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舞台版『はみだしっ子』特別座談会・製作発表記者会見
レポートが届きました
時を経て更に輝きを増す最高傑作漫画「はみだしっ子」。
聖域に守られた三原順ワールド にスタジオライフが挑み、奇跡の初舞台化と評された昨年秋から1年。
待望の続編公演が今秋決定しました!初演時のトリプルチームでお送りした4人の少年達がそのまま戻ってきます。
時を経て更に輝きを増す最高傑作漫画「はみだしっ子」。
聖域に守られた三原順ワールド にスタジオライフが挑み、奇跡の初舞台化と評された昨年秋から1年。
待望の続編公演が今秋決定しました!初演時のトリプルチームでお送りした4人の少年達がそのまま戻ってきます。
劇団スタジオライフの舞台版『はみだしっ子 〜in their journey through life〜 』が
この秋、東京と大阪で上演される運びとなり、都内で製作発表会が行われた。
この作品は2017年秋にスタジオライフが初めて舞台化した『はみだしっ子』の続編。
早世のマンガ家・三原順により1975〜1981年に発表された同名作品を原作としたもので、
親に見捨てられたり親を見限って家出したりといった事情を抱え共同生活を送ることになった少年4人の、
心の彷徨と成長を描く物語。原作の中から前回描き切れなかったエピソードの続きを、前回と同じ4人組が演じる。
製作発表会の前半は劇団の脚本・演出を務める倉田淳が、
『はみだしっ子』および三原順にゆかりのあるゲスト3名を迎えて特別座談会を実施。
まずは前作を鑑賞した感想から語られた。三原と同年にデビューした元マンガ家であり、
ファンとして三原作品の再版活動などを展開してきた笹生那実氏は「『大人が演じているんだよな〜』と
思いながら見ていたはずが、いつのまにか幼い子供4人がそこにいるようにしか見えなくなり、引き込まれました」と。
同じく三原作品の長年のファンで『はみだしっ子』の同人誌を64 冊も刊行しているという柴咲美衣氏も、
「セリフの一つ一つはもちろん、立ち姿や手の組み方、足の角度など細かい所まで原作のテイストを大切にされているのが
伝わってきて、とても愛を感じました」と、スタジオライフ版ならではの舞台化のクオリティーに太鼓判。
とにかく大勢の熱狂的支持者を持つ『はみだしっ子』ゆえ、「最初はこわごわ初舞台化」したという倉田も、
三原ファンを代表する2人から「不安はもうない。今回は期待のみです!」とのエールを受け取り、
恐縮しつつも意欲を新たにしていた。
また、編集者として生前の三原に関わった白泉社出版部部長の前田太郎氏は、三原作品について
「世代を超えて受け継いでいかれる力を持っていますし、人生のバイブルと仰ぐ方も多い。
2015年に原画展を開いた時には来場者の熱い思いに感動し、人々がマンガというものをどのように思っているのか、
すごく考えさせられました」と。倉田は「何といっても三原先生の作品は“言葉”が素敵で深い」と原作への敬意を語り、
続けて「今回の副題『in their journey through life』の life には、敢えて冠詞を付けていません。
普遍的なニュアンスが狭まってしまうからです。人生という彼らの旅はまだまだ続きます」と挨拶した。
後半は、4人の主人公を演じるキャスト(トリプルキャストなので3チーム、総勢12人)が揃って登壇。
それぞれに抱負を述べた。 ベテラン俳優を擁する【TRKチーム】は、年齢的に「今回をもって解散」と
倉田から通告されてしまうも、「残り少ない命だと思って(笑)、マックスと痛みや悲しみ、愛、喜びを分かち合い、
先輩方と4人で 素敵な旅ができるよう頑張ります」と最年少・田中俊裕から頼もしい言葉が飛び出した。
【TBCチーム】で長男的存在のグレアムを演じる仲原裕之は「前作では開演前、『4人で一人!』を
合言葉に円陣を組んでいました」と明かす。サーニン役の千葉健玖もそれに呼応して「“4人で一人”を
今回もっと深めていければと思っています。演出の倉田さんを信じていますし、仲間たちを信じていますので、
舞台でやる意味を体現したい」と4人の結束力とバランスの良さを期待させた。グレアム役の中で最も若手である
【BUSチーム】の久保優二は、「この役をまた演じられることを改めて幸せだなって感じています。
メンバーと一緒に一歩一歩、僕も成長していけたら」と爽やかに。
またアンジー役の宇佐見輝は「基本的に他のチームとは演技のことで相談等しませんが、先輩方が演じる
アンジーから盗める所は盗んでいこうという気はあります。でも人の稽古を見て自分の役作りが揺らぎそうだなと
直感した時は見ないです(笑)」と場を和ませた。
『はみだしっ子 ~in their journey through life~ 』は
10月6日(土)〜21日(日)東京・シアターサンモール、11月2日(金)〜4日(日)大阪・ABCホールにて。
なお、大阪では公演に伴い原画展も開催される予定。(文・上甲薫)
スタジオライフ
『はみだしっ子〜in their journey through life〜』
原作:三原順 「はみだしっ子」(©三原順/白泉社)
脚本・演出:倉田淳
[東京公演]
日程:2018年10月6日(土)〜10月21日(日)
会場:シアターサンモール
[大阪公演]
日程:2018年11月2日(金)〜11月4日(日)
会場:ABCホール
http://www.studio-life.com/stage/hamidashi2018/
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