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松竹創業120周年『八月納涼歌舞伎』歌舞伎座
出演者が揃って歌舞伎座前で意気込みを語った後、打ち水を行いました

『八月納涼歌舞伎』公演チラシ

出演者が『八月納涼歌舞伎』への意気込みを語った後、
打ち水を行いました（2015年8月3日／歌舞伎座前）

歌舞伎座前で『八月納涼歌舞伎』出演俳優が公演への意気込みを語りました。挨拶順に紹介します。
なお、八月恒例の「納涼歌舞伎」は平成2年よりはじまり、当初は昼夜二部制興行でしたが、
平成5年より現行の三部制興行となりました。



◆中村扇雀
お暑い中お集まりいただきありがとうございます。
以前は12カ月歌舞伎座で歌舞伎興行が行われてはおりませんでした。
亡くなった勘三郎のお兄さん、三津五郎のお兄さんが、
リーダーとして引っ張ってきてくれていた『八月納涼歌舞伎』、
こうやって大勢のみんなで引き継いで、精一杯面白い狂言をお見せしたいと思っております。
今年は三津五郎のお兄さんの追善の狂言も入りました。この若いメンバーで精一杯ひと夏を過ごしたいです。
皆様劇場に足をお運びください。私は三部で「祇園恋づくし」という珍しい狂言に出演します。
私の父と亡くなった勘三郎の兄さんにあてがきした、大変面白い喜劇です。
私とご子息の勘九郎さん七之助さんと力をあわせて勤めます。



◆中村勘九郎
お暑い中お集まりいただきありがとうございます。納涼歌舞伎は私にとりましても宝物の公演でございます。
この宝物の公演が今後もずっと続きますように、一生懸命この外の暑さに負けない位、熱い熱い舞台を
勤めますので一人でも多くのお客様、足をお運びください。



◆中村七之助
今、兄も申しました通り、私たちが小さい頃から毎年八月を楽しみに生きてきました。
今までは私が一番年下でしたが、いつのまにやらちょっとおじさんの部類に・・・（笑）
でもおじさんもまだまだ頑張るぞ！ということで、よろしくお願いいたします。



◆坂東秀調
この納涼歌舞伎は勘三郎さんや三津五郎さんが二人で火花を散らしながら勤めてまいりました。
今年はお二人とも火花を散らしてあの世にいってしまいましたので、
残されたお子さんたちが歌舞伎の舞台で大きな花火を咲かせてくれることを期待しております。
みなさま歌舞伎座へ足をお運びください。



◆市川高麗蔵
この新しい歌舞伎座になりまして初めて『八月納涼歌舞伎』に出演させていただきます。
死に物狂いで一所懸命に勤めます。どうぞよろしくお願いいたします。



◆片岡亀蔵
八月というと毎年いろんな役をやらせていただいたなと、勘三郎さんと三津五郎さんに感謝しております。
そのおかげで他の舞台でも、死体とか（笑）、いろんな役をやらせていただき、それが力になっております。
よろしくお願いいたします。



◆坂東彌十郎
外は大変暑い毎日ですが、劇場内は涼しくなっております。
しかし舞台の上は熱く熱く力をあわせて良い芝居を創っております。
是非皆様に宣伝していただいて大勢の方に涼しい客席で熱い舞台を観ていただきたいと思います。



◆中村橋之助
新装になった歌舞伎座で早いもので三回目の『八月納涼歌舞伎』となりました。
今回は二部で念願の「逆櫓」の樋口を幸四郎のお兄様の指導の下、させていただくことになりました。
勘三郎の兄、三津五郎の兄と共に一所懸命やってまいりましたが、今回は平成生まれがすごく多く
私も若手の端っこに入れさせていただいて（笑）、暑い夏を過ごしたいと思います。



◆坂東巳之助
今年も『八月納涼歌舞伎』が開催され、そこに私が挑ませていただけることを嬉しく思います。
今年は「十世坂東三津五郎に捧ぐ」ということで、父が得意の演目が第一部と第三部にあり、
私も参加させていただきます。私もまだまだ特別な思いを込められるほど器用ではございませんので、
お客様に楽しんでいただけるよう、精一杯勤めるのみでございます。
今ご覧いただいてお分かりのように、この夏は大汗をかきながら頑張ります。



◆坂東新悟
大好きな勘三郎のおじさま、三津五郎のおじさまが築いてこられたこの納涼歌舞伎で
たくさんの大役を勉強させていただけることを本当にありがたく思っております。
天国のおじさまたちに届くようにしっかりと勤めたいと思います。



◆中村児太郎
新しい歌舞伎座になり、三度目の納涼歌舞伎に三回連続で出演出来ますことを嬉しく思っております。
引っ張って下さっていた勘三郎のおじさま、三津五郎のおじさまのお二方がいない
初めての納涼歌舞伎となりますが、芸道精進いたします。



◆中村国生
今月、歌舞伎座で三役を勤めさせていただきます。勘三郎のおじがよく言っておりましたが、
一日も早く納涼歌舞伎の戦力になれるよう、頑張りたいと思います。



◆澤村宗之助
一部の「おちくぼ物語」に出演いたします。兵部少輔というお役、通称・鼻の少輔ですので、
皆様のお越しを鼻を大きくしてお待ちしております。



◆中村歌女之丞
三部の「祇園恋づくし」で、彌十郎さんの奥さん役を勤めさせていただきます。
「夏祭～」の三婦とおつぎとはまた違う夫婦を演じたいと思います。



◆中村鶴松
去年に引き続き今年も納涼歌舞伎に出演させていただきます。
本当に大きなお役をたくさんいただき、必死に勉強いたしますので
どうぞよろしくお願いいたします。



◆中村宜生
前までは子どもの役でしたが、今回は大人の役で納涼歌舞伎に出演します。
一所懸命頑張りますのでよろしくお願いいたします。



◆中村隼人
納涼歌舞伎は二回目の出演となります。普段なかなか共演の機会のないおにいさま方と、
一緒に芝居が出来ることを本当に嬉しく思っております。



揃いの浴衣姿で総勢17名の歌舞伎俳優が居並び、この様子を観に来た方々からも大きな拍手がわきました。







なお、この公演中、出演者の扮装写真と一緒に記念写真が撮れる「顔出し看板」が設置されます。



※中村虎之介病気療養のため、休演につき、配役変更となりました。
【第三部】
二、『祇園恋づくし』
おつぎ妹おその 　　中村 鶴松

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