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『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』 囲み取材 2014年05月

(2014年05月21日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』
囲み取材が行われました

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写真左より 貴城けい、姿月あさと、高嶺ふぶき、杜けあき、麻路さき、稔 幸、湖月わたる 

公演について(公式サイトより)


青山劇場で、宝塚歌劇創立100周年を記念した公演『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』が始まりました。


永遠に語り継がれる宝塚歌劇の名曲、名場面を、宝塚のトップスター経験者たちが繰り広げます。
今回の公演ではABCの3つの日程に分けられ、A日程はベルサイユのばらコーナー、
B日程はエリザベートコーナー、C日程は風と共に去りぬコーナーと、宝塚を代表する公演コーナーも
盛り込まれます。
他にも各スターとっておきの、名場面や日替わりのスペシャルゲストも登場します

関連記事:杜けあきさん・湖月わたるさん 対談はこちら

囲み取材が行われました。(2014年5月18日)

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―――見どころについて(※写真は第2部のトークコーナーで撮影したものを使用しています)

◆杜けあき
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この度のショーは、皆さんそれぞれの代表作の主題歌を歌い繋いでいくという内容です。ですからご覧になった方も、自分の青春時代やその時の気持ちを思い出しながら聞いていただくのが、一番楽しい見方なのかなと思っています。私にとっては、さよなら公演である『忠臣蔵-花に散り雪に散り-』や、(映画では)ディカプリオさんもやりました『華麗なるギャツビー』の主題歌。3分間という時間ではなかなか難しいのですが、その時の雰囲気を作り出せるように頑張りたいと思います。

(ほか6名の見どころのコメントを受けて)いつものOG公演ですと鳳蘭さんが真ん中にドンといらしてくださることが多く、とても心強いのですが、今回は平成元年以降にトップになったメンバーです。ちょっと若くもないんですけど(笑)ひと世代次のメンバーで、今回はレギュラーメンバーをさせていただくことになったんですね。だから、まだまだ頼りない部分は沢山あると思いますが、今私たちができることを「宝塚への恩返し」だと思って頑張りたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。




◆麻路さき
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私は震災後にやらせていただいた『国境のない地図』の主題歌を歌わせて頂きます。100周年のショー(記念イベント)の時にも歌わせていただいたのですが、自分にとって代表的な歌なので、それを今回歌えることはとても光栄です。そして、今回は偶然なんですけれども、コンビを組んでいたユリちゃん(星奈優里)、2番手で一緒にやってくれていたのるちゃん(稔 幸)と一緒に「月下の蘭」という『ダル・レークの恋』のフィナーレシーンをやれることになりました。大階段を使っていたので、そこの振りが変わり新しい振り付けにはなったのですけれども、みんなあれから十ウン年たって新たな魅力を出せればなと思っております。




◆高嶺ふぶき
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私は、杜さんと同じ雪組でずっと(杜さんを)見て育ってきたので、杜さんが歌い踊られていた当時の振りが思い出されて自分自身楽しんでしまっております。自分が歌うところは、その時の自分を見てくださっていたお客様が楽しんでいただけたらいいなと思っております。皆様と一緒に楽しみたいと思います。




◆稔 幸
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私は、退団を決めた時(退団発表した時)の『花の業平』の歌をプロローグの中で歌わせていただいているのですが、(作曲を担当された)吉田優子先生のとても印象的な前奏から始まって、それを聞いただけでもファンの方が涙が出るという思いのある曲なので、それを歌わせていただけるのがとても嬉しいです。また今回はOG公演のレギュラー出演は初めてになりますので、色々な意味で心して、千秋楽まで力いっぱい演じたいなと思います。先程、麻路さんがおっしゃってくださったように、『ダル・レークの恋』でご一緒させていただいた「月下の蘭」をまたこういうかたちで再演出来ることをとても嬉しく思います。心を込めて、ちょっと艶っぽく演じたいと思います。




