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劇団スタジオライフ30周年製作発表会 2015年10月

(2015年10月21日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
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The Rise of The Curtain ~Studio Life 30th Anniversary ACT 2~』
劇団スタジオライフ30周年製作発表会が開催されました。

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製作発表が行われました(提供資料 提供写真/10月7日)

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10月7日、劇団スタジオライフの「30周年記念公演 下半期製作発表」が東京・御茶ノ水にて行われました。
2015年度は、スタジオライフ創立30周年という節目であり、また創立以来劇団を率いてきた河内喜一朗代表亡きあと
新体制でのスタートを切った転機の年でもあります。
会見では、そんな劇団にとって意義深き1年間の締めくくりとなる
今秋から来春にかけての活動大綱を、各メディアに向けて発信しました。

『GREAT EXPECTATIONS~大いなる遺産~』(2014年12月~2015年1月)、『夏の夜の夢』(2015年1~2月)、
『アドルフに告ぐ』(同7~8月)に続く、30周年記念公演第4弾は、『PHANTOM THE UNTOLD STORY』。
オペラ座の怪人こと青年エリックの、恐ろしい容姿に生まれついたがゆえの苦悩の半生を描く人間ドラマ。
前編の『The Unkissed Child』は2011年に、後編の『The Kiss of Christine』は2012年にそれぞれ初演を迎えたが、
今回は前・後編を一挙に交互上演する。そして30周年記念シリーズのフィナーレを飾るのは、
『トーマの心臓』『訪問者』『湖畔にて(※朗読劇)』の3作連鎖公演に決定。
言わずと知れた萩尾望都原作のコミックを元にした劇団の代表作『トーマの心臓』と、『トーマの心臓』の
各キャラクターたちの前日談&後日談にあたる『訪問者』『湖畔にて』を併せて上演します。
いずれもスタジオライフならではの魅力が発揮される“テッパン演目”として、ファンからの人気も高い作品です。
脚本・演出を手掛ける倉田淳は『PHANTOM』について、「今思うと初演の時は力技で進めていた部分があったことを
否めません。今回の再演にあたってはもう少し力を抜いて、ドラマ性をより浮上させたい」と挨拶。
入団3年目にして“世界中の女優が憧れる”ヒロイン、クリスティーヌ役を射止めた久保優二は、
「『PHANTOM』初参戦です。この1年間で沢山の女性役を経験させて頂いたので、
そこで得た糧をしっかりと引き出してお芝居できたらと思っております」と語りました。

続いてトークショーがありました

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会見の後半は漫画家・萩尾望都がゲストで登場。倉田とのトークセッション形式で、創作秘話などに花を咲かせた。
萩尾は1996年の『トーマの心臓』初演以来、舞台に対する倉田のスタンスと美意識に信頼を置き、スタジオライフを
温かく見守っている。このたび劇団創立30周年を祝して彼女が描き下ろしたというイラストが壇上に運び込まれると、
集まった記者たちも思わず前傾姿勢に。『トーマの心臓』だけでなく『夏の夜の夢』『LILIES』『DRACULA』等、
これまでスタジオライフが上演してきた様々な作品のエッセンスが画面に詰め込まれており、倉田も興奮気味に、
イラストに託された思いをあれこれ質問していた。また、倉田は「『トーマ』も『訪問者』も『湖畔にて』も、
人の死が隣り合わせに存在しています。死に対する先生の感じ方やお考えを伺いたいです」と。
これに対し萩尾は「私はもしかしたら、死んだ人を死んだ人と思っていないのかもしれません。
作品にも亡くなった人が沢山出てきますけど、彼らは消えてしまったというよりは、
ずーっと生きてる人たちと関わり合ってるわけだから。意外とそういうものかも、と思います」と回答。
それを糸口として話題は、萩尾の仕事に最期まで反対していたという亡き実父とのエピソードなど、死を
巡る興味深い話へとどんどん展開していくことに――。最後は「脱線してすみません! 死者も、生きてる人も、
役者さんたちが素敵に演じて下さると思います(笑)。倉田さんはいつも私にありがとうございますと仰るんですが、
『トーマの心臓』という古い作品を再発見して頂き、お礼を言うのはこちらの方です」と萩尾。
和やかな空気に包まれながら会見は終了となりました。

なお劇団員たちは同日夜、同じ会場にて、ファンクラブ会員約200人とともに30周年イヤーの打ち上げパーティーを開催。
日ごろ支えてくれているファンを、フードやドリンクのサーブでもてなした。倉田が「河内の遺志であるロンドン公演を
必ず実現したい」と宣言すれば、現代表の藤原啓児が「その時は今日いる皆さん全員、ロンドンまで来てください!
出席取りますからね!」と笑いを誘い、さらに石飛幸治は「歌が下手な役者だけのミュージカル作品も
やってみたい(笑)」と野望(?)を語り、31年目からの新たな出発、ますますの発展を、賑やかに誓い合いました。


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劇団スタジオライフ『PHANTOM THE UNTOLD STORY』

 

日程:2015年は11月11日(水)~12月7日(月)

会場:東京・シアターサンモール

 

http://www.studio-life.com/stage/phantom2015/

 

 

 
 

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