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松竹主催「こども歌舞伎スクール寺子屋」
中学部門・歌舞伎コース 2021年度成果披露公演開催決定!
上方の演出で『菅原伝授手習鑑 車引』を上演!

公演概要（リリースより）

松竹主催の「こども歌舞伎スクール寺子屋」は、2014年に開校し、2017年4月より中学部門を発足いたしま した。
中学部門は、歌舞伎や演劇に関する理解を深め、将来歌舞伎に携わる職業を目指す人材の育成、および、
こども歌舞伎スクール寺子屋で学んだ伝統文化の啓蒙活動を趣旨として、
歌舞伎や芝居に関してより深く学んでいただくコースとなります。
男子生徒が所属する「歌舞伎コース」では、歌舞伎演目の実演を目指した歌舞伎演技の基礎習得を目標に、
毎年歌舞伎演目の一つを一年の課題として定め、年度末の披露に向けてお稽古に励んでおります。

このたび、2022年3月26日(土)・27日(日)、2021 年度中学部門・歌舞伎コースの
成果披露公演「木挽町わかば座」を開催することが決定しました。
「木挽町わかば座」では、寺子屋中学部門に進んだ生徒たちが、より歌舞伎への理解を深め、その魅力を広めるため、
本格的な歌舞伎演目に挑み、歌舞伎の本興行に携わるスタッフや音楽家の皆様のご協力のもと、
日頃の稽古の成果を「歌舞伎座ギャラリー」で披露します。
今回は、本年度の課題として取り組んでまいりました 『菅原伝授手習鑑 車引』を上演。
寺子屋立ち上げ当初より歌舞伎演技部門統括講師としてご尽力いただいた、二世片岡秀太郎さん監修のもと、
上方の演出による『車引』に挑戦いたします。実際のお稽古は、秀太郎さんから教わった内容をもとに、
片岡千壽さん、片岡千次郎さんにお稽古をしていただいております。
力強い荒事の梅王丸と、和事味の桜丸の柔らかさ、歌舞伎の様式美が凝縮され、みどころ満載の華やかな舞台にご期待ください。
(※『菅原伝授手習鑑 車引』は、寺子屋成果披露公演用の演出で上演いたします。また、通常の道具や衣裳とは異なります。)

■「こども歌舞伎スクール寺子屋」概要■
第五期歌舞伎座の新開場から一年後の、平成26年4月に開校。
和の礼儀作法の習得、歌舞伎子役の育成を目的として、“歌舞伎の殿堂”歌舞伎座の稽古場で、
歌舞伎の舞台に携わる講師陣が指導を行う、こども向け歌舞伎教室。
これまで、寺子屋生徒の歌舞伎子役としての出演経験はのべ355回(※2021年12月現在)。

《寺子屋 歌舞伎演技部門統括講師・中村梅玉師 コメント》

このたび、「こども歌舞伎スクール寺子屋」中学部門・歌舞伎コースの成果披露公演において『車引』を上演することとなりました。
本来であれば、『車引』の監修を担当されていた秀太郎さんのコメントが掲載されるところ、私も非常に残念でございますが、
寺子屋設立当時より共に統括講師を務めておりますので、私よりコメントを寄せさせていただきます。
今回は上方の演出で『車引』に挑戦されるということで、秀太郎さんの上方歌舞伎への愛を受け、
常に情熱 をもって精進を重ねている千壽さんと千次郎さんが、
生徒の皆と一所懸命に稽古に取り組んでくださっていることと思います。
秀太郎さんの熱い思いを間近で感じた彼らの晴れ舞台を私も楽しみにしております。
どうぞ皆様、温かいご声援のほど、私からも何卒よろしくお願い申し上げます。
中村梅玉

『菅原伝授手習鑑 車引』あらすじ

歌舞伎の様式美にあふれた上方生まれの時代物狂言に挑戦します!
三つ子の兄弟、松王丸、梅王丸、桜丸は、それぞれ左大臣藤原時平、右大臣菅丞相、帝の弟斎世親王の舎人として働いています。
梅王丸と桜丸は、菅丞相を左遷した藤原時平が吉田神社に参拝に来たことを知り、
時平を乗せた牛車の前に立ちはだかって恨みを晴らそうとしますが、そこへ松王丸が現れ二人を押し止めます。
三つ子の兄弟は一歩も引かず、力任せに車を壊すと、中から時平が現れます。
時平の眼光の凄みに圧倒される梅王丸と桜丸でしたが、遺恨を残した兄弟三人は、
後日決着をつけることを約束してその場を後にするのでした。

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