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濱田めぐみさんインタビュー 第2弾
出演作品を語る
生年月日:1972年8月2日
出身:福岡県北九州
1995年12月劇団四季オーディションに合格。抜群の歌唱力と将来性が認められ3ヶ月後、
1996年2月『美女と野獣』ヒロイン・ベル役に大抜擢され劇団四季デビュー。
その後、劇団四季の初演『ライオンキング』、初演『アイーダ』、初演『ウィキッド』の3作品でヒロインを演じた。
しかも、この四季4作品のヒロインを演じたのは濱田だけである。伸びのある歌唱力と定評のある演技に加え、タップダンスもこなす。
劇団四季では看板女優として2010年12月退団まで15年間活躍。
退団後は、2012年1月 『ボニー&クライド~俺たちに明日はない』 ボニー役、 3月 『ジキル&ハイド』ルーシー役を熱演。
<今後の出演作品>
ソロコンサート
日程:7月10日(火)~12日(木) 天王洲 銀河劇場
公式ページ:http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=186
ミュージカル『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』
日程:8月1日(水)~7日(火) シアタークリエ ほか
公式ページ:http://www.tohostage.com/sfanw/
ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』
日程:11月17日(土)~12月4日(火) 青山劇場 ほか
http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=187
ミュージカル『シラノ』
ロクサーヌ役ダブルキャスト
日程:2013年1月予定 日生劇場
http://www.horipro.co.jp/usr/ticket/kouen.cgi?Detail=183
濱田めぐみオフィシャルブログ「Be natural!!」
http://ameblo.jp/megumi-hamada/
インタビュー第1弾『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』インタビューはコチラ
ここからは、濱田めぐみさんの2012年上半期を振り返ってみたいと思います。
―――『ジキル&ハイド』のルーシーで新境地となりましたね。
そうですね。相当今までと違いました。ああいう露出の多い衣裳もなかなか無いですよね。演出の山田和也さんが、製作発表で「エッチな濱田さんを引き出したい」とおっしゃったときは、「山田さん何ていうことをおっしゃるの」と思いました(笑)。
でもこの役を演じるからには、それに応えられるようにやらないといけないなと思いました。今まで、色気がないと言われ続けていたので(笑)かなり頑張りました。まるにぃ(石丸幹二)と、終演後にもどうやったらもっと色っぽくなるかということも色々話しあいました。手の置きかたやガーターの位置なども、研究しましたね。まるにぃ(石丸幹二)や、れな(笹本玲奈)と仲良くなりじっくり話ができたので、今までやったことがない役柄ではありましたが、体当たりで臨むことができました。3人とも新たな役どころに挑戦という感じでしたから。
ルーシーをやってみて思ったのは、子供のころの気持ちを触られずにあそこまできちゃったから、本当に純粋で壊れそうな部分が大きいなと。あまりに純粋なので、やっていて客観的にかわいそうになったりもしましたね。刺されるのにー!って。その結末があるので、そこに至るまでは、いかにピュアで無垢に喜べるかを意識しました。
―――『ボニー&クライド』のボニーも激しい役どころでしたね。
ボニーも色々びっくりしました。あの人強いです(笑)。信念が強くって「私はこうなるべきだし、なるように生まれてきたのに何でなっていないの?」と思っている女性です。クライドと会った時も、感覚的に「乗った!」って。クライドもボニーに惹かれてはいるけれど、「ああこの子といたら、どうにでもなるかも」という感覚だったんだと思います。
そういう2人の合意があって、すごい勢いで走り出したところがありますよね。恋愛としての感情が生まれてからは、ボニーの母性なども出てきたと思います。
『ジキル&ハイド』のルーシーは捨てられて、女郎屋の親父に育てられてきたので、外の世界を知らないのです。男性と一対一で肌で触れ合って、その男性を手玉に取るのはルーシーのほうがうまいけど、大衆の中で一人で立って政治的に運んでいくようなことは、やりかたが全く分からない。
反対に、どちらかというと世間慣れしているボニーは、頭はクレバーでどうやって世界を渡り歩くかのやり方は分かるけど、状況が思った形にならないことにフラストレーションがたまっていく。
この2作品だけでも、色んな女性がいるなぁと思いますね。
それが『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』では、更に色々なタイプの女性が出てくるので、今大変です。
―――濱田さんご自身の性格を分析すると、どういうタイプですか?
