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シアタートラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』開幕 ! 初日コメント・舞台写真あり 2022年08月

(2022年08月22日記載)

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シアタートラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』開幕 ! 初日コメント・舞台写真あり



世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

《初日コメント》 初日(8月20日)を終えた現在の心境


人間が持つ根源的な欲望を描いたスリリングな二人芝居『毛皮のヴィーナス』
無事、初日を終えた演出家・出演者の心境をお伝えいたします。

◆五戸真理枝/演出
『毛皮のヴィーナス』がシアタートラムで観たい。あわよくばこの手で作り上げたい。と
憧れていた作品が実際に舞台上に姿を現し、なんだか夢を見ているような気持ちです。
稽古中も、初日の舞台を観ていても、作者デヴィッド・アイヴズ氏が劇中に封じ込めた、
古代から現代まで続く演劇というものへの信頼と、執拗とも感じられるくらい強い愛情が、私に強く響いてきました。
この力に巻き込まれ、導かれ、作品を組み上げさせられた感覚があります。
ヴィーナスに限らず、古代の神様は、人間の思考や空想の中に突然、
ありありと姿を現し、突然姿を消す存在なのかもしれません。
この戯曲では、演劇の幻想性を利用して、そういう神様の存在感が写し取ろうとされているのかもしれず、
私は創作過程で、このヴィーナスの存在感にかなり翻弄されました。
この作品は、あるシーンでは人間心理が奥深く描かれていたり、ドキドキするようなエロスを感じる場面もあるので、
お客様に息をつめて見守ることも求めてくるかと思いますが。
創作の喜びや、人間への讃歌、そして演劇への讃歌が、どうか心地よくお客様まで届きますように。
高岡早紀さん、溝端淳平さんをはじめスタッフ、関係者の皆さんの演出に対するお力添えに心より感謝いたします。
千秋楽までの公演の無事を祈っております。

◆高岡早紀/ヴァンダ・ジョーダン (ドゥナーエフ)役
緊張感のある時世ながら、無事に初日を迎えられたことにまずほっとしています。
二人芝居で、とても充実した稽古を重ねてきました。大人数の舞台とは また違った、二人の絆・呼吸が試される舞台。
淳平君とはこれまでも共演を重ねてきましたが、彼には「何があっても絶対に大変なことにはならない」という安心感がありますし、
一対一で向き合ってきて、よりその信頼感が増しました。
精神的にも体力的にも大変な作品ではありますが、とても楽しいです。まだまだ積み重なっている課題をこなして、
淳平君と、より素晴らしい 『毛皮のヴィーナス』の世界をお客様にお届けできるよう切磋琢磨していきたいと思います。
何かすごいものを目撃していただけると思います。ぜひこの時間を共に共有しに、劇場にお越しいただけましたら嬉しいです。

◆溝端淳平/トーマス・ノヴァチェク (クジェムスキー)役
信頼できる早紀さんの胸を借りながら、二人で作っていく空気を途切れさせないように、
表現し続けられるように、そんな思いで初日の舞台に立ちました。
お客様も温かく、想像以上に贅沢な空間に身を置くことができ、役者としてとても楽しめた初日となりました。
この戯曲には業(ごう)や愚かさなど、様々な人間模様が描かれています。
普段、体感することのない生々しいものをお届けできればと思っています。
困難な方もいらっしゃるご時世だと思いますが、よろしければ 劇場に足をお運びください。
観に来てくださった方には最高のものをお届けできるようにがんばりますので、ぜひ楽しみにお越しください。


世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

公演について(リリースより)


人間が持つ根源的な欲望を描いたスリリングな二人芝居『毛皮のヴィーナス』
本作は、「トラム、二人芝居」と称し、新進の演出家を起用し、実力派キャストによる二人芝居を上演する企画のうちの一作です。
『毛皮のヴィーナス』は、“マゾヒズム” の語源にもなったオーストリアの小説家L・ザッヘル=マゾッホの小説から想を得て、
米劇作家デヴィッド・アイヴズが舞台用に戯曲を執筆し、2010年にオフ・ブロードウェイにて初演された作品です。
その後ブロードウェイでも上演、さらに2013年にはロマン・ポランスキー監督により映画化もされました。
オーディションを受けに来た女優と演出家、さらに戯曲の登場人物も交錯するという二重構造を駆使しつつ、
人間が持つ根源的な性的欲望をスリリングに描き出していく、ライブ感あふれる舞台です。

新鋭の演出家・五戸真理枝がシアタートラムで初演出
本作『毛皮のヴィーナス』の演出を手掛けるのは文学座所属の五戸真理枝。上村聡史らのもとで演出助手として研鑽を積んだ後、
2016年に文学座アトリエの会『かどで/舵』の『舵』で、
初演出を果たしました。
また、新国立劇場等の外部公演でもゴーリキーやチェーホフといった古典の名作を瑞々しい感性で演出し、脚光を浴びています。
さらに、元々は劇作家志望だったということもあり、戯曲や小説からの脚色、童話の執筆にも積極的に取り組むなど、
多彩な才能の持ち主です。本作で世田谷パブリックシアター主催公演の演出デビューを飾りました。

高岡早紀と溝端淳平が魅せる、理性と欲望渦巻く男女の駆け引き
女優ヴァンダ役を演じるのは高岡早紀です。世田谷パブリック シアター主催公演へは3年連続の出演となります。
三部構成の『愛するとき 死するとき』(21年、演出:小山ゆうな)では複数の女性像を巧みに演じ分け、
世田谷パブリックシアター×東京グローブ座『エレファント・マン』(20年、演出:森新太郎) ケンダル夫人役では
知的な演技と優美な姿で観客を魅了しました。
その確かな演技力と美貌で、謎多き女優・ヴァンダをいかに演じるか大きな期待がかかります。
ヴァンダに翻弄されながらも惹かれていく演出家・トーマス役は溝端淳平が演じます。
シアタートラムへは、繊細な演技が好評を博した『管理人』(17 年、演出:森新太郎)以来の登場です。
相手役の高岡とは舞台では3回目となる共演で、互いに信頼を寄せ合う「同志」のような二人のタッグが、
本作の世界観をさらにパワーアップさせていくに間違いありません。
シアタートラムという限られた空間での、刺激的でライブ感あふれる二人芝居『毛皮のヴィーナス』、どうぞご期待下さい。


世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

ストーリー


演出家のトーマスは、彼が脚色した戯曲『毛皮のヴィーナス』のヒロイン役のオーディションをするも、
これぞ!という女優は見つからなかった。
帰ろうとしたところに、オーディションに遅刻したという無名の女優ヴァンダが現れる。
トーマスが求めるヒロイン像とは何もかもが違っていたが、強引なヴァンダに押し切られ、
しぶしぶオーディションをすることになった。
しかし相手役を務めるトーマスは、次第にヴァンダの演技に惹かれ出し、
3ページで切り上げるはずだった読み合わせは、いつしか……。


世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

世田谷パブリックシアター トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』撮影:細野晋司

 

 

『毛皮のヴィーナス』

 

【作】デヴィッド・アイヴズ

【翻訳】徐賀世子

【演出】五戸真理枝

【出演】高岡早紀 溝端淳平

【日程】2022年8月20日(土)~9月4日(日)

【会場】シアタートラム

 

トラム、二人芝居『毛皮のヴィーナス』公演ぺージ

トラム、二人芝居 公式Twitter アカウント:@tram_2022

 

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