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ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』製作発表会見が行われました。 2021年03月

(2021年03月17日記載)

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ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』製作発表会見が行われました。


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公演概要(リリースより)

2021年4月東京・日生劇場、5月上旬名古屋・御園座にて上演される、
ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』のメインキャストが決定いたしました!

魅力溢れる、華やかな実力派キャストが集結!!
本作は、日本のミュージカルにおいて初めての題材となるスペイン最大の
画家・ゴヤの半生を、生きる力に満ちたオリジナルミュージカルで描く意欲作です!
復帰後、“初主演”を果たす今井翼と共に舞台を彩るメインキャストとして、
ミュージカルだけでなく様々な舞台で優れた演技力を誇る小西遼生
多方面での活躍が光り、今回の舞台で初ヒロインを勤める清水くるみ
過去に菊田一夫演劇賞を受賞し、声優としても魅力的な山路和弘
元宝塚トップ娘役で、卓越した歌唱力と演技力が持ち味の仙名彩世
2.5次元の話題作をはじめ、様々な舞台で挑戦を続ける塩田康平
歌・踊り・殺陣を得意とし、分野を問わず幅広い役柄を演じる天宮良
どの作品においても、高い演技力での存在感が際立つキムラ緑子が出演します!
豪華キャストによる、エネルギッシュなミュージカルに是非ご注目ください!

ストーリー

封建的なスペイン社会において、破天荒かつ進歩的な考えをもっていたフランシスコ・デ・ゴヤ(今井翼)。
ひときわ野心の強いゴヤは、保守的なアカデミー会員である義兄バイユーとことごとく対立するが、
宮廷画家になるために王妃マリアやその側近のテバ伯爵に近づき権力を利用するなど、あの手この手で出世を目論んでいた。
そんな彼を心配し支えるのは、妻のホセーファや同郷の親友であるサパテール。
だが、その助言には耳を傾けず、ゴヤは自分の信じた道を突き進んでいく・・・。
そして写実的なヌードである「裸のマハ」を描いたことで、保守的なスペイン画壇でスキャンダルを巻き起こし、
さらに革命軍との接触を画策する宰相ゴドイの命により、使者としてフランスに向かう途中、
何者かに毒を盛られ、聴力を失ってしまう・・・。
自暴自棄となり絵が描けなくなるゴヤだったが、資産家・アルバ公爵夫人との出会いで再び
描くことへの衝動を取り戻していく……。

製作発表会見が行われました。(2021年3月9日)


◆原案・脚本・作詞:G2
小学生のころ家にあった事典で、ゴヤの絵を見て大変な衝撃を受けました。
そこからほとんど関わりはなかったのですが、
8年前にちょっとしたきっかけで彼の人生のダイジェストを知ることになり、すごく魅せられました。
何に魅せられたのかは自分でもよくわらからないのですが、ゴッホみたいなピュアなアーティストではなくて、
何か闘牛士的な戦う画家であり、最初はただの成り上がり者だったり。
ちょうどスペインの動乱時期で、価値観がガッと変わる時代。
絵の世界でいうと、ロココ(調)という人間が作り出した調和の世界が生まれたようなところから、
だんだんはみ出していく。耳が聞こえなくなったり、ナポレオンに襲われたりする中で、
変動していくその様がとても魅力的で、一体この人の中に何が起きたのか。
それが知りたくて書きたいと思うようになりました。
演出家の鈴木裕美さんとも書く前から、色々と打ち合わせはさせていただいていたのですが、
「これは何が言いたい話なんですか?」と聞かれた時に、
僕は答えられなくて「それが知りたくて書くんです」という話をしたくらいです(笑)。
本も上がり、音楽とともに歌詞の修正なども終わりまして、僕はひと段落をつかせていただていて。
あとは鈴木裕美寮長率いる、とても優秀な寮に子どもを預けたような親の気持ちです。
時より稽古の映像も拝見しますが、スペインの血の匂いがする生き生きとした、
きれいだけではないエネルギッシュなミュージカルになるような予感がしております。
僕自身が一番初日が楽しみだと思います。よろしくお願いします。

