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世田谷パブリックシアター 2023年3月公演『 ハムレット』ビジュアルを公開!
2023年3月上演 野村萬斎演出・出演『ハムレット』
1月22日(日)チケット発売に先駆け、ビジュアルを公開!
世田谷パブリックシアターでは 2023年3月、野村萬斎演出・出演による『ハムレット』を上演いたします。
本作で王子ハムレット役を演じるのは、萬斎の長男であり弟子でもある狂言師・野村裕基。
野村萬斎は、ハムレットを復讐へと導く亡き父王の亡霊と、その父王を暗殺し、
ハムレットの敵である叔父王クローディアスの2役を演じます。
恋人オフィーリアの兄・レ アーティーズと廷臣ローゼンクランツには岡本圭人、オフィーリアは藤間爽子、
ハムレットの腹心ホレイシオには釆澤靖起と、フレッシュな面々がシェイクスピアの名作に挑みます。
萬斎とともに『子午線の祀り』(2017年、21年)を作り上げた若村麻由美、村田雄浩、河原崎國太郎と
実力派の魅力あふれる俳優陣の出演も叶い、萬斎版『ハムレット』を創り上げます。
この度、1月22日(日)のチケット一般発売に先駆け、出演者が各々の役に扮したビジュアルを公開いたします。
現代社会を「白か黒かの二進法的世界では割切れぬ灰色の現実の苦悶。まさにハムレットな状況がある。」と語る萬斎。
本作の有名な台詞「To be, or not to be」に、「生きている実感をどう考えるか」と問いかける萬斎版『ハムレット』に、
どうぞご期待ください。
数々のシェイクスピア作品を立ち上げてきた野村萬斎が、次世代へ託すバトン
2002年より、芸術監督として世田谷パブリックシアターを牽引してきた野村萬斎が、任期中最後の公演として2022年2月に上演し、
次代の演劇人たちへメッセージを託した 舞台が「戯曲リーディング公演『ハムレット』より」でした。
自身も複数回タイトルロールを演じてきた『ハムレット』を、狂言師であることの特質を存分に活かしながら、
古典と現代劇の融合を試み、ハムレットのアイデンティティーを追求していく視点で構成した舞台は、
野村萬斎ならではの『ハムレット』として好評を博しました。
そして2023年3月の本公演でも野村萬斎がひき続き演出を手掛けると共に、ハムレットを導く亡き父王の亡霊と、
その父を暗殺しハムレットの母を娶る叔父王クローディアスを演じることになりました。
父とその敵という相反する2役を通して、子息であり芸の弟子でもあるハムレット役の野村裕基と、
舞台上で対峙することになるのです。
野村裕基にとって、2022年2月のリーディング版『ハムレット』は、狂言以外の舞台へ初めて出演する公演となりました。
幼少の頃より狂言で鍛え上げられてきたセリフ術と、堂々とした立ち居振る舞いが、孤高の王子ハムレット像を際立たせ、
客席からの喝采を浴びました。
奇しくも父・萬斎も翻訳劇のデビューであった同じハムレット役で、父からのバトンを引き継ぐことになります。
野村裕基、岡本圭人、藤間爽子らフレッシュな面々が登場
『子午線の祀り』を共に創り上げた若村麻由美、村田雄浩、河原崎國太郎らも出演
本作では、これまでも野村萬斎と共に作品を創り上げてきた信頼の厚いスタッフやキャスト陣に加え、
次世代を担う、今まさに旬の若き演劇人たちが、結集します。
野村裕基をはじめ、岡本圭人、藤間爽子は、まさに親の背中を追いかけながら、自身も同じ芸術の世界に身を投じた面々です。
ハムレットと対峙するオフィーリアの兄・レアーティーズと、廷臣ローゼンクランツの二役を演じるのは岡本圭人です。
アメリカ最古の演劇学校で学び、話題の舞台に次々と出演を果たし、その瑞々しい演技力が高く評価される岡本が、
この二役をどのように演じ分けるのか、期待が高まります。
