川慶喜です。これはやりたかった憧れの役でございます。なるべく若いときにやりたいと願っていたので、明治座で初めて勤めさせていただけるというのが嬉しいです。自分自身とても楽しみです。歌舞伎座の向こうを張るぐらいの気持ちで熱いひと月となりますよう、頑張って参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。



◆片岡愛之助

明治座は歌舞伎以外の舞台で何度か出させていただきましたが、今回歌舞伎公演に出演させていただくことを嬉しく思います。今回勤める『与話情浮名横櫛』の和泉屋多左衛門は初役でございます。夜の部の『将軍江戸を去る』高橋伊勢守も初役でございます。皆様の足を引っ張らないように頑張りたいと思います。『鯉つかみ』は先だって永楽館というところで勤めまして今回が二度目となります。更にパワーアップをし、チラシには書いてございませんが、私、宙乗りをさせていただきます。鯉の精ですが空を飛びます(笑)。どんな形で飛ぶか期待してください。あと、本水の立ち廻りもございます。よろしくお願いいたします。



◆中村勘九郎

一昨年、明治座に初めて出させていただいて、すごく使いやすい小屋だなと思いました。演じていても伝わりやすく、前回『怪談牡丹灯籠』で特にそう思いました。楽屋も色々なところに通じているので使いやすいです。一昨年に続いて出させていただくのがとても嬉しいです。
昼の部の序幕『実盛物語』では斎藤別当実盛を勤めさせていただきます。以前大阪の松竹座でやった時に父に習ったのですが、父が初役で実盛を市村羽左衛門のおじさまに習った時にちょうど楽屋に私もおりまして、父が教わっているのを見ておりました。声の出し方などをすごく細かく教えてもらっていたのをよく覚えております。思い出深い役ですし好きな作品です。古典の時代物ではありますが、ファンタジーなところもあり、歌舞伎初心者の方でも楽しめる作品になっていると思います。『与話情浮名横櫛』見染の金五郎は初役です。華やかに楽しく染五郎さんと会場を歩きたいと思います。赤間別荘の場をやることはすごく大賛成です。見染と玄冶店はよくありますが、赤間別荘の場がないと何で?と思うこともよくあるので、入れた方がいいと思います。『将軍江戸を去る』は、この時代が僕は大好きです。僕より若い年代が国を動かしていた幕末の、熱い男を演じられたらいいなと思っております。



◆中村七之助

一昨年の五月が明治座でやる十六年ぶりの歌舞伎公演だったのでが、僕はその十六年前に出演しておりました。その時、重の井の三吉という子役をやっておりました。そして十六年後の一昨年は『怪談牡丹灯籠』というこの歳ではまだ難しいような役を挑戦させていただき、今回は「濱田家」に縁があるお富という、これまた難しい役をやらせていただけることを嬉しく思います。料金も手頃だと思いますので若い方々に見ていただいて、どんどん歌舞伎を好きになってもらいたいですね。歌舞伎をやらせていただける小屋が増えると言うことは、僕にとってすごく嬉しいことなので、これで終わらせないように勤めたいと思います。どうぞよろしくお願いします。




▲和気藹々の楽しい会見となりました。

▲なにやらひそひそと思い出話を。

▲愛之助さんの「宙乗り」も楽しみです。

 

『明治座 五月花形歌舞伎』

 

日程:2013年5月3日(金・祝)~27日(月)

会場:明治座

 

昼の部11:00開演 4時間 休憩2回を含む

夜の部16:00開演 3時間45分 休憩2回を含む

※16日夜の部のみ17:15開演

 

お問い合わせ

明治座チケットセンター

03-3666-6666(10時~17時)

 

http://www.meijiza.co.jp/info/2013_05/

 

 

 
 

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