基本はポジティブです。でも物事を消去していくんです。だから例えばマネージャーやプロデューサーに「あの時そうだったよね」と言われても結構忘れていることが多いのです(笑)。「え、そうだった?」って。
昔の楽譜も手元にないんです。自分の中で終了してコンプリートしたら終わりって。捨てたかどうかも分からないのですけど、再度取り出すことはないので覚えていないことがあったりします。
現在は『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』をやっていますが、常に今のちょっと先を見ているから、過去の部分があまりないんです。今を走りながら少し先を見ている感じ。
―――でも、過去に培った経験の上にいらっしゃるのですよね。
過去のことは、感覚的には残っています。「あれ?前にやった時はすごくてこずったけど、何で短期間で出来たのかな」って思う時があって、それは過去の経験があるからだろうなと思うことがあります。といっても、脳にデータとして残っているとか、資料をファイルして閉じて取っておくことはしないので、常に出たとこ勝負なところはあります。本当に必要な資料は、マネージャーさんに保存しておいていただいているんです。
―――本能で動いていらっしゃるのですね。
そうなんです。「こんな人初めてです」って言われたこともありますが、これが私なんです(笑)。
―――初のソロコンサートも控えているそうですね。
楽しみですね。劇場空間の中で、自分だけを見に来てくださるという経験自体が初めてなので、自分でもどうなるんだろうと思います。
役としてではなく、濱田めぐみとしてある意味何をやってもOKというのが楽しいんだろうなと思います。でも反対に素の部分をさらけだす怖さもあります。お客様もこういう経験が初めてですし、どういう反応をしていいか分からないと思うので、分からないもの同士で、「どうぞお楽になさってください」みたいな感じが面白いだろうなと思っています(笑)。
―――その後、ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』も控えていますね。
ワイルドホーンには「今までやってきたものと温度差が真逆だよ」と言われています。クールでクレバーなマイナス30度の女性だと。これもまた楽しみです。
―――ファンクラブも作られるそうですね。
今まではどうしてもファンの方との距離があったので、みなさんと近くなれるのは嬉しいです。楽しみですね。
―――舞台人として、一人の女性としてポリシーにしていることは。
自分の中で舞台に関して思っているのは、完成形のボーダーラインが100だとしたら、自分は130までやっておきたいと。それでも舞台上に出るのは85から90だと思います。調子がいいときは130までいけたりすることもありますけどね。基本、自分のボーダーラインは高めにして、とにかく高いところを目ざしたいと思っています。舞台上での結果が求められる職業なので、お客さんが期待している以上のパフォーマンスをしたいですし、私生活もそこに向けてつぎ込んでいきたいです。
いつも考えているというわけではありませんが、24時間パフォーマンスに集中できるような意識はしていたいなと。四季の時のようなロングランがあるわけでないので、気持ちの持っていき方は少し違ってきたかもしれません。期間が決まっているので、その日できるベストのもの+なにか付加価値があるものを提示できるように、やり遂げる信念は持ち続けていたいと思っています。そのために、常に意識はしていたいなと。
―――毎日の新鮮さを保つために、心掛けていることは?
一回やったら忘れること。それを次に持っていこうとすると、なぞってしまって新鮮さがなくなって同じことをやろうとしてしまうので。毎公演、脳と体をリセット。その時に必要なものを取り、要らないものは捨てて、隙間は常にあけておくようにしています。
ごはんを食べた時も、前に来た時おいしかったなと思って期待していて違ったらもったいないですよね。いつもその都度、新鮮にいきたいなという感じなのですが、今は自然とそうなっていますね。
『ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド』
―新しい世界の扉を開ける14の物語-
作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン
演出:田尾下 哲
出演:浦井健治 昆 夏美 濱田めぐみ 米倉利紀(五十音順)
東京公演
公演日程:2012年8月1日~8月7日
会場:シアタークリエ
大阪公演
公演日程:2012年8月11日~8月12日
会場:森ノ宮ピロティホール
北九州公演
公演日程:2012年8月14日
会場:黒崎ひびしんホール 大ホール
公演ホームページ
http://www.tohostage.com/sfanw/index.html
公演ブログ
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