◆演出:鈴木裕美
G2さんから「僕が演出をしたいのだけど、この時期忙しいのでやって」と言われ(笑)、
非常に光栄ながらやらせていただくことになりました。
私を呼んでくださったのはG2さんで、私が(作曲・音楽監督を担当する)清塚(信也)さんに
来て欲しいと言って、このカンパニーが成立しています。
いま新作ミュージカルというと、比較的漫画や小説、映画が原作であったりという、
とっかかりがあるものからミュージカルにしていくということが多いと思うのですが、
これは全くのゼロから作っているミュージカルなので、きっとこうなるのだろうなと
皆さまが想像がつかないものだと思いますし、大変ではありますが、ゼロから作る喜びを稽古場で味わっています。
例えば、コンテンポラリーダンスの音楽がないところから作って、そのダンスに対して清塚さんや
フラメンコの佐藤浩希さんが、その場で音楽を作って行きタイミングを決めていったりするという、
本当に意味でのコラボレーションが起こっています。ものをつくる喜びに打ち合わせの時からドキドキするというか。
清塚さんとG2さんと、振り付けの上島雪夫先生とフラメンコの振り付けの佐藤さんと話ししている時も、
「だったらさ」って、その場で曲を作って今弾き始めるし、踊り出し、歌詞を変えてと、
誰も否定的なことを言わない打ち合わせで、血が綺麗になるほどの喜びでした。
産みの苦しみもあるのですが、どうぞ皆さん楽しみにしていただけたらと思います。

◆作曲・音楽監督:清塚信也
見ての通りの音楽家でございます。またの名をおしゃべりピアニストと最近よく言われるので、
喋りすぎないようにしたいなと思います(笑)。
アーティスティックな時間を過ごせていることに心から感謝しております。
G2さんと(鈴木)裕美さんと3人で土台となるところを、
コロナ禍ということもあり、リモートも駆使してやっているのですが、そんなことを物ともせずに、
1日中でも話をしていられるような楽しいアーティステックな話ができました。
こんな想いに浸ったのは、学生の頃以来じゃないかなと思います。
集中して作品を生み出させていただきました。
そこへキャストの皆さんが入って来て、今井翼さんのエキスパートですごいスキルと、
(小西)遼生さんと(清水)くるみさんのタレント性。
裕美さんがおっしゃった通り、だれも迷いがないという空気感で、
「俺はこれをやる人間で、これに関しては絶対に揺るぎないんだ」という
気持ちを寄ってできた、すごいエンタメだなと思っております。
コロナ禍ではありますが、日生劇場と御園座でミュージカルが行われること自体、
私は何か偶然を超えた必然というか、意味のあることに思えてなりませんし、
今井翼さんも復帰という大きなテーマもあります。
ゴヤ自身もそういった人生を歩んだ人でもありますので、
何かすごい縁が巡り巡ってこの作品を作らせているような感覚がしております。
ぜひ皆さんご期待ください。

◆フランシスコ・デ・ゴヤ役:今井翼
日本の次に愛するスペインを舞台に世界を代表するゴヤを演じられることをありがたく思っております。
僕自身も病を経験して、おかげさまで今を迎えられる喜びというものを感じておりますが、
紆余曲折したゴヤの人生を丁寧かつ大胆に、また熱くエネルギッシュに演じて行きたいと思っております。

◆サパテール役:小西遼生
僕が演じるサパテールという人物は史実にも残っているゴヤの本当に親友なのですが、
ゴヤとは手紙でやりとりするシーンが作品の中でも多くて、実際の歴史の中にも手紙が残っています。
実際のゴヤからサパテールに宛てた手紙がラブレターのような「君がいれば他は何もいらない」くらいの
文章が書いてあったりとか、これだけ絵を描くことや出世することに貪欲な人間が、
「君さえいれば」という熱い情熱を傾けてくれる役です。僕自身も、今井翼さんと同世代ということで、
稽古の中でも親友という言葉を超えた、見ようによっちゃ、ちょっと危険な関係というか(笑)。
心と心の通った役が作っていければいいなと思っております。ぜひ楽しみにしていてください。

◆ホセーファ役:清水くるみ
ホセーファは、このお二人(ゴヤとサパテール)の関係性の愛情が強いがあまり、
あまり愛されていないという妻の役ですが、健気に支えていくという役です。
一ヶ月くらいお稽古をしていますが、あまりホセーファの役については記載されていないので、
今日衣装を着てみて、すごくインスピレーションをいただいたので、
もう一ヶ月の稽古を頑張って行きたいなと思っております。

ーーー日本ミュージカル史上初の『ゴヤ』という作品の出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。

◆今井翼
僕自身これまでスペインと様々なご縁をいただいておりまして、そのフラメンコが繋いでくれた
今回の新たな出会いということを大事にしていきたいと思いました。
僕は昨年活動を復帰させていただきまして、そこから様々な経験をしていく中で、
今回このような大役をいただきましたので、これまでの時間に感謝して、
今このような時代を迎えている中で、舞台に立てる喜びを噛み締めながらしっかりとやっていきたいと思います。
お話をいただいた時はすごく嬉しかったです。

