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ミュージカル『ノートルダムの鐘』製作発表 2016年06月

(2016年06月16日記載)

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東京・四季劇場[秋]にて12月開幕
ミュージカル『ノートルダムの鐘』製作発表

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公演について(公演資料より)

『ノートルダムの鐘』は、世界的文豪ヴィクトル・ユーゴーの代表作「Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)」に想を得た作品です。これまでにも映画化、舞台化が繰り返されていますが、劇団四季が上演するのはディズニー・シアトリカル・プロダクションズが製作し、2014年に米国カリフォルニア州サンディエゴのラ・ホイヤ劇場で初演。その翌年2015年にニュージャージー州ペーパーミル劇場で上演されました。楽曲は、1996年に製作され翌年にアカデミー賞にノミネートされた ディズニー劇場版長編アニメーションに基づき、作曲アラン・メンケン(『アラジン』、『美女と野獣』他)と作詞スティーヴン・シュワルツ(『ウィキッド』他)が手掛けるなど、劇団四季のレパートリー作品でもなじみあるクリエイターが楽曲を担当。脚本はピーター・パーネル(『On a Clear Day You Can See Forever』他)、演出はスコット・シュワルツ(『Jane Eyre』他)が手掛けています。

15世紀末のパリを舞台に、ノートルダム大聖堂の鐘楼に住む男カジモド、その彼を密かに世話する大聖堂聖職者フロロー、同警備隊長フィーバス、そして、その3人が愛するジプシー娘エスメラルダが綾なす愛の物語―。今回の演出版では、ユーゴーの原作がもつシリアスな印象を重要視し、人間誰もが抱える“明”と“暗”を繊細に描くことで、深く美しい人間ドラマに創り上げました。

実際に、「心に強く訴え、熱烈に感情を揺さぶる。素晴らしいパフォーマンスに促され、観客は喝采する」(バラエティ誌)、「強力で魅力的。愛と報復の物語に新鮮な深みを得る。圧倒的な喜び」(サンディエゴ・ユニオン・トリビューン)、など、国内批評家に好意的な印象を与えています。まさに“大人のための上質な演劇作品”と呼ぶことができるでしょう。

新作『ノートルダムの鐘』にどうぞご期待ください!


STORY

15世紀末のパリ。街の中心に存在するノートルダム大聖堂の鐘突き塔には、カジモドという名の鐘突きが住んでいた。幼き時に聖堂の聖職者フロローに引き取られた彼は、その容貌から、この塔に閉じ込められ、外の世界と隔離されていた。塔上から街を眺めて暮らす日々。友と言えば、何故か彼を前にした時に生命を宿す石像(ガーゴイル)と、鐘だけ。いつも自由になることを夢見ていた。

今年も、年に一度の“らんちき祭り”の日がやってきた。大いに盛り上がる人々の様子に堪えることができなくなったカジモドは、ガーゴイルたちにそそのかされ、塔を抜け出した。美しきジプシーの踊り子エスメラルダと出会う。折しも、最も醜い仮装をした者を決めるコンテストが始まったところ。自分が持っているものを活かすべきと言うエスメラルダに手を引かれ、カジモドはステージに上がる。その容貌が仮装ではないと知った聴衆は、残酷なまでに嘲りの言葉を浴びせ、彼を捕えようとする。エスメラルダは咄嗟にかばう。

大聖堂へ戻ったカジモド。彼を大衆の面前にさらしてしまったことの責任を感じたエスメラルダも、後を追う。差別の情なく、誠実で優しい言葉をかけるエスメラルダ。カジモドにとっては生まれて初めての経験。彼女へ愛を抱くことは必然だった。

一方、聖職の身でありながら、エスメラルダの美しさに邪悪な欲望を抱いたフロローは、市民と教会を守るという名目で、大聖堂警備隊長フィーバスにジプシー排除を命じ、彼女の捜索を始める。

しかし、フィーバスもまた、以前からエスメラルダの魅力にとりつかれていた。彼は命令に背き、エスメラルダを救出しようとするが、逆にフロローに刺され重傷を負ってしまう。大聖堂へ逃げ込むフィーバスとエスメラルダ。二人の間に愛の萌芽を感じたカジモドは、これまで感じたことない心痛を得ながらも、愛するエスメラルダのために、二人をかくまう。エスメラルダはジプシーの隠れ家“奇跡御殿”の地図が暗示されたペンダントのお守りをカジモドに託し、姿を消す。

カジモドのエスメラルダへの愛情を察したフロローは、その想いを利用すべく、故意に奇跡御殿襲撃計画を漏らす。危険を知らせようと御殿へ向かうカジモドとフィーバス。ペンダントに導かれるままたどり着くが、フロローの罠にはまり、エスメラルダもろとも捕らえられてしまう。

大聖堂に幽閉されたカジモドたち。フロローはエスメラルダへ自分の愛を受け入れるのならば解放すると迫る。取引に応じるよう説得するフィーバス。しかしエスメラルダは頑なに拒む。フロローの愛は憎しみへと変わり、エスメラルダを火刑へ。やがて刑執行のそのとき、カジモドは縄をほどき、エスメラルダを救出するが…。

製作発表(2016年6月8日)

四季劇場[秋]にて12月に開幕する海外新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』の製作発表会見が行われました。

