情報紙から飛び出した 演劇系エンタメ サイト
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

舞台『星のいかだ』キャスト(佐藤美貴・恵畑ゆう・香音有希)と脚本・演出(村松みさき)による座談会 2018年02月

(2018年02月08日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 
この記事おススメ!って思った方は   をクリック!(4 人がクリック)
Loading...

舞台『星のいかだ』
メインキャスト(佐藤美貴・恵畑ゆう・香音有希)と
脚本・演出(村松みさき)による座談会

記事・写真提供(2018年1月31日、稽古場にて)

2018年2月に本番を迎える舞台『星のいかだ』のメインキャストである
佐藤美貴、恵畑ゆう、香音有希、そして脚本・演出を務める村松みさきの4人による座談会が行われました!
作品に対する想い、稽古場の様子など、13人のキャストを代表して、たっぷりと語ってもらいました。

◆村松◆ 
今回、舞台『星のいかだ』に出演する佐藤美貴さん、恵畑ゆうさん、香音有希さんに集まってもらいました。
今回の脚本のことからお話すると私の中で最大のテーマとなったものは、人間の抱える寂しさだったりとか、弱さです。
自分ではどうしようもできない部分が人間にはたくさんあって、それを何とかして乗り越えようとした人たちの物語を
どうしても書きたくて。 演劇や舞台、芸能のお仕事をしている人たちには、日々辛い出来事がのしかかるものだと思っていて。
経済的にも苦しいし、作ったものがあとに残らず消えてしまう儚さもある。
しかも仕事が無かったらタダの人と言われてしまう、そういった辛さってたくさんあります。
演劇や舞台の仕事をしている人たちの抱える寂しさと『星のいかだ』に書かれている内容には、似通う部分があって。
私たち表現を仕事にしている人たちがこの脚本をやるということにきっと意味があると思っています。

――それをふまえて、キャストさんに今回のご自身の役についてお聞きしたいのですが……

◆香音◆ 
私は、春野さちという女の子なんですが、(今回の舞台の設定である)島の人たちの葛藤がとても深い。
それを感じながら育ってきているけれど、でもとてもおおらかな性格でもあって。
そのさちの性格を形成したのは、(恵畑ゆうさん演じる)創ちゃんがいたからだと思います。
幼なじみでお互いの境遇も知っていて。だから相手に対して「こうしてあげたい」という気持ちも強いと思う!


▲写真…香音有希

◆村松◆
切ないほどの恋心を抱えてますもんね。

◆一同◆
うん!!一途、ほんとに一途!!

◆佐藤◆
(自身が演じるかなえは)けっこう頑固者ですね。ひとつこれ、と決めたら、それに向かって突き進んでいく。
でも頑固だけど、好きな人のためなら命も投げ出せる人なんですよ。


▲写真…佐藤美貴

◆恵畑◆
僕は最初、脚本を読んだときに、「あ、女性が書いた人物だな」と思いました。
ある人から見たら良い人なんだけど、違う人や角度から見たら、すごく冷たく映ったり。
(自身が演じる)岡崎創介なりの正義感やポリシーがあったりするんだけど、客観的に見るとすごく冷たく見えてしまったり、
逆にすごく優しく見えたりすることもあって。それから、色んなシーンでの感情のぶつかり合いがあって、
稽古はとてもやりがいがあります。


▲写真…恵畑ゆう

◆村松◆
今回の稽古場は、スタッフさん含めて20名ほどの人数ですが、稽古場で過ごしてみていかがですか? 
楽しい話はありますか?

◆一同◆
楽しい話!?

◆村松◆
私、こんなにお芝居の稽古に集中させてもらえたのが生まれて初めてで。

◆一同◆
えええええ!!!!??

◆村松◆
10年間やってきて、こんなに自分のやるべきことに向かい合えたのが初めてなんです。
自分が大人になってきたからかもしれないけど、今回のメンバーの人の良さ、もあるのかなと思っています。
私にとっては、特別な、転機になりそうな作品です。

◆一同◆
おお!

◆佐藤◆
それに関われて嬉しい!


▲写真…村松みさき

◆村松◆
表現をすることでしか自分の人生を救えないってことが最近わかって。あとに引けないという覚悟(笑)。

◆佐藤◆
あ!稽古をしていて、出番を待ってる共演者の顔を私、けっこう見ちゃうんですよ! 
シーンを演じている時じゃなくて、待機してるとき(笑) でね、たまに目が合うときがあるんですよ! 
険しい顔して見てる人もいれば、普通に観客みたいにして見ている人もいて。それが楽しいです。

◆恵畑◆
13人いて、みんな個性が違って楽しいですよね。稽古場でぼんやり眺めているだけでも、
それぞれ佇まい方が違うし、とても個性がある!

◆香音◆
皆さんしっかりキャラを立てた上での個性がちゃんとあってすごいなぁと思います。

◆村松◆
最初、打ち解けるためのゲームから始めて。それでお互いの距離が縮まってそれが嬉しくて。
しかもみんな良い人たちで。

◆一同◆
ほんっとに良い人たち!!