◆小西遼生
個人としてはG2さんと鈴木裕美さんとは前に作品でご一緒させていただいて、お二方ともすごく演劇愛の強い、
とても愛情のあるお二人だったので、そのお二人がタッグを組んで、もの作りをするところに
一緒に参加させていただけることにすごく嬉しかったです。
家であまりテレビは見ないのですが、今や話題沸騰の清塚さんが本気でミュージカルを作るという、
初めての舞台だと思いますので、そこに参加させていただける喜びもあります。
世代的にはずっと見ていた翼くんはスターなので、僕もコニツバと言われるように頑張りたいと思います。
嬉しかったです。

◆清水くるみ
私は初めて日生劇場に立たせていただくのですが、初めての日生劇場でこんな大役をいただいて大丈夫なのかなと。
最初は間違いじゃないかと思いビックリしました。ご一緒していいものかと思うくらい、
素晴らしい方々に囲まれているので、緊張しているのですが、その中で足を引っ張らないように
頑張らないといけないなという気持ちです。嬉しかったです!

ーーーフラメンコをずっとされてきていますが、それが活かせそうなシーンがあるのか教えてください。

◆今井翼
芝居から派生したフラメンコは踊らせていただきます。4~5年近く支えてくださっている、
僕のフラメンコの先生である佐藤先生も振り付け、そして出演なさるので、そういう意味でも心強く思っております。
フラメンコはいかに喜び、悲しみ、そういったものが体の芯から湧き上がってくる1つのダンスではなく、

そういう舞踊なんですよね。まさにゴヤの青年時代というのは、ものすごく迸った野心を持っている。
そういった想いをうまく連動させていきたいと思っています。
本来であれば、この作品の準備期間を迎える前に改めてスペインに行って、ゴヤやスペインのことを
再び感じて準備に取り掛かりたいと思っていましたが、世界中が大変な状況を迎えていますので、
僕がこれまでにスペインで経験してきたことを今一度振り返りながら、
しっかりとその匂いや空気感を表現していけたらと思っております。

ーーー佐藤浩希さんというフラメンコの第一人者の方が師匠で、
振り付けもされるということですが、シーンによって変わるような即興性のあるフラメンコは踊られますか?


◆今井翼
芝居から派生したフラメンコというものを表現していただきますが、
佐藤先生とは色々な作品で支えておりまして、僕が初めて日生劇場で初めてフラメンコを披露した時もそうですし、
片岡愛之助さんの懐のおかげで歌舞伎公演でフラメンコを踊る時にもサポートいただき、
僕が最も敬愛する山田洋次監督の芝居でもフラメンコを踊らせていただいたりと、
僕にってフラメンコが繋いでくれた縁というものがとてもあります。
今回は、僕にとって思い入れのある日生劇場、初めて立つ御園座で、今このような状況ですので、
皆さんのお気持ちやご都合があると思いますが、来てくださったお客様お一人お一人にゴヤが自分の足で
病と向き合い、登りつめていったそのエネルギーを、皆さまにフラメンコだけではなく、
この作品を通して感じていただきたいですし、何よりも今回は清塚さんが作曲してくださいますので、
また清塚さんが描く世界観、スペインに寄り添った清塚さんの音楽というものが、大きな見所にもなっておりますので、
これまでにはない、型にはハマらない新作ミュージカルをご期待いただきたいと思います。

ーーーゴヤのイメージと自分との共通点はありますか?

◆今井翼
ゴヤのことはそれまで造詣深かったわけではないのですが、今回このような機会をいただいて、
自分なりに色々な資料を見て勉強していく中で、すごく我が道をゆく熱き魂というものに
すごく共感を得るものがありました。年表を作って、彼がどうやって生きていたのか、
彼が求めていたものを手にした末に迎える苦難の道の中で、簡単には這い上がれないけれど、
人の力や見えなくなったものができてしまった分、彼には見えるものがあった。
彼にしかない感性というものを僕は大事にしていきたいと思ったし、
ゴヤが残して行ったものが、いま僕が表現できるというのは、こんなにもありがたいことはないので、
そこもゴヤに敬意を表して大胆に熱くいきたいと思います。

ーーー今井さんの演じるゴヤはどうですか?

