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『ナイト・ウィズ・キャバレット』に出演する剣 幸さんインタビュー
2025年2月13日(木)から23日(日)まで、シアターグリーン Box in Boxにて
上演される二人芝居の『ナイト・ウィズ・キャバレット』に出演する剣 幸さんにインタビューしました。
大正14年から昭和16年にかけて東京浅草アサヒホテルの一室で繰り広げる、
俳句という芸術表現を極めようとしていた二人の男女の、
生き様と時代の流れをキャバレー音楽を絡めて描く。
―――オファーを受けた時の感想は?
◆剣 幸
今回は久しぶりのストレートプレイ(演劇)です。
やっぱりミュージカルをやっているとストレートプレイもやりたいと思ってしまいます。
以前、二人芝居に出演した時にも感じましたが、大勢でつくるのとはまた違う面白さがあります。
二人だけにフォーカスされるスリリングさと、今回は、人生の中の一部分を演じますが、
激動の世の中をどう生きてきたかというスリリング…!
このお話いただいて「ぜひやってみたい!」と思いました。
そして俳句を詠む人たちの世界で、違った感覚で物事を見ている二人の愛情の物語でもあります。
しっかり書かれている台本の中で、ひとりの女性の人生を演じられることに幸せを感じています。
―――小林タカ鹿さんとは初共演ということですが、印象は?
◆剣 幸
初めてお会いしたときに、とってもかっこいい人だな、と。オーラがあって、
大きな舞台に立たれても、ものすごくインパクトのある方なのだろうなって思いました。
そういう方が文字を書く世界で、普通とちょっと違う世の中の見方をするという
俳人にぴったりだと思います。すごく良い声をしていらっしゃるし、
師匠として、恋人として、どのようになっていくのが楽しみでもあります。
―――今回の役は年齢も変化していく役でもありますね。
◆剣 幸
私が演じる五所踏子と小林さんが演じる鏡千里は、年代とともに二人の関係性も変わっていくし、
世の中が変わってくるから、自分の生き方や感覚も変わってくる。
1年後とか、3年後という風に場面が転換されていく中で、舞台では見えていない時間の経過があります。
その部分をどのように過ごしてきたかということが次の場面でちゃんと反映されてないといけない。
演出家の堀越さんがどのように料理してくださるのか、
新しいアイデアがいっぱい飛び出してくるのではないかと楽しみです。
あの時代に、女性としても、これだけ情熱を持って何かをやろうとした人は少なかったと思うし、
自分が表現することを真正面に向かって真摯に突き進んでいく姿は、共感というよりも憧れでもあります。
そこの中に飛び込んでいけたらと思うのと、時代ごとに踏子がどう生きてきて、
誰に向かって何を発してやってきたというところを明確に演じられれば…!
ハードルが高く、プレッシャーもありますが、我々が初めて白いキャンバスに何かを描いていく喜びや、
石を一個ずつ積み重ねていける楽しさを皆さん一緒に作り上げられれば嬉しいです。
―――台本には書かれていない空白の時間というのは、作り込まれるものなのでしょうか?
◆剣 幸
実際舞台上では短時間で着替えて出てきますが、そこには何年もの時間経過があります。
それを想像して作り込んでいかなくてはと思います。例えばこの3年をどう生きてきたか。
考え方が変わることもあるし、なぜ二人の関係が変化したのかといった部分などを考えなきゃいけない。
舞台に出てくればセリフのキャッチボールになりますが、その一歩目というのが大切で、
その変化がお客様にちゃんと伝わるように演じることが大事だと思っています。
『ナイト・ウィズ・キャバレット』
脚本:西史夏元
演出:堀越涼(あやめ十八番)
出演:剣幸/小林タカ鹿
劇場:シアターグリーン Box in Box
チケット:全席指定11,800円 好評発売中
チケット取り扱い:チケットぴあ
2025年2月13日(木)~2月23日(日)
https://night-with-cabaret.com/
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