ハムレットを慕うオフィーリア役は三代目藤間紫として日本舞踊紫派藤間流の家元も勤め、
その一方で阿佐ヶ谷スパイダースにも所属する藤間爽子が演じます。
映像、現代劇、日本舞踊とジャンルを超えて活躍する藤間が、そのマルチな才能を生かして挑むオフィーリアは必見です。
ハムレットの友人にして腹心ホレイシオ役には釆澤靖起。若手ながら、文学座で培った堅実な演技力に定評がある釆澤が、
裕基演じるハムレットに寄り添います。
そしてさらに、贅沢にも魅力あふれる実力派の俳優陣の出演が叶いました。
野村萬斎演出『子午線の祀り』(2017、2021 年)で 共に作品を創り上げてきた若村麻由美、村田雄浩、河原崎國太郎の皆さんです。
『子午線の祀り』では野村萬斎演じる平知盛の思い人・影身の内侍を演じ、リーディング公演で格調高く王妃ガートルードを演じた
若村麻由美がひき続き同役に扮し、息子ハムレットとの複雑な母子関係を深みのある演技で艶やかに見せていきます。
そしてレアーティーズとオフィーリアの父親ポローニアスには村田雄浩が扮します。
村田ならではの慈愛とスケール感にあふれた人物像が期待されます。
また旅芸人一座の座長や墓堀役で河原崎國太郎が登場します。熟練の俳優だからこその味わいを存分にご堪能下さい。
また芸歴の長い村田と國太郎ですが、なんと二人ともシェイクスピア作品への出演はこれが初めてとのこと、
これもまた見どころの一つになるはずです。
1990年、24歳にして東京グローブ座『ハムレット』(演出:渡邊守章)で、タイトルロールであるハムレット役に抜擢されたのが、
狂言師・野村萬斎(出演当時は野村武司)にとって初の翻訳劇への出演となりました。
これを皮切りに2003年には、再び『ハムレット』(演出:ジョナサン・ケント、企画制作:ホリプロ /世田谷パブリックシアター)に
タイトルロールで出演。
世田谷パブリックシアターのみならずシェイクスピアの本拠地・イギリスでも上演され、話題を呼びました。
そのほか世田谷パブリックシアターにおけるシェイクスピア作品公演では、
『間違いの喜劇』を翻案した『まちがいの狂言』にはじまり、
『リチャード三世』を翻案した『国盗人』―W.シェイクスピア「リチャード三世」より―や、
戯曲リーディング公演として実施した『アテネのタイモン』、そして『マクベス』などにおいて、
自身が狂言師である特徴を存分に活かしながら、古典と現代劇の融合に取り組み、独自の視点で作品を立ち上げてきました。
数々のシェイクスピア作品に取り組んできた萬斎の集大成とも言うべき『ハムレット』に、どうぞご期待ください。
父である先王の亡霊から死の経緯を知らされたハムレットは、その死を仕組んだ叔父クローディアスへの復讐を誓い狂気を装う。
この復讐計画により、ハムレットを慕うオフィーリアやその兄レアーティーズ、王妃となった母親ガートルードをはじめ、
彼の周りの人々は運命を狂わされていく。
◆野村萬斎
ハムレットのタイトルロールを2回経験しての3度目の挑戦である。
とは言え、この度は演出と、ハムレットを導き惑わす父王の幽霊、そして敵対する叔父王の役である。
ハムレット経験者である私がこの二役を演じること、そして師弟関係にもあり常に共演者(ライバル)である
息子・野村裕基と組むことに、演出の大きなキモがある。
この戯曲では血縁が複雑に絡み、しかし家庭劇には収まらぬ国家存亡の危機が横たわる。
私達親子にとっては日本の伝統的文化存亡の危機が重なって見える。
一方現実社会では、隣国同士が戦争を始め、元首相が暗殺され、女王の死を目の当たりにした。
そしてデジタル化が進 む白か黒かの二進法的世界では割切れぬ灰色の現実の苦悶。まさにハムレットな状況がある。
『子午線の祀り』以来の素晴らしい共演者、共同創作者に恵まれた。新たに参加してくれるメンバーも実にチャーミング。
乞うご期待!