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◆吉田智誉樹(劇団四季代表取締役社長)
劇団四季では12月11日(日)より、四季劇場[秋]において新作ミュージカル『ノートルダムの鐘』を上演致します。来年6月までの半年間を予定しております。この作品は、ヴィクトル・ユーゴーの代表作「Notre-Dame de Paris(ノートルダム・ド・パリ)」に想を得た作品であります。音楽は1996年公開のディズニー劇場版長編アニメーション、(作曲アラン・メンケン、作詞スティーヴン・シュワルツ)がベースになっております。四季の長年のパートナーでありますディズニー・シアトリカル・プロダクションズが製作し、2014年にアメリカ・サンディエゴのラ・ホイヤ劇場で初演されました。翌2015年にはニュージャージー州のペーパーミル劇場でも上演されています。今日はディズニー・シアトリカル・プロダクションズ 国際戦略担当ディレクターのフェリペ・ガンバさんがお越し下さっています。はるばる日本までありがとうございます。

私が『ノートルダムの鐘』を初めて観たのは2014年のラ・ホイヤ劇場の公演です。非常に大人向けの作品で、今の四季の上演活動を支える新たなレパートリーに成り得ると感じました。理由は3つございます。ひとつは非常に深い人間ドラマがあるということ。大変完成度の高い楽曲で綴られているということ。そして、シアトリカルでシンボリックな演出が用いられてるということです。ストーリーラインは非常にシリアスで、皆様お馴染みのアニメーション映画とは、かなり異なります。従来のディズニーミュージカルの印象が「ファンタジックで幸福感に溢れるもの」だとすれば、本作は「ドラマチックで宿命感に満ちたもの」と言えると思います。登場人物が抱える「明と暗」、背負わなければいけなかった「宿命」を描き出すことで、嘘いつわりのない立体的な人間ドラマが立ち上がっています。「人間と運命の相克」というテーマは四季が創立以来掲げる作品のテーマであります。非常に親和性が高いと感じております。しかし、今回は従来のディズニー作品のターゲットであるファミリー層ではなく、新たに目指すのは大人の観客の獲得ではないかと考えます。

今回、日本語訳詞と台本を高橋知伽江さんにお願いしました。高橋さんはご存知の通り、『アラジン』の日本語訳詞で大変高い評価を得ました。高橋さんの手により、一層日本人の心に寄り添うストーリーラインになることを信じてやみません。作曲アラン・メンケン、作詞スティーヴン・シュワルツの世界的な才能によって作られた音楽は、アニメーションあるいは舞台といった枠を超えたマスターピースと言えると思います。素晴らしいというひとことに尽きると思います。観客の想像を喚起させるシアトリカルでシンボリックな演出にもご注目ください。スコット・シュワルツによって緻密に練られた演出は、作品の世界観を象徴的に表現しており、演劇のあるべき方向性を指し示していると思います。ディズニーが見せるもうひとつの顔、それが『ノートルダムの鐘』だと思います。ディズニーと四季のパートナーシップはこの作品を通して、新しいステージを迎えると思っています。ご期待くださいますよう、お願いいたします。

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◆フェリペ・ガンバ(ディズニー・シアトリカル・プロダクションズ 国際戦略担当ディレクター)
日本の皆様にお会いできて嬉しく思っております。これまで四季のとパートナーシップの中で、共にたくさんの仕事をしてきました。21年間に及び、私の心を満たしてくれています。大勢のお客様がこれらの作品をご覧くださり、友人のような関係の四季の皆様とまたご一緒できることを非常に喜ばしく思います。今回6作品目となる新しい作品『ノートルダムの鐘』で再びご一緒させていただくことになりました。

と挨拶し、スクリーンを使って20分間のレクチャーがありました。

この後、出演候補者らによって、劇中ナンバー「Out There」(カジモド/海宝直人)、
「God Help the Outcasts」(エスメラルダ/岡村美南)、「Made of Stone」(カジモド/飯田達郎)の3曲が披露されました。

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『ノートルダムの鐘』出演候補キャスト が登壇
(「各キャストの出演タイミングにつきましては、稽古の状況、また劇団が同時に展開します
他の作品のキャスティング状況などから総合的に判断して決定いたします」とアナウンスがありました)

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カジモド役候補
海宝直人(※外部キャスト)/飯田達郎/田中彰孝
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フロロー役候補
芝 清道/野中万寿夫
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エスメラルダ役候補
岡村美南/宮田 愛
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フィーバス役候補
佐久間 仁/清水大星
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クロパン役候補
阿部よしつぐ/吉賀陶馬ワイス
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◆出演候補者を代表して芝 清道が挨拶
私自身、この『ノートルダムの鐘』の音楽を初めて聴いた時、心が震え鳥肌がたちました。そして原作を読んだ時、胸がいっぱいになりました。このような素晴らしい作品の開幕に携わることができて大変光栄です。初日というスタートラインに向かって、スタッフ、キャスト、一丸となり、全身全霊で稽古に挑み、この作品の感動を多くの皆様にお届けできるよう、全力を尽くしていきたいと思います。12月の開幕、ぜひ楽しみにお待ちください。よろしくお願いします。

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ミュージカル『ノートルダムの鐘』

 

日程:2016年12月開幕~2017年6月予定

会場:東京・四季劇場[秋]

 

第1期公演:12月11日(日)~2017年4月30日(日)

10月15日(土) 一般発売開始

 

https://www.shiki.jp/applause/notredame/special/release/

 

 

 
 

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あらかじめご了承下さい。

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