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ミュージカル『エニシング・ゴーズ』記者発表会 2013年07月

(2013年07月21日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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ミュージカル『エニシング・ゴーズ』
記者発表会が行われました

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▲写真左 リノ役:瀬奈じゅん、右 ムーンフェイス役:鹿賀丈史

公演について(公演資料より)

2011年トニー賞3部門受賞、ミュージカル・コメディの最高傑作!!
初演は1934年ブロードウェイ。その後もアメリカ、イギリスにとどまらず、日本をはじめ世界各国で幾度となく上演され、2011年からブロードウェイで開幕したリバイバル上演はトニー賞3冠(ミュージカルリバイバル作品賞、ミュージカル主演女優賞、振付賞)を獲得しました!映画化もされた傑作ミュージカルが、2013年10月に帝劇に登場します。

日本でも大絶賛!!
日本での初演は1989年、日生劇場で大地真央主演、宮本亜門演出で上演されました。以降度々上演されており、ミュージカルファンの間では今も人気の根強い、名作ミュージカル・コメディです。

巨匠コール・ポーターによる名曲と圧巻のタップダンス!!
豪華客船を舞台に巻き起こるハチャメチャな人々による大騒動を楽しく陽気に描く本作品。タイトル曲でもある「エニシング・ゴーズ」をはじめ、一度聴いたら忘れられないコール・ポーターによる名曲の数々、そして1幕ラストのキャスト総出演のタップダンスシーンは『エニシング・ゴーズ』(なんでもあり!)の世界を盛り上げます!


STORY

ナイトクラブのスター歌手・リノ(瀬奈じゅん)はウォール街で働くビリー(田代万里生)に夢中だが、彼は社交界の華・ホープ(すみれ)に惚れている。 上司である実業家・ホイットニー(大澄賢也)が豪華客船でロンドンへ出航するため港にやってきたビリーは、ホープが婚約中の英国紳士のオークリー卿(吉野圭吾)と船で式を挙げることを知る。阻止しようと乗り込むビリー、そしてリノもショーガールを連れて同じ船に乗り込んでいた。ホープの母・ハーコート夫人(保坂知寿)も交えて、それぞれの思惑を抱えた人々が集結し波乱の予感・・・。しかもそこに、指名手配中のギャング・ムーンフェイス(鹿賀丈史)が神父に変装して ギャング仲間の情婦・アーマ(玉置成実)と共に潜り込んできた!一筋縄ではいかない、何(エニ)でも(シング)あり(・ゴーズ)の豪華客船の旅が今始まる!?

リノ:瀬奈じゅん
ムーンフェイス:鹿賀丈史
ホープ:すみれ
アーマ:玉置成実
ハーコート夫人:保坂知寿
ビリー:田代万里生
オークリー卿:吉野圭吾
ホイットニー:大澄賢也
船長:武岡淳一
ルカ:照井裕隆
ヨハネ:小寺利光(D★D)


記者発表会が行われました(2013年7月16日)

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◆瀬奈じゅん

839_08 『エニシング・ゴーズ』で、リノ役をさせていただくことになりました。今日は『エニシング・ゴーズ』の楽しさ、爽快さを、皆様の力をお借りして全国のお客様にお伝えしたく、今日の日を楽しみにしておりました、最後までよろしくお願いいたします。



◆鹿賀丈史
839_09 私は帝国劇場に出演いたしますのは『レ・ミゼラブル 』以来です。ましてやこの帝劇でのコメディミュージカルというのは、皆さんの中には私は無縁なのじゃないかということもあるかもしれませんが、僕自身はコメディはたいへん好きです。今回、こういう帝劇のような大きな劇場でのコメディミュージカルを、非常に楽しみにしております。



◆山田和也(演出)
839_10 ブロードウェイ初演から79年、日本初演から24年という節目の年にこの作品を演出できて嬉しいです。ここ笑うとこなんですけど(笑)。1989年日生劇場の日本初演、演出は宮本亜門さんで当時31歳、僕は演出部の一番したっぱとして28歳で参加をしておりました。それが51歳になってこの作品の演出をやらせていただくというので、とまどったり驚いたり嬉しさを感じたりしております。31歳の亜門さんがやった作品を、51歳の僕がどう作れるか分からないのですが、その時の楽しさを忘れずに、それ以上の楽しさを出せればと思います。よろしくお願いします。



