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『Paco～パコと魔法の絵本～ from ガマ王子vsザリガニ魔人』
囲み取材が行なわれました

公演について（公演資料より抜粋）

2004年に初演、2008年には『パコと魔法の絵本』として
映画化（役所広司、妻夫木聡他出演）され、
大ヒットを記録したあの名作舞台が、
2014年2月シアタークリエにて装いも新たに再々演！！

舞台「ダブリンの鐘つきカビ人間」「人間風車」他、数々のヒット作品を産み出した
後藤ひろひと作×G2演出の強力タッグの最高傑作とも言われ、
個性あふれるキャラクターが繰り広げる
笑いと感動に溢れたステージで幅広く高い評価を得た
「MIDSUMMER CAROL～ガマ王子vsザリガニ魔人～」
（04年、08年舞台上演、08年「パコと魔法の絵本」として映画化）が、
この度装いも新たに「Paco～パコと魔法の絵本～from「ガマ王子vsザリガニ魔人」として、
全く新しいキャストで上演されます。

少女パコ役には、映像作品で大ブレイク中の谷花音が決定。
また、彼女とともに少女パコ役をダブルキャストで演じる女の子をオーディションし、
新人・キッド咲麗花がヒロインに決定しました。

STORY（内容に触れています）

両親がいきなり郊外の広大な家に引っ越してしまい、都内のマンションで
一人暮らしを始めることになった浩二。せっかく念願の一人暮らしとなったのだが、
浩二を悩ませているものが一つ。何故か引越しのトラックに乗せたと思っていた
仏壇がいつの間にか、自分の部屋に置いてあるのだ。
引き取ってもらうために業者を呼ぶと、一人の老人が現れた。
てっきり引取り業者と思い、応対する浩二。だが、その老人は奇妙なことを言い出した。
「おお!むかむかする!」
仰天する浩二に向かいさらに追い討ちをかけるように、
「この人の口癖を知っていますか？“お前が俺を知っているというだけで腹が立つ！”」
「じゃあ、何故その人に会いに来た なんていうんですか！？」
堀米は質問には答えずに仏壇に置かれた一冊の絵本に手を伸ばした。

浩二はそれを止めた。「その絵本、最後の一番いいとこが破れてなくなってるんですよ。」
堀米の答えは浩二にとって実に意外なものだった。
「・・・ええ。」
その絵本のタイトルは…『ガマ王子vsザリガニ魔人』

この妙なタイトルの絵本が触媒となって、ある病院で起こる奇跡。
それは、パコという名の一人の少女と大貫という偏屈頑固親父、
この二人を取り巻く曲者揃いの入院患者たち…
俳優としての自分に限界を感じて自殺未遂を繰り返す室町、
軽い自動車事故の賠償金を吊り上げるためだけに入院を続ける主婦・木之元、
消火作業中に消防車に轢かれた消防士・滝田、被弾して入院中のヤクザ・龍門寺、
嫌われ者・大貫をからかう事が日課の変人・堀米…と病院の変人医師・浅野、
看護士の光岡そして大貫の甥浩一とその妻・雅美という様々な人間関係にある人々が、
一丸となって立ち上がったときに初めて目の辺りにすることが出来る奇跡なのである…!

囲み取材が行われました（2014年2月6日／シアタークリエ）

―――役どころと明日初日の心境を。

◆松下優也
室町役をやらせていただきます。子役として売れていて大人になってから子どもの頃の
芝居しか出来ず、行き詰まって自殺未遂を繰り返すという難しい役どころです。
室町のような役をやるのは初めてなので、どういう風に観て頂けるのかなと。僕も楽しみです。

◆西岡徳馬
ある会社の会長で大金持ちの大貫という役です。
心臓が良くなくて入院しています。けん制的であり、ものすごく頑固で嫌なじじいです。
この嫌なじじいがパコちゃんに会ってから変わっていくというお話です。
何しろこの子がかわいいんでね（照）。2人とも本当にかわいいんで、
私たちは逆に引っ張ってもらっています。
お客さんの前でやるのが楽しみだよね（と、花音ちゃんに笑顔）。

◆谷花音
パコという役を演じるのですけれど、パコちゃんはいつも元気で明るくて
大貫というこんなに怖いおじさんが来ても、ずっとニコニコしている女の子です。
だけどある秘密を持っています。初舞台ですが、稽古もいっぱい頑張ったので、
その成果を出せたらいいかなと思います。

◆吉田栄作
病院の医師の浅野を演じます。パコちゃん、大貫さん、室町を始め、
患者さんに起こる全てを見守りながら心のケアをしているような役です。
舞台で稽古して何も心配はいらないなと思っています。

◆安倍なつみ
光岡という看護婦役です。とても男勝りで口が悪い看護婦ですが、
患者さんとの向き合い方が熱くて、今までにないような役どころを頑張りたいと
思います。




―――花音ちゃんと安倍さんが交換日記をしているそうですね。

◆安倍なつみ
もう一人のパコ役のキッド咲麗花ちゃんと3人でやっているんです。（西岡）徳馬さんが、
3人にノートと下敷きと鉛筆を下さって、私も同じ扱いをされているのですけれど（笑）
それをきっかけに交換日記を3人で始めました。
質問がピュアで、「べーちゃんはどんな科目が好きですか？」とか（笑）
「好きな食べ物は何ですか？」とか、そんな質問にキュンキュンしています。

―――西岡さんはそんな姿を見てやきもちをやいている？

僕も割り込んで入っていくからね（笑）。

―――みどころを。

◆西岡徳馬
ニュースを付けても暗いニュースが多いので、そういうのを毎日見ていると
嫌になっちゃうんだよね。変えても変えてもそういうニュースをやっているから。
ちょっといいニュースだと思いますよ、このお芝居は。
この舞台を観てもう一回生きるってどういうことなのかを考えていただけたら。
小学生からお年寄りまで色んな人が観て、そんなことを考えてもらえたらいいですね。

―――地方公演で楽しみにしていることは。

◆安倍なつみ
今から大阪のこれがおいしいとか、金沢ではこれ食べたいとか、食べ物の話が多いですね。

◆谷花音
私はたこ焼きが食べたいです。

◆西岡徳馬
じゃあ、たこ焼き食べに連れて行ってあげよう。
大貫はお金いっぱい持っているから（笑）。

最後は南相馬です。震災の1年後に訪れた時には人がほとんど住めない状態でした。
そういう場所でできるのも感慨深いです。




―――では最後に意気込みを。

◆松下優也
明るい役ではないので、頑張ります！というテンションでもないのですが、
みなさんの素敵な芝居に乗って、稽古以上のものが出せたらいいかなと思います。

◆西岡徳馬
45年の役者人生の集大成をお見せしたいと思いますので、観に来て下さい。

◆谷花音
初舞台なんですけど、自分らしいパコを演じられるように頑張るので観に来て下さい。

◆吉田栄作
出演者全員がとても素敵なので、劇場に来て頂けたら、泣いて、笑って幸せな気持ちになって
帰っていただけると思います。

◆安倍なつみ
いいカンパニーで演出家のG2さんも言っていたのですが「このカンパニーだったら
キセキが起こせるかもしれない」と感じています。この作品で全国も回らせて
いただきますので、熱いものをお届け出来たらと思っています。
素敵な作品なので是非みなさん、劇場にお越し下さい。

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