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GANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE『２STEP』に出演される綾 凰華さん、飛龍つかささんインタビュー

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公演概要

2023年5月26日(金)～28日(日)に東京・日本青年館ホール、
2023年6月2日(金)～4日(日)に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開催される
GANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE『２STEP』に出演する綾 凰華さん、飛龍つかささんにインタビューしました。

綾 凰華さん、飛龍つかささんインタビュー

（2023年1月30日　撮影：伊藤華織/取材：住川禾乙里）

ーーーGANMI×宝塚歌劇OG DANCE LIVE『２STEP』の出演が決まった時の気持ちを教えてください。

◆綾 凰華
DANCE LIVEということで、踊れる！とワクワクしました。
GANMIさんとの共演ということで、経験をしたことがないジャンルのダンスに挑戦できると思ったのと、
キャッチコピーにもある通り、異色のコラボの化学反応が私も楽しみだなって思いました。

◆飛龍つかさ
宝塚歌劇の元男役の皆さんとご一緒できることやダンスアーティストのGANMIさんとのコラボレーション、
そしてこの企画の第一弾のメンバーに選んでいただけたということをとても光栄に思っています。
不安もありますが、勇気を持って自分の可能性に懸けてみたいなと思いました。

ーーーGANMIさんのダンスライブをご覧になったということですが、感想を教えてください。

◆綾 凰華
GANMIの皆さんのダンス愛に感動をしました。
ダンスと一言で言っても色々なジャンルがありますし、踊る人の魂や人生の表現だと思います。
シンプルなところから生み出されているものだと思うのですが、そこがすごいパワーとなっていて押し寄せて来る感じでした。
そんな皆さんとコラボができる！とワクワクを覚えました。

◆飛龍つかさ
GANMIさんとGANMISTさん（GANMIのファンの皆さん）との絆や心の距離感、愛に溢れた会場の雰囲気を体感して
とても興奮しました。歓声が上がる度、私まで嬉しくなってひたすら楽しく、あっという間の夢のような時間でした。
ライブのラストに舞台上で『２STEP』の告知がされた瞬間にも歓声が上がったのが本当に嬉しくて、
その歓声に恥じないように頑張ろうと思いました。

ーーー今回のコラボは、どんな公演になると思いますか？

◆綾 凰華
今は想像の世界でしかないのですが、それぞれ培って来たことがあると思うので、
そこが重なった時の化学反応が楽しみです。男役のダンスは一朝一夕でできるものではなくて、
それぞれが自分と向き合って積み重ねたものがありますし、GANMIさんも生きるために踊って来られていると思うので、
ダンスと一括りに言っても、そこに対するパッションや心のセッションによって生み出されたものが、
どのように会場を包み込むのかというところが大事かなと思います。

◆飛龍つかさ
GANMIさんのワークショップに参加しましたが、とても楽しくて！カッコいいダンスを一生懸命真似するのですが、
同じようにならなくて。それが私たち宝塚歌劇OGがGANMIさんのダンスに挑戦する意味でもあるのかなと感じました。
男役のダンスを積み重ねてきた人たちが、新しいダンスジャンルに挑戦した時に他では見られないものが生まれると思います。
湖月わたるさんも今回初めて振付をしてくださるということで、宝塚歌劇ならではのダンスもお届けできると思いますし、
GANMIさんも宝塚のダンスに挑戦したいとおっしゃってくださっていたので、様々な魅力が生まれるんじゃないかと思っています。

ーーー同期での共演となりますが、お互いの魅力を教えてください。

◆綾 凰華
つーちゃん（飛龍さん）は、中身も熱くて男役というものにかける情熱は入学した頃からありました。
その熱い思いが“飛龍つかさ”の男役像を作ってきているので、その姿を見て刺激をもらって、
リスペクトをして、自分も頑張ろうと思える存在です。
ダンスも、歌も、お芝居も素敵なつーちゃんなので、同じ舞台に立てることを嬉しく思っています。

◆飛龍つかさ
私は、あや（綾さん）の舞台姿が大好きで、尊敬も信頼もできる自慢の同期と一緒の舞台に立てることが誇らしいです。
あやは圧倒的な華やかさとセンスがある魅せ方、人を惹きつける魅力があり、素敵だなと思って真似しようとするんですが出来ない。
それはあやにしか出せない魅力だからだと思うので、私も自分にしか出せない魅力とは何かを模索しながら、
あやと一緒にお稽古に臨めることが楽しみです。


ーーーダンスをメインとした公演に出演することについて。

◆綾 凰華
退団して１人になった自分から、どのようなダンスが出てくるのかというところは私自身でも興味があります。
宝塚歌劇で学んだことや過ごした時間が消えずに自分の中にあるからこそ今の自分がいると思うので、
そこからさらに歩みを進めた自分に出会えることが楽しみです。
歌や踊りは誰もができることで、上手いとか下手ではなくて、感情から生まれたものだと思います。
色々なジャンルや歴史がありますが、その根源は心から湧き上がったものだと思うので、
観に来てくださった方が私も踊りたいなって思ってもらえるような、そんな素敵な公演になったらいなと思います。