◆姿月あさと
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100周年の歴史の中で、65年ぶりに宙組という組が誕生しまして、その宙組のお披露目公演の『エクスカリバー-美しき騎士たち-』の主題歌「未来へ」、そしてショーの『シトラスの風』から「明日へのエナジー」という歌を歌わせていただきます。その時は、新しい雰囲気の組で、皆のパワーと責任感を持って公演をさせていただいていたので、その時のことを思い出しながら、この歴史の中で心して歌いたいと思っています。




◆湖月わたる
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私にとりましてトップお披露目公演の『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-から「世界に求む-王家に捧ぐ歌-」を歌わせていただけるというのは、本当に幸せなことで、心を込めて歌わせていただきたいと思っております。そして宙組、姿月あさとさんの代表作でもあります『激情-ホセとカルメン-』から抜粋で姿月さんの歌で踊らせていただけるのがとても光栄です。また、風花舞さんとタンゴを踊らせていただくのですが、男役で培ったリフト力とリード力を生かして(笑)、風花さんを思い切り素敵な女性にエスコートしたいなと思っています。




◆貴城けい
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私は博多座公演のトップお披露目の時の『コパカバーナ』から「Dancing Fool」を歌わさせて頂きます。本番程もちろん踊ってはいないのですが、本番と同じような熱さを持ってお客様にお届けしたいなと思いました。あと、今回の(トップ)7人という、本当に貴重なメンバーに参加させて頂いたので、7人で歌う場面やここでしか見られないひと時をお客様にも楽しんでいただけたらいいなと思います。




―――かなり幅広い世代の人たちが揃っていますが、チームワークはいかがでしょうか。

◆杜けあき
上は39期生、下は96期生がいますね。57年の差があって、家族で言ったら三世代が集まって公演をするような感じがあります。宝塚は血の繋がっていない兄弟(姉妹)とよく言われるのですが、この公演ではそのくらいの学年差がございますので、本当に家族と呼んでふさわしいです。(A日程に出演される)眞帆志ぶきさんが39期生で一番の上級生でいらっしゃるのですが、お稽古場で一番最初の日に「私も頑張るから、みんなも頑張って」と言ってくださいました。ものすごく大きな一言をいただいて、何歳になっても努力を怠らないあのお姿を見て、本当に勉強になりましたし、宝塚って本当にすごいと思いました。

―――先程、杜さんがステージで宝塚は女の軍隊だというお話がありましたけれども、当時のキツかったなという思い出があれば教えてください。

◆杜けあき
宝塚ってすごいなと思うのは、外の芸能界とは違って、どんな人にでも下積みがあるということだと思うんですね。全員がお掃除から始まっている。大変でしたけれど、今思えば素敵なことです。例えば、お辞儀の角度も決められています。私にとって一番大変だったのは、音楽学校時代に朝5時から起きて行う毎日の掃除でした。

―――今回7人の中でも主婦の方もいらっしゃると思うのですが、普段の奥様としての生活から、宝塚の舞台に立つというギャップというものがあったら、教えてください。

◆杜けあき
この7人ですと、主婦は半分以上いますね。

◆麻路さき
そのギャップを楽しませていただいています。退団をした時に男役はこれで終わりだと思って嫁ぎましたが、OG公演でこうやって呼んでいただいた時に、こちらの姿の方が楽だったんですね(笑)。宝塚で16年、音楽学校入れると長い時間を男役として過ごしてきたので、主婦は今でもまだまだ未熟で、料理にしても教わっていきながらなんですけど・・・。男役の方がすごく気は楽なんです。ただ、良心的に子供を置いてきたとか、主人を放ったらかしにしているところは、ちょっと心苦しいです。公演に出ることを許してくれているので、この公演を終えてからその分尽くそうかなと思っております。

◆杜けあき
大事なことですね。

―――今回ご家族も見に来られると思いますが、どんなところに注目してもらいたいですか。

◆麻路さき
バリバリの男役です。

◆杜けあき
どっちが旦那さんとカッコいいかとかね(笑)

◆麻路さき
いや、今度こういう風にしてって言ってみたり・・・(笑)

