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世田谷パブリックシアターで『ジャンヌ』開幕 囲み取材 2013年09月

(2013年09月09日記載)

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『ジャンヌ』 ―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―
囲み取材が行われました

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▲写真左より、鵜山 仁、今井朋彦、笹本玲奈、伊礼彼方、村井國夫

公演について(公演資料より抜粋)

<<<作:バーナード・ショー>>>
この作品は、イギリスの作家、バーナード・ショーが15世紀フランスの悲劇のヒロイン、ジャンヌ・ダルクを社会と葛藤する一人の人間として描いたものです。

フランスのロレーヌ地方に生まれたジャンヌは、ある時突然“神の声”を聞きます。その“声”に導かれるまま、彼女はフランス軍の先頭に立ってイギリス軍を破りました。だが、“神”と直接話す力を持つジャンヌに人びとは恐れを抱き始めます。やがて異端とみなされた彼女は、宗教裁判にかけられることに。なぜわずか17歳の少女が火刑台で死ななければならなかったのか・・・。

ショーはただの歴史劇に終始しない、スリリングなせりふ劇として書き上げました。社会と個人、男性と女性、そして神と人。相対的な世界から、自らが信じる絶対的な世界へと挑もうとした一人の少女の生きざまが、野心を抱く男性たちとの対比の中で描かれています。

<<<44年ぶりの上演>>>
本作の日本初演は1926年の築地小劇場。その後1963年には劇団雲が上演し1969年に再演。日本初演から約90年、劇団雲の再演より44年の時を経て、上演されます。

<<<演出は、世田谷パブリックシアター主催公演初登場の鵜山仁>>>
各世代で活躍する俳優陣、スタッフが集結し、この作品を創り上げます。 戯曲後半は法廷劇のスタイルを取り、最終幕ではジャンヌの名誉が復活した1920年当時のイギリス紳士が舞台に登場してジャンヌと語り合うシーンがあるなど、劇中劇の趣向も垣間見られる興味深い構成に。「死してもなお生き続けるジャンヌ」をも描き、時を経た“特殊な再会”も見どころです。

<<<ジャンヌを演じるのは、笹本玲奈>>>
数々のミュージカルに出演し、今年芸能生活15周年を迎えた笹本玲奈がジャンヌ・ダルクに挑みます。笹本は制作発表で「ジャンヌは女優になった頃からの憧れの役でした。戦うという勇ましいイメージがありましたが、バーナード・ショーのジャンヌはごく普通の少女としても描かれています。その少女が徐々に聖女になっていく。戦場で男たちと同じテントの中で寝ていても周りの男たちはジャンヌを女性として全く意識していなかったといいます。性を超えた存在、確固としたぶれない意志を持った人間の強さをしっかりと表現したいと思っています」と語りました。その後、稽古をしていくにつれ、当初イメージしていたジャンヌ・ダルク像とは変わっていったと言います。そんな笹本が、ジャンヌとしてどのような演技を見せるのか・・・是非劇場でご覧下さい。


囲み取材が行われました(2013年9月5日/世田谷パブリックシアター)

関連記事 制作発表

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―――いよいよ明日初日となりますが今のお気持ちを。

◆鵜山 仁
パフォーマンスとしては言葉の芝居ですが、ビジュアルも含めて楽しんでいただけると思います。

◆今井朋彦
舞台の中身が重厚であればあるほど、自分は軽々しくいたいなと思います。

◆笹本玲奈
すごく緊張しているのでとにかく落ち着いてやろうと思います。

◆伊礼彼方
ただただ楽しみたいと思います。

◆村井國夫
芝居は非常に重厚なのでなるべく軽くやりたいなと、誰か言ったかな(笑)

(今井 僕が言いました。笑)

じゃあ、重々しくやりたいと。みんなかっこいい衣裳なのに僕だけトンガリ山みたいなのをかぶっていますが、日本の役者でこういうのが似合うのもなかなかいないだろうなと(笑)。

―――稽古場のエピソードを。

◆鵜山 仁
僕がなんか言うと冷やかされて。そういう意味ではキャッチボールが上手く出来てるというか。血の巡りが良い芝居を見てもらえればなと。

(村井 エピソードね)