◆村松◆
私の至らない点も支えてもらって。ありがたいです。

―― 一同爆笑。

◆村松◆
今回、劇場HOPEということで、ありがたいことに千秋楽のチケットも
だんだん予約が埋まってきていて。お客様へのメッセージなどはありますか?

◆恵畑◆
僕自身は今回のような現代劇やリアルな日常を切り取ったお芝居は初めてで。
その分、稽古も苦労していますけど、でもそういうのも含めてお客様に
同じ空間を共有していただけたら嬉しいなって思います!

◆香音◆
私も、性別としてちゃんとした女性をやったことが無くて、しかも現代劇。とても新鮮です。
最初は戸惑いもあったけど、『普通の日常を切り取ったところで生きている』ということを大事にしていきたいです! 
お客様との距離が近いというのも楽しみです。緊張もするだろうけど、良い緊張に変えていきたいです! 
お客様にともに参加していただけるような身近さでやれたらいいなと思います。

◆佐藤◆
とにかく観に来てほしいです! ハンカチもって(笑) 私たちも緊張するとは思うけど、
客席との距離が近いからお客様も緊張するよね! でもハンカチはしっかり持ってきてもらいたいですね!

◆村松◆
私は今、演劇とかお芝居に自分のことを救ってもらっているなという毎日で。
こないだ稽古のウォーミングアップのゲームで『演劇の良い所をみんなで挙げていく』というのがあって。
たしか佐藤美貴さんが『人の人生を救える』っていうのを挙げてくれて。本当にその通りだなと思って。
演劇を作るという事に救われてる部分がある。『仕事がある』ということは『生きている』ということだから。
私なんて戯曲書いてなかったら、ただの変質者だと思うし。

――激しくうなづくカメラマン。 一同爆笑。

◆村松◆
表現という仕事があって良かった! そういう気持ちで稽古に臨むと全然見えてくるものも変わってきました。
お客様の人生を救いたいとか、そういうおこがましいことではなくて、『星のいかだ』を
このメンバーで作ることで自分の人生救われてるなと思うから、すごく大切にしたい。
10年かかってようやく演劇というもののスタートラインに立てた
村松みさきプロデュースを観に来てもらえたら嬉しいし、何より理屈抜きで楽しんでもらいたいですし、
人物に重ねて泣いてもらってもいいし。「観に来て良かった」と一つでも思ってもらえたら嬉しいなと思います。

◆一同◆
劇場でお待ちしております!!


公演情報

脚本『近づく星の光うるわし』でドラマ21最優秀作品賞を受賞した
村松みさきの笑って泣ける最新書き下ろし戯曲、上演決定。

―「人生その時期になると目の前に一隻の船がやってくるんです。
それにちゃんと憎しみやら悲しみやらを乗せて海に出すことができるかどうかが大事で。
船出が遅れるとずっとその荷物を一人で抱えなくちゃいけなくなるから」―

少年ジャンプの超人気漫画「BLEACH」の舞台版「ROCK MUSICAL BLEACH」の主役朽木ルキア役を演じる佐藤美貴、
NHK「BSおかあさんといっしょ」の元・歌と体操のおにいさんである恵畑ゆう、
元宝塚雪組男役である香音有希、『相棒』『コード・ブルー』など数々のテレビドラマで活躍する樋渡真司を招いての
『星のいかだ』が2018年2月、劇場HOPEに登場。

【キャスト】
佐藤美貴 (ジェイズプロデュース)
恵畑ゆう (ACT JPプロデュース)
香音有希 (キョードーファクトリー)
安岡千夏 (ACT JPエンターテイメント)
樋渡真司 (自転車キンクリーツカンパニー)
高橋まさかず (劇団ショーマ)
経塚祐弘 (ハルベリーオフィス)
かまくらあや (三文姉妹)
仲村大輔 (劇団PIS★TOL)
高畑こと美
酒井千寿 (演劇集団SINK)
大嶋麻沙美
村松みさき (村松みさきプロデュース)

※アフタートークなどのイベントの情報はオフィシャルブログなどで随時お知らせ致します。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。



 

『星のいかだ』

 

公演日程:2018年2月21日(水)~3月4日(日)

2月21日(水)19:30

2月22日(木)19:30

2月23日(金)休演日

2月24日(土)14:00/19:30

2月25日(日)14:00/19:30

2月26日(月)19:30

2月27日(火)14:00/19:30

2月28日(水)休演日

3月1日(木)19:30

3月2日(金)14:00/19:30

3月3日(土)14:00/19:30

3月4日(日)15:00

 

会場:劇場HOPE

(中野区中野3-22-8/中野駅南口より徒歩7分)

 

チケット:(全席自由)前売り…4300円 当日…4500円

グループ割引…前売り券を3枚以上まとめてご購入の場合、
1枚につき3800円とさせて頂きます。(同日同じ回限定)

小学生/中学生…3000円

 

チケット予約

お問い合わせ natsumatsuri_muramatsuri@yahoo.co.jp

 

『星のいかだ』完全攻略サイト

(日程、イベント、スタッフからのお知らせなど、『星のいかだ』の情報を完全網羅!)

 

 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]