ーーー山田さんにおたずねします。今回の『エニシング・ゴーズ』で瀬奈さんと鹿賀さんのどんな魅力を引き出していきたいか、どんな楽しさをお客様に伝えたいと思っていらっしゃいますか。

◆山田 ミュージカル・コメディなので放っておいても楽しいと思いますが、瀬奈さんとは宝塚歌劇団退団後『三銃士』『NYに行きたい!!』『Chanson de 越路吹雪ラストダンス』やコンサートなどでご一緒させて戴いて、瀬奈さんの良さは気の強い女をやらせると絶品なんですよね。高慢な女をやらせるとものすごく良いんです(笑)。その高慢さの陰に女らしさというか可愛らしさがあって、リノという役は瀬奈さんの一番良いところが活きる作品だと思います。良い意味で高慢な瀬奈さんを見ていただけたらいいなと(笑)。瀬奈さんは都会的なモダンな女優さんであるとも思います。そういう部分はコール・ポーターには必須なキャラクターです。モダンなところ、女の可愛いところ、良い意味でツンデレなところ、スピード感を活かしていきたいと思います。また、鹿賀さんとは『ジキル&ハイド』『ラ・カージュ・オ・フォール』『シラノ』コンサートなどでご一緒させて戴いております。お会いする前の鹿賀さんのイメージは、映画「麻雀放浪記」の役のイメージが強かったり、『レ・ミゼラブル』のジャベール役の印象があって怖い人というものでした(笑)。ただ、実際会ってみると勿論そうではなく、その部分を露骨に出していい作品。今回は思う存分ボケ倒す鹿賀さんを見ていただけるのではないかと思います。また、圧倒的な美しい歌声でコール・ポーターを歌って頂けるのも楽しみにして頂ければばと思いますし、期待していただけたらと思います。

ーーー17年ぶりの再演となりますが、今、再演される意味・意義をどのように考えておられますか。

◆山田 大地真央さん主演、宮本亜門さん演出で日本初演されました。その後、謝珠栄さんも演出なさいました。大地真央さんのイメージが強くあったのではなったのではないかなと。この作品が持っている楽しさをしまっておくのは忍びないという気持ちが皆さんおありだったと思います。2011年にブロードウェイで久しぶりにリバイバルして、トニー賞を賑わせたりしたことは大きかったと思います。やはり、ミュージカルコメディは必要とされる世相があると思います。1934年の初演のときは、大恐慌があって全米が暗い気持ちになっていたのを、立ち直らせるためにブロードウェイの作り手たちが果たした役割というものがあったのではないかと思います。 そういう作品の力は、初演から80年近く経ってもこの作品にはあると思います。格好良く言えば、今、時代が『エニシング・ゴーズ』を必要としているのだと思います。

ーーー瀬奈さんと鹿賀さんが感じられる、この作品の魅力とご自身の役の印象をお聞かせ下さい。

◆瀬奈 作品については、まずコール・ポーターの素晴らしい楽曲です。そして、ハチャメチャですが一人一人がチャーミングな役であり、悪いことをしている人はいるけれど、本当の悪役がいないというところも魅力ですね。また、私自身がブロードウェイで観た時に元気をもらえる楽しい作品だと思いました。役については、クラブのショースター、クラブシンガーの役で、私は宝塚時代からライトを浴びるのが大好きなので、またライトを浴られると思うと楽しみですし、山田さんが仰ったように高慢さの中に少し可愛いところも見せつつ(笑)、私らしく演じたいと思っております。

◆鹿賀 作品については、素敵な音楽と踊り、また、登場人物の青さ加減といいますか、きどったところではなく人間こういうくだらないところもあるんだよというような、人間の本来の姿というものが構成の中に活きてい作品だと思います。見ていて心が温かくなり、ホッとする作品です。私の役はギャングの役ですが、指名手配リストの38番目に載ってるくらいの全然大したことのないギャングなんです(笑)。ギャングではあるのですが、そういう人間っぽいところを出せればいいかなと思っております。