なんか言うといちゃもん付けられるんです(笑)。困ったもんです(笑)。

◆今井朋彦
毎日がエピソードだらけで、ダメ出しのたびに口答えをする役者が多いので(笑)、その応酬がエピソード。毎日たくさんありましたよね。

(伊礼 それを聞かされている若手の身にもなってくださいよ。笑)
(村井 若手の反逆だ!笑)

◆笹本玲奈
村井さんが背筋が凍るようなダジャレを言ったりすることぐらいでしょうか。とても楽しかったのですが、色んなことがありすぎて。あ、村井さんが差し入れてくださったピクルスが美味しかったです。

(村井 驚いただろう!ピックルしただろう!笑)
(笹本 こういうの、です。笑)

◆伊礼彼方
鵜山さんがダメ出しの時にたまにご自分で演じられるのですけれど、瞬間的な芝居がものすごくお上手だなと。

(村井 あれはやっちゃダメなんだよね、笑)

それがすごく印象的だったんです。

◆村井國夫
稽古場にいるのが好きなのですが、鵜山さんとの丁々発止も楽しいですし、笹本玲奈が本当に頑張って芝居を見せてくれるのが楽しみです。


―――笹本ジャンヌの魅力を。

◆鵜山 仁
笹本さんは炸裂しっぱなしで珍しいものが見られると思います。よくこんなになりきれるものだなと。こういう人がいるとどうなるかなとか、身近にいるかもしれないなと、そういうことを思わせてくれるので古い話ではなくなっているような感じで面白いです。

◆今井朋彦
舞台上ではほとんど関わりがないのですが、舞台の袖から彼女の息遣いを感じて舞台に出たいなと思います。入魂の演技の残り香を味わいながら、自分のシーンを村井さんと共に進めてまいりたいと思います。

◆伊礼彼方
僕は近くで芝居することが多いのですが、声がでかいです(笑)。情熱的なシーンが多いので、この距離感で大音量ですよ。彼女の声を聞いていると、男ってこういう女性に弱いんだろうな、と。そんなことを思いながら芝居をしています。

◆村井國夫
笹本さんは最初の頃はレミゼをやりながらこの芝居の稽古を鵜山さんと稽古してきたわけですけど、最初にセリフを聞いたとき、日本語というものに対して非常に神経を使っていらっしゃって。正しい日本語を聞かせるということは鵜山さんが非常にこだわって僕たちも注意されるのですけれど、そういうところを頑張っている姿を見るととてもかわいいです。

◆笹本玲奈
最初のジャンヌ・ダルクのイメージとはだいぶ違って来ていますので、ここまで来たら一緒に舞台に立っているみなさんを信じて、みなさんから色んな物をたくさんもらって、爆発型でいこうかなと。声も爆発型だし、態度も大きくやっています。最初は悲劇のヒロインというイメージでしたが、それ以外の繊細さ、孤独、かわいらしさを表現できるように頑張りたいと思います。本当にみなさんに助けて頂いています。先ほどもシャルル役の方から「いっぱいしゃべっているジャンヌへ、シャルルより」と書いたメッセージとともにアメをいただきました。



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舞台写真(2013年9月5日 舞台稽古にて/世田谷パブリックシアター)

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『ジャンヌ』

―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―

 

作:バーナード・ショー

翻訳:中川龍一/小田島雄志

演出:鵜山 仁

 

出演

笹本玲奈/今井朋彦/伊礼彼方/大沢健/浅野雅博/馬場徹/

石母田史朗/金子由之/今村俊一/酒向芳/石田圭祐/新井康弘/

小林勝也/中嶋しゅう/村井國夫

 

【東京公演】

2013年09月05日(木)~2013年09月24日(火)

世田谷パブリックシアター

お問い合わせ:世田谷パブリックシアターチケットセンター 03-5432-1515

 

【兵庫公演】

9月28日(土)16時、29日(日)13時開演

兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

 

【豊橋公演】

10月5日(土)14時開演

穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール

 

【札幌公演】

10月9日(水)19時開演

札幌市教育文化会館 大ホール

 

http://setagaya-pt.jp/theater_info/2013/09/20139.html

 

 
 

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