◆飛龍つかさ
ダンスだけで、感情を含めてどこまで表現できるのか、お客様に最初から最後まで楽しんでいただき「もう一度観たい」と
思ってもらえるにはどうすればいいのか、課題は沢山ですが、新しい世界で挑戦させてもらえることが嬉しいです。
まだ少ししかお会いしていませんが、先輩方もGANMIの皆さんも温かい雰囲気で迎えてくださっているので、
そこに思い切り飛び込んで、自分の限界を決めずに頑張りたいと思います！

ーーー振付、そしてスペシャルキャストとして湖月わたるさんが参加されます。

◆綾 凰華
私は湖月わたるさんがトップスターを務めた星組に在籍していました。
私が初めて大劇場公演に出演したのが『ロミオとジュリエット』という作品で、ヴェローナ大公の側近の役でした。
持っている旗の高さや振り向くタイミングを合わせるのがすごく難しくて。ただ立っているだけだったかもしれない、、
でも、公演を観た湖月さんが楽屋に来てくださった時に「旗がよかったよ！」っておっしゃってくださって。

◆飛龍つかさ
わ〜！それは嬉しいね！

◆綾 凰華
「旗が揃っているだけでも、この作品を何倍にも良くしているんだよ」と
温かい声で言ってくださっているのを聞いた時に泣きそうなくらい嬉しかったんです。
そんなところまで観てくださっているのか！と感激しました。
私が下級生の時の話なので、わたるさんも知らない、勝手な私の思い出です（笑）。でも、いつか直接お伝えしたいです。

◆飛龍つかさ
私はご一緒させて頂くのが初めてなのですが、宝塚歌劇の先生方もレッスンの時に湖月さんのお話をされていたことが何度かあって、
人として、トップスターとして、そしてダンサーとしてもそれだけ素晴らしい方なんだというイメージがありました。
今回のポスター撮影でお会いした時に、自分の中のそのイメージ通りの方で、一瞬で虜になるような魅力を感じました。
優しく気さくに話しかけてくださる方ですが、それに甘んじずに、もっと努力をして、一歩でも近づけられるように頑張りたいです。


ーーー宝塚歌劇団卒業後に変化はありましたか？

◆綾 凰華
いただいたお役ややるべきことをちゃんとやるということは変わらず思い続けています。
演じる人物や性別が違っても、人の心の動きを探っていくプロセスはお芝居をする上で一緒なので、
本質は変わっていないのかなと思います。

◆飛龍つかさ
有難いことに、退団後初めての舞台出演でいただいたお役は男装の麗人でしたし、今回も元男役として出演させていただけるので、
緩やかにステップを踏ませていただいていることに感謝の気持ちでいっぱいです。無理に、女優にならなきゃ！というよりは、
自然の流れに身を任せて、今の自分にしかできない姿をお見せしたいと思っています。

ーーーいまハマっていることは何でしょうか？

◆綾 凰華
お洋服かな。最近クローゼットの中身が変わってきて、
卒業してから１年は様々なジャンルを彷徨いながら着ていくのかなという感じです。
でも卒業してすぐお買い物に行った時は、逆に何を着たらいいのかわからなくて、パンツを買って帰りましたけど（笑）。

◆飛龍つかさ
私は舞台観劇にハマっています。
自分がやりたいことを模索している最中なので、色々なジャンルの芸術や舞台に触れることで刺激を受けています。
コロナ禍で演劇界は打撃を受けましたが、その中でも火を灯し続けてくださっている皆様にも感謝の気持ちがありますし、
私も多くの方に舞台の魅力をお届けしたい。そのためにはもっと勉強が必要だなと思っています。

ーーー今後トライしてみたいことはありますか？

◆綾 凰華
色々なことに挑戦させていただいていますが、全てが新たな発見や出会いにつながっているので、
それを続けて行きたいと思っています。人が創り出すものは想像ができないものが生まれたり、
言葉では言い表せないことが表現できたり、無限の可能性があると思います。
その奥深さがあるからこそ、エンターテインメントは続いていくのだと思うので、
これからも携わっていけたらいいなと思っています。

◆飛龍つかさ
大好きなアーティストとのコラボやアニメやゲームが原作の舞台に挑戦したり、
キャラクターの声優などトライしたいことがたくさんあります。
まずは、いただいたお仕事に１つずつ真摯に向きあって、そのたびにベストを尽くして、
次につなげていけるようにしたいと思います。

ーーー最後に、メッセージを。

◆綾 凰華
宝塚歌劇団を卒業して“表現をすること”や“エンターテインメントとは”ということを題材にした作品に
出演する機会が多かったので、とても考えさせられました。
コロナ禍になった時に、不要不急という言葉もありましたが、エンタメは絶対に心に残る必要なものだと思っています。
宝塚で出会った人たち、共に過ごした時間は決して無くならないですし、それをいま痛感しているので、
自分がやるからには観てくださった方の心に残せる舞台にできるように頑張りたいと思っています。

◆飛龍つかさ
ロボットやAIなど様々なことが複雑に進化している中で、生の人間が表現をして、それを観るというとてもシンプルなことですが、
そこでしか得られない時間や感情が、明日への活力になるからこそ舞台の歴史が絶えないのだろうと思っています。
そんな舞台の素晴らしさを、１人でも多くの方に観に来ていただいて味わっていただきたいですし、
私も誰かに感動を与えられるようにこれからも頑張りたいです。

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