◆鈴木裕美
まずミュージカルの主役をなさる方は、声の高いテノールの方が多いのですが、
声がすごく魅力的だし、ゴヤにすごく合うなと一番最初にお話しした時に思いました。
エネルギッシュであるところと、ゴヤという人は社会や世界への視線の中に怒りが大きなパーセンテージであります。
もちろん、慈しみやそういう気持ちもありますが、怒りを感じることが多いのです。
個人的な感想としては、今井翼さんも相当怒りという感情を持っていいらっしゃる方だなと思うので、
そこはすごく合うという風に思っています。

ーーー稽古場の様子は。

◆今井翼
今回は一ヶ月半という稽古期間がありますので、じっくりと、そして鈴木さんが緻密にアドバイスをくださるので、
その都度、自分なりに解釈から咀嚼というものを持ってやっています。
ゴヤというと晩年のモノクロームな印象があると思うのですが、今回は芸術家というよりも人間ゴヤに焦点を当てた
作品になっていますので、とてもコミカルなシーンがあったりとか、彼の人間味あふれる熱い部分と、
すごくうねるような彼の人生と同じようなストーリー展開になっていまして、僕もこれまでお芝居をさせていただく中で、
こんなにコミカルなお芝居をさせていただくのは初めてだと思いますので、
すごくエンジョイというか、お稽古場でお芝居をやっています。あっという間に時間は過ぎてしまいますが、
とにかくベストを尽くして、観てくださる方に喜びを感じていただい。
僕もそうですが、いい作品に巡り合った後、劇場を出た後の気持ちって形容しがたい喜びってあるんですよね。
そういうエンタメの力を信じていますので、皆さんにもご期待いただきたいと思います。

ーーー清塚さんから観た今井さんの印象は?

◆清塚信也
今井さんが声を出した(稽古場で歌った)時に裕美さんと僕がいたのですが、
前の歌から連想する声よりかはだいぶ低い声がしっかりと出るので、
日本人の主役をされる方でこんなに低い声を演じられる方は、なかなかいない。
ゴヤにぴったりなのもそうだし、音楽的にも幅が広がるなということで、すごくときめいたことを覚えています。
あとお食事をしていても今井さんは謙遜な部分と、ものすごく「いやこれは絶対こうだ」という部分と、
ほどよく鈍感な部分とすごく可愛らしい部分と、いろいろな面を持っているので、
いろいろな魅力が、このゴヤで出るんじゃないかなと思います。

◆今井翼
いや本当に鈍感なんですね(笑)。
よくいえばマイペースということで、よろしくお願いいします。

ーーー画家ゴヤが題材でフラメンコも踊られるということですが、
最初に聞いた時に踊るんだ!と思われましたか?


◆今井翼
ミュージカルなので、踊ることは当然想定していましたし、
今回はフラメンコだけではなく、ジャズの要素も入ってくるので、
僕にとってはダンスの起源はジャズであって、20代半ばで自発的に始めたフラメンコを
今を継続していてということを芝居の中で表現できるというのは嬉しいですね。

ーーー新たな相棒ということでコニツバ結成ということですが。

◆今井翼
すごく寄り添ってくださるので、同年代ということもあって、
小西さんの方から来てくださるので、僕もすごくリラックスできますね。
でももちろん小西さんは芝居を超えた親友にという関係になっていきたいですが、
それを超える僕の盟友というのは、しっかりとココ(胸に手を当て)におります。

◆小西遼生
稽古の始めの時に何も言わなくても抱きついてくるパコ(ゴヤの通称)が翼くんの中にいて、
今は距離感が敏感な時期ですが、そういう意味ではノーディスタンスというか、
すごく飛び込んで来てくれる喜びがありました。
鈴木裕美さんからも僕らの関係性を一番大切に作らなくてはいけないという話をしていましたので、
残りの稽古期間で、人生で一番のパートナーになれるよう頑張りたいと思います。

ーーー最後にメッセージをお願いします。

◆今井翼
今回このような大役をいただき、ありがたく思っております。
日本中、世界中が大変な時代を迎えている中で、表現者として今回こうやって舞台立てる喜びを日々噛み締めています。
ゴヤが激動な時代の中、病を味わった中で、時代とどう向き合い、希望に向かっていったのかということを
時代を超えて、すごく人に訴えかけるプラスのエネルギーがあると思います。
少しでも皆さんが楽しんでくださり、そのエネルギーが皆さんにも分かち合っていただけたら、
大変ありがたく思います。

 

 

ミュージカル『ゴヤ -GOYA-』

 

東京・日生劇場 2021年4月

名古屋・御園座 2021年5月上旬

 

原案・脚本・作詞:G2

演出:鈴木裕美

作曲・音楽監督:清塚信也

出演:今井翼

小西遼生

清水くるみ

山路和弘

仙名彩世

塩田康平

天宮良

キムラ緑子

 

https://www.shochiku.co.jp/engekiw/lineup/musical_goya/

 

 

 
 

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