―――100年続いてきた宝塚の魅力は。

◆杜けあき
今回改めて思ったのですが。「清く正しく美しく」というモットーが体の奥底に根付いているということを感じたんですね。それは先程申し上げました眞帆志ぶきさんをはじめ、下級生まで、諦めない心とか、誠心誠意物事に取り組むとか。そういう姿って、皆OGになって、主婦になって帰って来ても稽古場では何も言わなくても一つにまとまるんですよ。それを感じた時に、皆が同じ経験をしてきたから、そのモットーの元におそらく同じ経験をして、100年続いてきたんだなって。世の中がどんなに変わっても、宝塚がこれを守っている以上、宝塚は200年、300年と続いてくれるだろうと期待しています。

◆麻路さき
ほとんどかりんちょさん(杜けあき)が言ってくださったのですが、私も本当に同じです。同じ苦労をした、同じ釜の飯を食べたという感じで。

◆高嶺ふぶき
「清く正しく美しく」にプラスして、今は亡き喜多先生が「努力 忍耐 根性」という言葉を色紙で初舞台の時に下さったのですが、それがその通りだなと。皆が同じ根本だからこそ続いて来た思います。継続は力なりが一番素晴らしいなと。

◆杜けあき
世の中が、努力や根性が恥ずかしくなった時代でも、宝塚はあるっていう。それが当たり前みたいなところが面白いところだな、素敵なところだなって思います。

◆稔 幸
今回の舞台に出ていて思うのですが、昔から受け継がれている歌とかありますよね。古き良きものをすごく大切にしているところも宝塚の強みだなって思うんです。そういうものを大切にしながら、新しいものにも挑戦しているというミックス度がとても良いのではないかなと思います。永遠に宝塚が続いていってくれるんじゃないかなと思っています。

◆姿月あさと
在団中も、退団後も変わらない上下関係や、当たり前でいて当たり前でないような雰囲気というものが伝統としてずっと受け継がれているので、そこが素晴らしいと思います。

◆湖月わたる
今回は、榛名由梨さんはじめ、杜さんや皆さんから沢山のことを教えていただいております。「わたるはこうだから、もっとこうした方がいいよ」と惜しみなく教えてくださるんです。その人が良くなるならという情熱や愛をすごく沢山感じました。私たちは、退団するまでに次に受け渡していくことを繰り返していますが、辞めても変わらず続いていています。この情熱を受け継いできているというのが宝塚の魅力なのかなということを、今回改めて感じました。

◆貴城けい
もう皆さんおっしゃっている通りなんですけれども、これだけ幅広い学年差があっても、本当に温かく教えてくださるし、 すごく居心地が良いというか、やっぱり故郷なんだなと思える温かい場所です。それが、ずっと続いて来た伝統だと思います。あとは、ずっと見続けてくださっているファンの方があってこそ続いているのだと思います。

◆杜けあき
そうですよね。ファンの方も三世代にわたって応援してくださっています。今ふと思ったのは、宝塚の絆って金色な気がしました。

―――あらためて意気込みを。

◆杜けあき
年齢は重ねましたが、OGにしか出来ない、大きさや温かさ人としての魅力を加えながら、この華やかな宝塚の上にOG公演を乗せて頑張っていきたいと思います。皆さん、懐かしんで、ぜひ見にいらしてください。宜しくお願いします。

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舞台稽古が行われました(後日別ページにて掲載します)

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『セレブレーション100!宝塚~この愛よ永遠に~』

 

東京公演

2014年5月18日(日)~6月8日(日)

青山劇場

お問い合わせ:梅田芸術劇場 東京 0570-077-039

 

大阪公演

2014年6月24日(火)~6月30日(月)

梅田芸術劇場メインホール

お問い合わせ:梅田芸術劇場 06-6377-3800

 

【ツアー公演】愛知公演

2014年6月13日(金)・14日(土)

愛知芸術劇場大ホール

お問い合わせ:中京テレビ事業 
052-957-3333 10:00~17:00(土日祝日休業)

 

【ツアー公演】島根公演

2014年6月20日(金)

島根県民会館大ホール

お問い合わせ:山陰中央テレビ事業開発部 
0852-23-3434(平日9:30~18:00)

 

http://www.umegei.com/celebration100/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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