情報紙から飛び出した 演劇系エンタメ サイト
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

『六月博多座大歌舞伎』開場25周年メモリアルイヤーの「船乗り込み」 2024年05月

(2024年05月31日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 

『六月博多座大歌舞伎』開場25周年メモリアルイヤーの「船乗り込み」


公演概要(リリースより)


2024年5月30日(木)、博多座開場二十五周年記念『六月博多座大歌舞伎』の出演者13名が、
6月2日(日)の開幕を目前に、歌舞伎俳優のご当地到着を告げる「船乗り込み」行事に参加しました。

博多座の開場二十五周年を記念したメモリアルな開催となる今回。
「船乗り込み」は博多座開場の1999年6月に初めて行われ、
2020~2022年はコロナ禍のため3年間の中止を余儀なくされましたが、昨年より晴れて復活。
博多の初夏の風物詩として、祭り好きな博多の人々に親しまれ、今回で23回目の開催となりました。

博多川の沿道には約3万人の大勢の歌舞伎ファンが詰めかけ、
5月の爽やかな風と晴天に恵まれての晴れやかな「船乗り込み」となりました。

2日(土)に公演初日を控え「船乗り込み」に参加したのは、
中村梅玉、中村扇雀、坂東彌十郎、尾上松也、坂東新悟、尾上右近、中村虎之介、中村鷹之資、中村莟玉、
中村玉太郎、市村橘太郎、片岡亀蔵、片岡市蔵の総勢13名。提灯や色とりどりの幟を立てた10艘の船に、
俳優たちが涼しげな浴衣姿で乗船。紙吹雪が舞う中で船が川を下ると、沿道からは大向うの掛け声や声援が送られ、
俳優たちも笑顔で手を振って応えました。

川端ぜんざい広場での口上や、鏡天満宮への参拝を行ったのち、式典のため博多座へ移動した一行。
高島宗一郎福岡市長も駆けつけてのご挨拶、続いて出演者全員が公演への意気込みを込めてお客様へご挨拶。
13名の公演に対するそれぞれの熱い胸の内が語られる度に会場からは拍手が送られました。

最後は“博多手一本”という博多ならではの手締めが行われ、公演の成功を祈願。
大きな一体感に包まれた会場は、笑顔で溢れました。

参加者コメント


◆中村梅玉
本日はお集まりいただきましてありがとうございました。実は私は雨男で…
これまで6月公演に13回参加させていただく中で、そのうち2回は雨で船乗り込みが中止になってしまい…
全て僕のせいなんです(笑)。
今回は晴れ男がたくさんいるおかげで、無事に船乗り込みをさせていただくことができました!
船乗り込みを終えて、いよいよ博多での公演が始まるという気持ちが強まっています。
私は、昼の部「新口村」で忠兵衛とその父親の孫右衛門という二役を早替わりで勤めます。
一生懸命演じ分けたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。

◆中村扇雀
素晴らしい天気のおかげで、いい船乗り込みをさせていただきありがとうございました。
私は25年前、博多座のこけら落としから出演させていただいており、
それから何度も何度も博多座に出演させていただきました。
そして今回の25周年の公演にも、昨年の9月以来帰ってくることができてとても嬉しく思っております。
昼の部の「新口村」では傾城梅川を勤めさせていただきます。
今年は近松門左衛門の没後300年で「新口村」は成駒家の家の芸であり、
親子の情緒ある舞台を楽しんでいただければと思います。

◆坂東彌十郎
6年ぶりに博多座に帰ってこられました!2020年の公演がコロナ禍で中止になってしまい、
それ以来、やっと博多に伺うことができて本当にうれしく思っています。
今回は3つの大きなお役をやらせていただきます。
昼の序幕に「修禅寺物語」の面作師夜叉王という大役を、そして「身替座禅」の奥方玉の井、
夜の部は「東海道四谷怪談」で直助権兵衛を勤めさせていただきます。
直助権兵衛は22年前に初めて博多座で演らせていただいた思い出の役。
また新たに勉強し直して勤めさせていただきたいと思っております。

◆尾上松也
私が初めて父親とは別で、東京以外の公演に出させていただいたのが、ここ博多座でした。
生まれて初めて博多で食べた豚骨ラーメンが本当においしくて、公演期間中のひと月で15キロ太りました(笑)。
それぐらい博多は食べ物がおいしく、人も温かいですし、大好きな街です。
今回演じさせていただく三役はどの役も本当に大役で、自分にとっては憧れの先輩方が勤めてきた
思いのある役ですので、
まだまだこれから苦労して作っていかないといけない部分は多々ありますけども、
皆さんに楽しんでいただけるよう精一杯勤めます。

◆坂東新悟
博多座は元々とても大好きな劇場ですが、昨年の2月に引き続き、今年も出演させていただきますこと、
大変嬉しく思っております。今回夜の部の「東海道四谷怪談」は、子供時代にここ博多座で拝見した思い出の演目。
お袖を勤めさせていただきますが、まさか(直助権兵衛役の)父(彌十郎)に口説かれることになるとは
思いもしませんでした(笑)。出演者の1人といたしまして、精一杯舞台を盛り上げていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

尾上右近
大好きな博多座に、戻ってまいりました!博多は本当にご飯がおいしくて、
帯が苦しくなりお辞儀ができなくなったという思い出があるほど。
今回、夜の部「東海道四谷怪談」では人生で初めての通し狂言を勤めさせていただきます。
福岡のお客様は怖いものがあまりお好きでない…という話を伺いました。確かに怖いですが(笑)、
早替りや宙を舞ったりなど、歌舞伎独特のエンタメ要素もふんだんに盛り込まれた、歌舞伎の魅力が詰まった演目です。
ご覧いただけたら必ず歌舞伎は面白いと思っていただけますので、ぜひとも皆さんお越しください!







 

 

博多座開場二十五周年記念

『六月博多座大歌舞伎』

 

公演日程:令和6年6月2日(日)初日〜17日(月)千穐楽

昼の部11:00開演/夜の部16:00開演

【休演】10 日(月)

博多座(福岡市博多区下川端町 2―1)

 

https://www.hakataza.co.jp/lineup/18

 

★記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。
 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]