ーーー瀬奈さんと鹿賀さんは初共演ですが、お互いの印象をお聞かせ下さい。

◆鹿賀 宝塚出身の女優さんで、男役も女役もしっかりこなせる、地に足のついた太い芝居ができる方だと思っております。今回も二人のコミュニケーションが、かわいらしく魅力的な人間に映ればいいのではないかと思っております。

◆瀬奈 私の一番のイメージは“料理の鉄人”です(笑)。舞台では凄く孤高な方というイメージだったのですが、先日ポスター撮影で初めてお会いした時に凄く温かく懐の大きな方だなと思いました。これから一緒に芝居をさせて頂くのが楽しみになりました。

ーーー初演では、この日本版をご覧になったことはありますか?大地真央さんと植木等さんが演じられた役ですが・・・

◆鹿賀 私は実際の舞台は見ておらず、DVDで拝見しました。植木さんはコメディの天才ですので、そういう方が演じられた役ということで、コメディの難しさを今回はしっかり勉強したいと思います。大地さんもパワーがあり、素晴らしい方ですのでその方々が作った作品に負けないものを頑張って作りたいと思います。(瀬奈さんと目をあわせ)頑張りましょうね。

◆瀬奈 私も実際には拝見しておりません。今考えると、それが残念ではありますが、良かったかなと思っております。きっと、見ていたらハードルが上がっていたと思います(笑)。大地真央さんの魅力は、人間的にチャーミングであるところで、真面目で真摯な姿勢なのに、こんな言い方は失礼かと思いますが、どこかふざけているんじゃないかと思うほどの余裕を感じられる部分に、宝塚時代からとても尊敬しております。私も役として皆様に楽しんでいただける余裕をもって演じられたらいいなと思います。瀬奈じゅんのリノになれるように、鹿賀さんとのコンビになれるように頑張りたいです。

ーーー鹿賀さんは芸能生活40周年の節目の年ということですが。

◆鹿賀 知らないうちにそういう年になってしまいました。このような年にミュージカル界を代表するようなコメディ・ミュージカルに出演出来るというのが、なにかの縁かなと思います。また、これを機会にこういう作品に出演出来るようになれば、自分にとっても楽しみだなと思います。40年もやっていると、特にミュージカルでは、あと何年出来るか分かりませんが、少しでも皆さんに喜んでいただけるお芝居をやっていけたらと思います。

ーーーコメディ作品は演出する際の難しさがあると思います。何か大切にされていることはおありですか。

◆山田 コメディって本当に難しいと思います。なぜならば、稽古場で稽古していると最初のうちはスタッフもキャストも笑ってくれるのが、段々と笑わなくなってきます(笑)。そうなるとやっている方が楽しくなくなってきて、違うことをやろうと違うことをやり始めて台本から遠くなってきてしまいます(笑)。結果的に、なんだかよく分からない稽古場になってしまい、難しいんです。だから早くお客様の前でやりたいという気持ちになります(笑)。 長年の経験でお客様はここで笑うだろうなと思って僕もやりますし、役者さんもやります。それも笑ってくれという傲慢さではなく、笑ってくれたらいいなという謙虚な気持ちですが、全然笑ってもらえないこともあります(笑)、意図していないところで笑いがおきたりして本当に難しいなと思います。何を心がけるかというと、心がけようがなくて神に祈る・・・とか(笑)、お客様を恨まないようにしようという自制心とかでしょうか(笑)。フレッシュさを保つために、少なくとも僕だけは稽古場でムリしてでも笑おうと思っています!(2人に向かって)なので、僕が笑っていてもお客さんが笑うとは思わないで下さいね・・・(笑)。

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ミュージカル『エニシング・ゴーズ』

 

作詞・作曲:コール・ポーター

オリジナル脚本:P・G・ウドハウス&ガイ・ボルトン、
ハワード・リンゼイ&ラッセル・クラウス

新脚本:ティモシー・クラウス&ジョン・ワイドマン

上演台本・演出:山田和也

 

【東京公演】

2013年10月7日(月)~28日(月)

帝国劇場

 

【大阪公演】

2013年11月1日(金)~11月4日(月)

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プロモーション映像

http://www.tohostage.com/anything/movie.html

 

 

 

 
 

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