◆野村裕基
ハムレット役をさせていただきます、野村裕基です。
今年2月にリーディング公演でハムレットをさせていただきましたが、
この度いよいよ本格的なストレートプレイとして初めて舞台に上がる機会をいただきました。
師匠でもある父の、ハムレット像を上手く自分に落とし込んで演じることを目標にしたいと思います。
普段の古典芸能とは少し違う自分にも、是非ご期待頂きたいと思います。
◆岡本圭人
子供の頃からシェイクスピア作品に触れ合ってきた自分にとって、シェイクスピアの言葉を紡ぐことは憧れでした。
野村萬斎さん演出のもと、かつて自分が魅了されたハムレットの物語をお客様に感じていただけるように、
そして舞台の上で役として生きられるように一生懸命稽古に励んでいきたいと思います。
◆藤間爽子
私にとって初めてのシェイクスピア作品です。
ハムレットという作品が放つ圧倒的な存在感に正直怖気付いておりますが、
野村萬斎さんの織りなす世界観に思いっきり 飛び込んでみたいと思っています。
約400年前に作られたこの作品を、現代の人々の心にどう届けるのか。
幕が開くまで沢山悩み、真摯に向き合っていきたいです。
また同じ古典芸能の世界で生きる野村裕基さんと共演できますことも、とても楽しみです。
他にはないハムレットが誕生するような気がしています。
◆釆澤靖起
「『ハムレット』を各自、用意しておくように」そう言われ、
「え、何その加工肉」と思ったのは演劇学校に入りたての頃であった。サラリーマンか役者か。
まだ人生に悩んでいた僕は浮世を嘆くハムレットにシンパシーを覚えた。
彼の美しき嘆息に不 思議と心が救われたのである。(いつか、この作品と真正面から対峙したい。)あれから15年。
今こうして改めて『ハムレット』に出会い直す機会に恵まれた事を心から光栄に思います。
◆河原崎國太郎
ハムレット役をさせていただきます、野村裕基です。
南北さんや黙阿弥さんとは長いお付き合いをさせて頂いておりますが、ウィリアムさんとのお付き合いは今回が初めて。
人生の節目となる年を迎えて新たな出会いと挑戦の出来る事は大変にありがたいことです。
歌舞伎でのこれまでの経験がシェイクスピアの『ハムレット』にいかに活かすことができるのか、
ワクワクとドキドキでいっぱいです。新たな可能性を求め ながらシェイクスピアの世界を存分に楽しんで勤めたいと思います。
◆村田雄浩
実は…40年以上役者やってて、シェイクスピアに関わるのは初めてなんです…
避けていた訳ではないのでが、何故か縁がありませんでした、戯曲は読ませていただいていたので、
倉庫から引っ張り出して読み返して見たら、とても新鮮!還暦過ぎて新たな挑戦が出来るというのは、
幸せなことですね〜それに萬斎さんが演出ですから、きっと見たことがないハムレットになるんだと思うので楽しみです…
とは言え初めてのシェイクスピアですから、共演者のみなさんの胸を借りて初心にかえって勉強させていただきます。
◆若村麻由美
デンマークの王権は王妃にある!と河合先生は仰った。
先王亡き後、その弟と結婚した母ガートルードに対して “Frailty, thy name is woman.”(脆き者汝の名は女)と
息子が言うのはもっとも。母はなぜ息子に跡を継がせず結婚したのか?演出 家萬斎さんとの闘いが始まる!
『子午線の祀り』でご一緒させていただいたメンバーとの再会♡
素直で新鮮なパワー溢れる裕基さん、圭人さん、爽子さん、釆澤さん、面白いに決まってる!
『ハムレット』
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】河合祥一郎
【構成・演出】野村萬斎
【出演】野村裕基/岡本圭人/藤間爽子/
釆澤靖起 松浦海之介 森永友基 月崎晴夫
神保良介 浦野真介 遠山悠介
村田雄浩/河原崎國太郎/若村麻由美/野村萬斎
【美術】松井るみ 【照明】北澤真 【音楽】藤原道山
【音響】尾崎弘征 【衣裳】半田悦子 【ヘアメイク】川口博史
【アクション】渥美博 【演出助手】日置浩輔 【舞台監督】澁谷壽久
【技術監督】熊谷明人 【プロダクションマネージャー】勝康隆
【制作】若山宏太 【プロデューサー】浅田聡子 【芸術監督】白井晃/p>
【日程】2023年3月6日(月)〜3月19日(日)
【会場】世田谷パブリックシアター
【お問合せ】世田谷パブリックシアターチケットセンター
03-5432-1515
【主催】 公益財団法人せたがや文化財団
【企画制作】 世田谷パブリックシアター
【後援】 世田谷区
【協賛】 東邦ホールディングス株式会社/トヨタ自動車株式会社/Bloomberg
【協力】 東急電鉄株式会社
【ツアー公演】
江戸川:2023年3月25日(土) 江戸川区総合文化センター・大ホール
https://edogawa-bunkacenter.jp/
枚方 :2023年3月29日(水) 枚方市総合文化芸術センター・関西医大 大ホール
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